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CR花の慶次 質問テンプレ案内所コミュのウィキペディア(Wikipedia)情報

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フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より、花の慶次の情報を転送しました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E3%81%AE%E6%85%B6%E6%AC%A1 より作成。

花の慶次に詳しくなりましょう。
なお、人物紹介に関しては、パチンコに登場するキャラクターと登場しないキャラクターに分けて五十音順に並べ直しており、ウィキペディアとは順番が異なります。

[001]概要、あらすじ、原作小説・史実との比較
[002]登場人物(パチンコに登場)ア行
[003]登場人物(パチンコに登場)カ行
[004]登場人物(パチンコに登場)サ行
[005]登場人物(パチンコに登場)タ行(1)
[006]登場人物(パチンコに登場)タ行(2)
[007]登場人物(パチンコに登場)ナ行
[008]登場人物(パチンコに登場)ハ行(1)
[009]登場人物(パチンコに登場)ハ行(2)
[010]登場人物(パチンコに登場)マ行(1)
[011]登場人物(パチンコに登場)マ行(2)
[012]登場人物(パチンコに登場)ヤ〜ラ行
[013]登場人物(パチンコに未登場)ア行
[014]登場人物(パチンコに未登場)ア〜サ行
[015]登場人物(パチンコに未登場)サ〜ナ行
[016]登場人物(パチンコに未登場)ハ〜マ行
[017]登場人物(パチンコに未登場)マ〜ヤ行
[018]登場人物(パチンコに未登場)ヤ〜ワ行
[019]流派、奥義
[020]武器など(1)
[021]武器など(2)
[022]ゲーム
[023]パチンコ台、CD



CR花の慶次S-Vの大当りラウンド中に流れるキャラクター説明はこちらから。
『挿入歌・大当りラウンド』トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=37577018&comm_id=3528147

コメント(23)

【概要】

 『花の慶次 -雲のかなたに-』(はなのけいじ くものかなたに)は、隆慶一郎作の歴史小説「一夢庵風流記」を原作とした、原哲夫の歴史漫画。「週刊少年ジャンプ」1989年50号に読切版が掲載され、翌1990年13号から1993年33号に渡って連載された。タイトルの発案および、題字は、隆慶一郎の手による。1993年にはカセットブックが発売されている。コミックスは全18巻(集英社)。1999年には文庫版(全10巻)が、2004年から2005年にかけて完全版(徳間書店。全15巻)が刊行された。



【あらすじ】

 時は戦国の世、自由気ままに奔放に生きる、当代きっての傾奇者にして天下無双の武勇を誇る漢・前田慶次の活躍を描く。



【原作小説・史実との比較】
 隆慶一郎門下の麻生未央(藤森いずみ)が脚本を担当。原作に登場した様々な心理描写や独特の台詞回しを踏襲しながら、隆慶一郎の他作品のエッセンスも加えつつ、少年コミック誌向けの様々なアレンジ及び、少年誌掲載ゆえに生ずる表現上の制約への対応を施している。

 原作との主な相違点としては、
・ 前田慶次郎利益が「慶次郎」ではなく「慶次」と呼ばれている
・ 原作にはないオリジナルエピソードの追加
・ 原作には登場しない新しいキャラクターの追加(ならびに一部キャラの削除)
・ エピソードの流用ならびに入れ替え
・ 戦闘シーンの漫画的脚色
が挙げられる。

 原作中盤の「唐入り」編は、出版社側の意向により、漫画版オリジナルの琉球編へと大幅に変更された。これは、韓国との歴史問題に絡んだトラブルをあらかじめ回避しようとしての動きであったが、NHK大河ドラマ「琉球の風」放映に対する便乗という、商業的な理由も一面にあると言われている。琉球編の展開はオリジナルのものだが、唐入り編のエピソードもいくつか流用された。

 琉球より帰国した後の物語終盤の展開については、原作の伽姫が利沙に、金悟洞が岩兵衛に置き換えられ、一部エピソードが省略されている以外は、原作後半のストーリーを概ね忠実に踏襲している。ただし、原作では全体の約4分の1に相当する分量を単行本1巻分に収められるように描いてしまった為、展開が非常に性急なものとなってしまっている。

 実際の前田慶次郎利益の生年については諸説あるが、最も若いとされる生年を採用したとしても、劇中での年齢は30代ないし40代である。しかし本作では、慶次の年齢・加齢について触れる描写はほとんどなく、その容貌も一貫して青年のように描かれている。原作には慶次の年齢に関する描写(山上道及が慶次に対して「いくら華やかに装おうとも歳は隠せんぞ」と言っている台詞)があるが、その部分は本作では割愛されている。
【登場人物(パチンコに登場)ア行】

岩兵衛
 原作では慶次の上京後に登場するはずであった「骨」を先行の読切版で登場させてしまった為、代わりに登場した漫画版オリジナルキャラクター。物語後半では金悟洞(原作の「唐入り編」以降に慶次の配下となる、明生まれの元偽倭寇の殺し屋で鉄砲使い)の代役ともなっている。
 鬼のような顔をした七霧の里の住人(八瀬童子がモデルと思われる)。おふうの育ての親でおふうを連れ戻そうと慶次の命を狙っていたが、慶次の人柄に惚れ、その後家来となる。人の心が読める分、心を閉ざす、読めない相手に恐怖することもある。巨体を生かした拳や蹴りが得意だが、体術にも長け、素手で手裏剣を払い落とす、関節を外しての上体そらしで斬撃を回避する、走って木を駆け上るなど身体能力は抜群。おふうの母お雪を愛していた。
 『花と火の帝』の御所忍び岩介がモチーフか(名前は岩介の父親と同名)。

石田三成
 豊臣家臣。初めは慶次に対しては嫌味な男であったが、やがては多少なりとも心を通わせる仲になったようである。原作では慶次にぞっこん惚れ込むほどになるのだが、本作ではそこまでは描写されていない。直江兼続の親友でもある。

上杉景勝
 義を重んじる越後の大名。上杉という武門の名門を継ぎその重さと責任のため笑うことがない。それにより眉間の深いしわが生涯消えることがなかったという。原作小説においては兼続の主君というだけであまり描写は見られないが、本漫画作品中においては、上杉家の小姓のいざこざの時に見せた態度から、慶次が感服する事となった。
 史実においても、軍神の心を引き継いだ威厳あふれる佇まいを見た前田慶次が敬服したというエピソードがある。

上杉謙信
 回想で登場。景勝は、小姓のいざこざの際に老臣たちにいくさ人の心を思い出させるため謙信の姿になった。

奥村助右衛門(奥村永福) 声優:鈴置洋孝
 荒子城代、末森城主を務めた後に前田家家老となる。慶次とは莫逆の友で良き理解者。加奈の兄。誠実で争いが起きても彼がそこに現れるだけで争いは鎮まるという。また、寡兵で佐々軍1万5千から末森城を死守、その時昇り来る敵兵に慶次と共に小便をかける(この豪快な行為で自軍の兵の士気が上がった)など豪勇さをも併せ持つ文武両道の傑物。柴田勝家をして「沈着にして豪胆」と言わしめた。

織田信長
 すでに故人となっているが、回想でたびたび登場する。少年時代の奥村助右衛門が信長の接待役を任されるも、緊張のあまり信長に茶をかけてしまい険悪な雰囲気になったとき、慶次が武士の本来のあり方を信長に説きこれをうまく収めている。また、慶次は前田家に預けられた信長の鎧を拝借して末森の合戦に向かっている。また、敵味方を問わず「かぶき者」の理想像として回想シーンに上げられたことの多い人物であった。

おふう 声優:渕崎ゆり子
 原作には登場しない漫画版オリジナルキャラクター。耳そぎ願鬼坊にさらわれ、耳削ぎと耳持ちをやらされていた少女。外見は7〜8歳前後の子供に見えるが、実年齢は少々上である事が作中で判明する。当初は表情も暗く喜怒哀楽を表に出さなかったが、願鬼坊が慶次に倒された後は感情を取り戻し、合戦以外では慶次らと行動を共にするようになる。良識あるしっかり者で、慶次や捨丸に対してツッコミ役に回る事もしばしば。また本作品で京訛りの言葉を常用している数少ない人物である。
後に公家と七霧の里の女・お雪との間に生まれたという出生の秘密が明らかになり、七霧の里へと戻り慶次一行と別れた。七霧の一族のみが受け継ぐ異能の力を持つ。
 なお、おふうという名の人物は、隆慶一郎の別作影武者徳川家康、かくれさと苦界行の両作品にも登場する。 キャラクターのモチーフは同じく隆慶一郎の別作品鬼麿斬人剣に登場する、かやの里の宮家の落胤、お仙(遊女仙千代)であると思われる。

おばば様
 昔の名前はおりん。摩利支天を信仰する公界衆。実年齢は60歳を超えているがその美貌は20代のままで全く衰えていない(侘助の前でのみ、少しの間老け込んだ描写もあるが、それでも40代程度である)。侘助を自分の後継者として迎え入れた。モデルは浅野ゆう子と思われる。彼女の語る過去のエピソードは「花と火の帝」の朝比奈兵左衛門の流用。
【登場人物(パチンコに登場)カ行】

甲斐の蝙蝠
 慶次を付け狙う忍び。蛍をくのいちとして育て上げた師匠。かつて安土城の織田信長の寝室に単身忍び込み、信長の寝顔を眺めて悠々と値踏みしたほどの凄腕である(慶次も彼の実力を「その腕なら誰の首でも獲れる」と評している)。その名の通り蝙蝠を自在に操る術の達人。この蝙蝠はケシの実を主食としており、彼自身も重度のジャンキーである(その為、定期的にその蝙蝠をそのまま食べている)。秀吉や家康を「奴らの首には品が無い」と断じ、自身がかつて惚れ込んだ信長の面影に似るという慶次の首を狙う。あらゆる技を尽くして慶次を追い込むが、両目を斬られ敗北。その後慶次はとどめをささず、弟子である蛍を愛する(男女愛と言うよりは、娘に対する父親のような愛情だったと思われる)蝙蝠の心に温情をかけた。蝙蝠は「あんたの首は自分が取るから他の人には渡すな」と慶次に言い残し、炎の中に身を投じ自決する。
 忍びの技に誇りを持っており、この世の至高の芸と信じている。その信念からか、くのいちの技を忍びとは異なる汚い物と感じ、蛍を強姦する(くのいちとして育てるために必要)事ができなかった。

片倉小十郎
 伊達政宗の側近。度々政宗を諫言した。

黒部三左
 大道寺政繁配下。昔小便をしている慶次を襲ったが、飛び出してきた松風に右足を踏みちぎられた。最期は抱え大筒で慶次を狙撃しようとするが、捨丸の細工で暴発・自爆する。キャラクターデザインのモデルは、映画『ターミネーター2』で敵役のT-1000を演じていた俳優のロバート・パトリック。

月斎
 風斎の影。禁裏を襲撃したり、警備が手薄になった茶々(淀殿)を襲撃するなどするが、茶々が恐れを抱かない為首を自らはねて秀吉を挑発した。

後藤又兵衛
 黒田家家臣。馬狩りの際、松風に家中の者が殺されたので松風の命を奪いに慶次のもとに来た。が、自らの過ちに気づき松風に頭を下げた。登場した当初はかなり強面気味の面構えだったが、次の回では威圧感が影を潜めたイケメン顔になっている。
【登場人物(パチンコに登場)サ行】

坂田雪之丞
 朱槍を許された同僚に嫉妬して半殺しにしてしまい、牢に入れられていた男。慶次の計らいで上杉軍に復帰して佐渡の本間軍と戦う。実は茂兵という百姓侍で、名前は自称。慶次の朱槍を任され、戦闘ではそれなりに活躍するが…。キャラクターデザインのモデルは俳優の的場浩司。

佐々成政
 越中の大名。亡き信長を慕い続け、秀吉を嫌い、家康などと呼応して加賀に攻め込もうと末森城を攻撃する。しかし、末森城攻略に手間取っている所に前田軍の援軍に攻撃され(といっても総大将の利家は行く気はなかったが)壊走状態に陥る。その後、慕っていた信長と同じく炎の中に身を置いていたが、途中、慶次や助右衛門と出会い、慶次から纏っていた「大ふべん者」のマントをもらい、単身前田軍に突撃する。漫画において慶次が最初に相対した大物武将であり、初登場時は凶悪な顔つきで頭蓋骨を器にして酒を飲んでいるというとんでもないキャラクター設定を施されていた。慶次への敗北を認め、前述の「大ふべん者」のマントを身に着けた頃には憑き物が落ちたような清々しい表情になっていた。

真田幸村
 真田昌幸の息子。松風を欲して慶次と親しくなり、初陣の時に野風(慶次が秀吉から拝領した名馬。原作では主に捨丸の乗馬)を慶次から譲られる。大道寺との戦いに参戦後、伊達を小田原陣に参戦させる為の交渉を任せられた慶次に同行する。秀吉に寵愛されているが、小田原の温泉において(湯気で顔が見えなかったとはいえ)秀吉を「じいさん」呼ばわりしてしまい、秀吉本人と分かった瞬間は恐れおののいていた。
 当初のキャラクターデザインのモデルは長渕剛であるが、ヒゲを剃り正装してからは普通の美男顔になっている(眉毛の生え方などは全く変わってしまっている)。
 登場の際のエピソード(遊郭での喧嘩は死に損)は原作の庄司甚内(甚右衛門)のものの流用。

猿飛佐助
 幸村の友で沙霧の兄。幼少の頃から幸村と修行をしていた。真田荘が北条忍軍に襲われ沙霧が失明したので出家していたが、沙霧が幸村への慕情にけりをつけ、佐助に配慮して出家の道を選んだ為、伊達との交渉に赴いた幸村に同行する。実在しない立川文庫の作者が創造した架空の人物であり(但しモデルとなった人物は存在するという説もある)、原作にも登場しない。他の作品では小田原の役より24年後の大坂冬の陣の時点にもかかわらず、少年あるいは青年として描写される事が多いが、本作では幸村と同年輩の壮年の男である。

捨丸 声優:千葉繁
かつては四井主馬の家来だった小柄な忍び。弟を松風に蹴り殺され慶次を付け狙っていたが、その一方で惚れ込んでもおり、仲間7人を殺して慶次に仕える。位こそは下忍だが、(事実上)加賀忍軍最強の忍びである。炸裂弾が主な武器。戦闘の際には何故か「たらら〜」と鼻歌を歌うクセがある(炸裂弾や手裏剣を投げる、あるいは斬りつける際には「らん!」。漫画版のみ)。嘘をつく(演技に身が入る)と両目が外を向く(漫画版のみ)。慶次を殺した手柄で侍になることが夢だったが、主馬との再会でその機会を得た際、慶次の人柄を改めて知り「正々堂々と戦って殺らなきゃ罰があたる」と殺すことを思いとどまった(その後、慶次を殺そうとする意思・行動の描写は特に無い)。

千利休
 秀吉に仕える茶人。表面的には秀吉に従っているが、内心は秀吉がたびたび見せる傲慢な言動に辟易している(秀吉本人も外見は取り繕うものの利休をあからさまに嫌っている)。慶次にも劣らぬ巨躯の持ち主であり、かつては武人として戦場に赴きその凄惨な有様を嘆いていた。慶次曰く「あれは茶人というよりいくさ人」。モデルは勅使河原宏監督の映画「利休」の三國連太郎の演じた千利休だと思われる。漫画版では慶次が尊敬する武人として描かれているが、原作小説では逆に「あんな堅苦しい茶は好きになれん」と慶次に嫌われている。
【登場人物(パチンコに登場)タ行(1)】

大道寺政繁
 松井田城城主。慶次が幸村の初陣の手柄にしようとした男。以前神流川の戦いで滝川軍が北条軍に負けた後、慶次が一騎打ちを挑んだ。鐙(あぶみ)をなくした状態でも慶次の肩当を貫けるほどの力を持つ(普通は鐙がないと足の踏ん張りが利かず、馬上で自在に身体を動かす事はできない)。作中で語られる大道寺政繁と松井田城の結末は史実とは異なる。

滝川一益
 織田信長軍団の関東方面指揮官。北条氏と戦っていた。本能寺の変において信長が討たれた時、配下の関東国人衆に正直にその事を打ち明ける誠実な人物として描かれているが、これは史実そのままである。史実ではその後、北条氏に敗れて伊勢へと逃げ帰る羽目になるが、その事は作中では描写されていない。

滝川益氏
 滝川軍団の中で常に先陣をきる猛将。慶次の実父。原作では前田家の家督を利家に奪われた利久と慶次郎は滝川軍団の中にいた可能性が高いと書かれているが、本作品中ではどういう経緯で慶次が配下になったかについてはコメントされていない。わが子慶次に対する反応は前田利家に近く、イライラさせられっぱなしという感じである。

武田の骨
 変装を得意とする凄腕の忍び。慶次を殺す機会を何より楽しみにしているが、同時に彼が持つ魅力に心底惚れ込んでいる。慶次とは酒を酌み交わすほど気が合う仲になるものの、捨丸や岩兵衛からは化け物と呼ばれ恐れられていた。特定の主を持たず、古屋七郎兵衛、佐々成政、まつと誰彼構わず通じている。元武家の出で、幼少の頃に親が戦で敗れ磔の刑に処されたことがある。しかし事前に親が手配した偽の助命の使者によって救われ、そのまま忍びとなった。原作では深草重太夫の弟に慶次への刺客として雇われて登場し、尾行中に風呂屋で慶次の「悪戯」に引っ掛けられたりするが、漫画版では先行の読切版や序盤の金沢編で既に登場済であったため、この役は岩兵衛に置き換えられている。
 最初はやや抜けたところもあり、慶次に気配を悟られたり変装を見破られたりもしていたが、中盤で再登場後は原作通りの化け物じみた存在として描かれている。捨丸や岩兵衛にも全く気配を悟られず、更に岩兵衛に心を読ませない(岩兵衛の弁では「真っ暗で心が無い」との事)など格の違いを見せ付けた。

伊達小次郎
 伊達政宗の弟。最初は母の言いなりであったが、表向きは処刑された事にされた後、僧形となり、自らの意思で伊達家を出る。史実では政宗に惨殺されている。

伊達政宗
 独眼竜の異名で知られる奥州の大名。弟や気性の激しい母(義姫)との不仲に頭を悩ませている。弟を恨んでいるように思われたが、実は自分同様に母親に踊らされる存在であった弟を哀れんでいた。一度は弟を処刑しようとしたが、(慶次の示唆により)表向きは処刑した事にして、助命している(史実では助命したという事実は無い)。慶次が使者としてやってきたことにより小田原に参陣する。慶次との初対面時の印象は最悪で、慶次に餓鬼扱いされるが、再会した際の熱い拳と拳の語り合いで心を通じさせ、更に弟に対する態度を見て慶次も考えを改めて、やはり大人物だと評した。なお、政宗は小田原参陣で秀吉の前に初めて謁見する際、全軍に白装束を着せて町を練り歩いたり、朝鮮出兵に際して自分の兵士に派手な装飾を施したというエピソードなどから「伊達者」と評されており、彼もまた「傾奇者」である。
【登場人物(パチンコに登場)タ行(2)】

血々丸
 本間高茂が飼っている犬(狆)。意外と可愛い。

茶々(淀殿)
 秀吉最愛の側室。織田信長の妹お市を母に持ち、優雅で柔和な性格の女性。しかしその血筋からか、いかなる時も動じない女丈夫で、後の「淀君」の面影はあまり見られない。伯父の影響で能楽を好む。モデルは菊池桃子と思われる。

徳川家康 声優:山内雅人
 大大名でありながらも気さくで陽気な老人であるが、時折冷徹な素顔を覗かせる。
 キャラクターデザインのモデルは故・勝新太郎である。これは原作者のサジェストによるものだという。そのためもあってか、原作よりも大幅に出番や見せ場が多くなっているが、好人物としての描写が多く、冷徹さや狡猾さを示す「狸親爺」の描写はほとんどない。なお、モデルの勝は本作が発表される前に大河ドラマ『独眼竜政宗』に秀吉役で出演しており、この作品での勝の姿を漫画で再現したかのようであった。

豊臣秀吉 声優:大塚周夫
 時の天下人。天下一の傾きぶりを見せるという慶次に興味を持ち、自らに謁見させる。当初は殺意すら露にしたが、謁見のあとは慶次に惚れ込み、傾奇御免の御意を授けた。その後二人の間には友情さえ芽生えており、秀吉のほうは一度百万石というとんでもない条件(事実上、五大老と同等の扱い)で家臣にしようとしたが、結局断られている(断られた際は悪態をつきながらも優しい顔で慶次に酌をしており、NOの返事は最初から分かっていたようである)。
 昔は「人たらし」と呼ばれた武将だったが、天下を手に入れた後は冷酷な面をたびたび覗かせる。猜疑心の強い、あるいはわがままな小人物として描かれる一方、本人も慶次にもひけをとらない傾奇者であり、歴戦のいくさ人、カリスマを持った大人物として描かれる事もあり、作中での描写は一定しない。他の武将らに比べて体格も小さく迫力を欠くが、温泉シーンで見せた裸身は筋骨隆々として幾多の傷跡があり(また、小男の「いくさ人」は総じてはしこくしぶとい、との評もある)、歴戦を生き抜いた武人として貫禄充分な描写がなされている。これらの事例から当作品における秀吉は、傲慢で狡猾な権力者と百戦錬磨の武将という、両極端な二面性を与えられていると見るべきだろう。モデルは勅使河原宏監督の映画「利休」の山崎努の演じた豊臣秀吉。
【登場人物(パチンコに登場)ナ行】

直江兼続
 上杉景勝配下の武将。普段は温和で優しい性格。慶次が男として惚れるほどの文武両道の名将。上杉家の小姓のいざこざでは、上杉の老臣達を一喝した。慶次の朱槍を軽々と振るう。
兜の前立ては「愛」の一文字。これは愛染明王から。

七霧の村長
 天皇や公家の隠密を務める七霧の里の村長。実はおふうの祖父。岩兵衛のみならず、七霧の住人は人の心を読んだりと異能の力があるが、力は失われつつあるらしい。
【登場人物(パチンコに登場)ハ行(1)】

服部半蔵
 徳川家康の家臣。「服部半蔵」と呼ばれる者は何人もいるのだが、年代的に考えて2代目の服部正成と思われる。過去には忍びとして働いていた。初登場時は忍び装束の隙間から不適な笑みを見せ、不気味な雰囲気を持つ隠密として描かれていたが、再登場後に見せた素顔は厳格な顔つきの初老の男であった。史実では服部正成はあくまで忍者の統率者であり、自身は忍者ではないのだが、本作品に限らずフィクションではしばしば自身が忍者であるかのように描写されている。また作中では、家中で最も剣の腕が立つと家康が評しているが、史実では槍の名手である。キャラクターデザインのモデルは藤田まことと思われる。

蛮頭大虎
 単身河原田城に攻め入ろうとして制止した者を殺害してしまい牢で頭以外地中に埋められていた男。作中ではもっとも巨体で、その強力ゆえに、なでたつもりでも人を殴り殺してしまうほどである。顔に似合わず頭がよく、本間左馬助が裏切っていることを見抜いていた。慕っていた兄の信忠は兼続を庇って討死。額に「丸に千鳥紋」の刺青をしているが、慶次は「おでこにヒヨコ」と言っている。戦の最中致命傷を負わされてしまうが「蓮に髑髏」の旗印を倒さないために、槍を自らの足に突き刺し不動の体勢で絶命する。

兵部
 高茂の側近。落城寸前の城内で慶次を待っていた。奸物が多い本間家にあって数少ない、いくさ人。

風斎
 優れた技量を持つ僧形の忍び。正体は風魔小太郎。

風魔小太郎
 北条家に仕える風魔忍軍の頭領。北条家に狙いを定める豊臣家に攻撃を仕掛ける。後に慶次と激突、感覚全てを狂わせる強烈な幻術で互角の戦いを演じるが敗れる。その後、忍びが活躍する時代の終焉を悟り隠遁生活に入った(忍びから色街経営に転じたとされているが、これは『花と火の帝』の描写を踏まえている)。スーパーファミコン版『花の慶次』ではラスボスとして登場する。

風魔の飛加藤(加藤段蔵)
 一見小柄で笑顔を絶やさないただの老人だが、真の姿はかつて天下にその名を轟かせた忍び。甲州乱波熊若に殺されたとされていた。傀儡の術、幻術を得意とし、その技は同じ忍びの目でも易々と欺くほど巧妙を極める。時折慶次の前に現れ助勢する。公界衆の守護者としての一面も持ち、また唐剣を使うなど「吉原御免状」「かくれさと苦界行」の幻斎(庄司甚右衛門)のキャラクターが一部組み込まれている。
【登場人物(パチンコに登場)ハ行(2)】

棒涸らしの蛍
 甲斐の蝙蝠の弟子。武田の武将・氷室信成の婚約者だったが、彼が慶次に殺された事から復讐を誓い忍びの道を選ぶ。「棒涸らし」の異名通り、男を痺れさせる性的な指技を使うが、作中では具体的な描写は無く、その技を自分にも味わわせて欲しいという四井主馬の申し出は(急所を蹴って)あっさり拒否した。実は処女であり、作中の描写は無いが指技を使うのはその代わりだと思われる。蝙蝠から伝授された忍びの技で慶次の命を狙うが失敗。そして慶次の優しさに触れ操を捧げる。師匠である蝙蝠にかけられた催眠暗示を自ら致命傷を負うことで破り、慶次の腕の中で息を引き取った。
容姿のモデルは飯島愛と思われる。

北条氏直
 氏政の息子。常に八の字眉毛で気弱な表情をしている。秀吉との戦争に反対したが、後北条氏当主にもかかわらず氏直に実権はなく、開戦派の父氏政らに押し切られた。

北条氏政
 家督を譲った息子氏直とともに秀吉に対抗する小田原の大名。風魔を用いて画策したりするが、最終的には秀吉の小田原攻めで全てが灰燼に帰する。その際は黒々としていた髪やヒゲが見る影もなく真っ白になっていた。いつも酒を飲んでいる。キャラクターモデルは黒澤明監督映画『乱』で仲代達矢が演じた一文字秀虎と思われる(小田原城開城時の自失呆然とした顔等)。

保春院
 伊達政宗、小次郎の母。通称「鬼姫」。小次郎を溺愛し政宗を排除(毒殺)しようとしたが、逆に小次郎の処刑(実は偽首)を見て精神的にダメージを受ける。史実では毒殺説は疑念視されている。


 かつては武家の息女だったが、合戦の中で許婚を殺した慶次への復讐のためにくノ一となる。しかし慶次の武人としての生き様と優しさに触れ、彼に対する憎悪の念を断ち切った。束の間慶次と心を通わせるが…

本間左馬助
 佐渡を支配する本間氏の一族で佐渡沢根城当主。佐渡に侵攻してきた上杉軍に味方するふりをして、その実、戦闘を長引かせて会津の蘆名盛隆の援軍を待っていたが、領地没収の上に越後への追放の憂き目を見た。低身長・極度の肥満体・ガマガエル呼ばわりされる醜悪な風貌、とザコキャラ臭をプンプン漂わせてはいるが、意外と武勇はあり、慶次に脅されて泣きながら同族の高茂の城を攻めた際には最前線に立ち突撃。立ちふさがる雑兵たちを「うるせえ!」の一言ともに軽く斬り捨てている。落城後の会議で蛮頭や雪ノ丞の戦死を茶化した事で激怒した直江兼続に殴られた上に、前述の末路を迎えた。

本間(羽茂)高茂
 本間氏の一族で佐渡羽茂城城主。三河守。反上杉の急先鋒。左馬助と通じており、河原田城に籠城して上杉軍を苦しませる。犬を可愛がっているが、その犬とじゃれている人質の子供を張り倒したり、自分に都合の悪い報告をした部下を刺し殺す程に残虐な性格である。額に三日月の傷がある。落城後、逃亡したが妻子と共に捕らえられ磔にされ、妻子らが先に殺されるのを見せられて泣き叫びながら処刑された。自害していれば妻子は助かったとして、高茂が小人物である事にされており、処刑を命じた上杉景勝・直江兼続を擁護する描写になっている。
【登場人物(パチンコに登場)マ行(1)】

前田慶次(前田利益) 声優:大塚明夫
 天下一の傾奇者。一箇の武士としての正式名称は「前田慶次郎利益」である。身の丈は六尺五寸(197cm)以上ある大柄の武将。出自は滝川一益の従弟である滝川益氏の次男で、前田利家の兄、前田利久の養子となる。養父利久の一生を見届けるまであえて天下に活躍しようとせず、不仲の叔父利家の治める金沢に居続けるなど自らの道理で生き、自由を貫き通す奔放な男。その奔放なキャラクターは、本作が発表される前に原が連載していた『北斗の拳』の登場人物・雲のジュウザを彷彿とさせる。勝ち戦よりも負け戦こそいくさ人のあるべき場所と信じ、好んで劣勢な軍勢に味方する。膂力に優れ、おそろしいほどの酒豪でありながら、その一方旅日記を書く、伊勢物語を写本する、千利休と交流するといった風流を愛す面があり、一流の文化人という側面もある。その無頼な振る舞いを気に入った秀吉から「いかなる相手であっても自分の我を貫き通してよい」という「傾奇御免状」を与えられた(実際に文書を与えられたわけではないが、諸大名の集う中での宣言であり、公文書同様の権威がある、との意味で。原作では奥村助右衛門がこう呼んだ)。自称として、雲井ヒョットコ斎(水沢隆広に名前を聞かれた慶次がとっさに思いついた名前)、一夢庵ひょっとこ斎(慶次が出家したあとの名前)。
 原作及び史実では妻子があり(妻は前田安勝の娘、子は前田正虎の他に娘が4人)、金沢出奔の際に離縁しているが、少年漫画であることを考慮してか本作では全く触れられていない。まつとの不倫関係も同様にカットされている。原作「一夢庵風流記」での名前は「前田慶次郎」となっている(利家や友人が「慶次」と呼ぶ事はある)が、原作者の隆慶一郎自身が「少年漫画でやるならこの方がいい」と出したアイディアによって「郎」の字を省くことになった。また漫画版ならではの演出として、立腹した時は常に持ち歩いているキセルを逆さにして音高く「トーントーン」と二度叩き、火皿の中の煙草をふるい落とす(そしてキセルで殴りつける)、多種多様な衣装(猿の衣装や白鷺の衣装など。今で言えばコスプレ)を披露しているなどがあり、よりコミカルに描かれている。信長の野望や戦国無双など本作品の影響を受けたゲームも多く、いずれのゲームでも本作品同様に最強の傾奇者となっている。また、NHK大河ドラマ『利家とまつ』に前田慶次郎が出て来た際にキャストがこの作品の慶次のイメージ(実際の歴史の資料などでも体格の良い人物だったとされている)とは全く異なる及川光博で、設定も前田利家を敬愛している役だった。

前田利家 声優:阪脩
 前田家を治める大名。かつては「槍の又左」と称されるほどの猛将だったが、現在ではプライドばかり高く周囲を気にする小心者に成り下がってしまった。慶次と対比して器量の狭い人物として描かれており、史実の前田利家よりかなり貶められている(例えばそろばんを弾く様子が、コミカル、かつ計算高い小心者のように描かれている。史実ではそろばんは当時日本に伝わったばかりの最新のアイテムであり、それを使いこなしたのは利家の並々ならぬ才能を示すものである)。「俺は今まで誰からも好かれた事が無い」と自認しており、万人から愛される慶次に嫉妬し、同時に自身の地位を脅かす最大の内敵と恐れていた。しかし自らの力で築き上げた前田家への思いは強く、慶次もそれは口には出さないが深く理解している。
 戦国武将らの間で男色・衆道がごく当たり前の事だったという史実(実際、利家は信長とも肉体関係があった)を踏まえた内容になっており、その数少ない描写の一つに利家が小姓の水丸に自分と共に風呂に入るよう命じるシーンがある。また史実を踏まえた場合慶次とさほど年齢差が無いのだが、漫画版における利家は白髪で若干中年太り気味の初老の男として描かれている。
尚、原作にあった死の床に就いた利家と慶次の和解と酒を酌み交わすシーンはカットされている。そのため、仲違いのまま死去したことになる。

前田利久
 慶次の養父。利家の兄。病弱で前田家の家督を慶次に継がせようとするが、信長の一声で利家になる。妻はお春。弟の利家と対照的に忠と信と義を重んずる武将であり、婚姻の際にお春が前夫の子供(慶次)を妊娠しているにも関わらず、あえて実の子として育てた。過去に合戦にて兵糧攻めにあった時、乾きに苦しむ慶次に自分の血を飲ませてまで生き永えさせようとする行為に慶次は実父以上の存在として尊敬し、死の床に就くまで居続ける決意をさせた。
【登場人物(パチンコに登場)マ行(2)】

まつ(芳春院) 声優:篠倉伸子
 利家の正室。母性的でいて尚且つ少女のような可憐さを持つ美女。慶次が心底惚れている女性であり、何かと気の弱いところがある利家を支える女丈夫である。末森城に佐々成政侵攻の際、出陣を渋る利家に代わり城内の女たちを引き連れ救援に赴こうとし、利家を慌てさせ出陣させた。また利家が大名になった後もたびたび城下に下り買い物を楽しむなど、奔放で天真爛漫な性格は利家および配下の人物の心配の種になっている。
 なお原作小説では慶次郎と不倫の関係となったが、漫画版ではカットされている。関ヶ原の合戦の直前には、前田家を疑った徳川家康のもとに自ら人質に出向き、前田家を救った(原作小説では、何とかして前田家の役に立ちたいと願う彼女に、慶次郎が助右衛門を通じて示唆したものとされている)。モデルは夏目雅子と思われる。

松風
 人を軽く踏み殺せる巨躯の馬。上野国の厩橋城近くで野生の馬群を率いていた。馬を手に入れようとする滝川勢を翻弄するが、並の馬では一合戦で乗り潰してしまう慶次に惚れ込まれ、彼に10日間をかけて「口説かれ」てその愛馬となる。慶次にとっては戦友で心を通わせあっており、普通有り得ない事だが馬銜をつけずに慶次は乗りこなす(ただし裸馬というわけではなく、鞍は置く。これは馬上の戦闘には鐙が欠かせない為である)。人の言葉を理解している。また実際に発声したわけではないが一度だけ劇中で「なにを甘ったれたことを言ってるんだ〜」と心の言葉を発した描写がある。なお松風には後藤又兵衛の馬狩りで瀕死の状態となった子馬がいる(その後、松風は慶次の刀を銜え苦しむ我が子への介錯を慶次に託した)。
 北斗の拳に登場する黒王号と共通点が多い(なお、集英社版の原作小説の表紙は原哲夫が描いており、正に黒王に跨るケンシロウそのものである)。
【登場人物(パチンコに登場)ヤ〜ラ行】

四井主馬 声優:西村知道
 前田利家直属の加賀忍軍の棟梁。利家のために松風を手に入れようと慶次を殺しにかかるが失敗。松風に蹄跡が顔に残るほど蹴られても、慶次に右腕を斬り落とされても(ただしいずれも漫画版のみのエピソードである)、なおさら執拗に慶次を狙い続ける執念の忍び。キャラクターデザインのモデルは、映画『バットマン』でジャック・ニコルソンが扮する敵役ジョーカーと思われる(松風に顔面を蹴られた後、この特徴が更に顕著になった)。

利沙
 与四郎と涼花とのあいだに生まれた。南蛮の血が入った絶世の美女でその美貌の為にカルロス、慶次が琉球を目指した。その琉球国で利沙をめぐり争いが起こる。のちに慶次と生活を共にする。母から習った胡弓が得意。原作の伽姫(慶次が朝鮮から連れ帰り妻とした、伽耶の王家の末裔と自称する女性)に相当する漫画版オリジナルキャラクター。
【登場人物(パチンコに未登場)ア行】

芦名盛隆
 会津の戦国大名。本間一族と結び、上杉景勝を挟み撃ちにせんと企むが、越後に攻め込む前に伊達政宗との摺上原の戦いで大敗、滅亡した。なお、史実ではこの時期すでに盛隆は故人となっており、蘆名家当主は盛重に代替わりしている。

荒井願鬼坊
 四井主馬の配下。「耳削ぎ願鬼坊」の異名を持つ。切り殺した相手の耳をおふうに削がせ、桶に耳を溜め込んでいる。四井主馬の命により慶次を殺さんとするが逆に体を両断される。漫画版オリジナルキャラクター。

飯田播磨守
 最上家臣。義光へ畑谷城で討ち死にしたと報告された。

石田正澄
 石田三成の兄。堺奉行を勤める。肥満体型。与次郎と慶次がカルロスと堺沖で戦った時出陣した。史実では「弟の口利きで奉行になった」というもっぱらの評判の人物だが、本作品でも実際にその通りの人物として描かれている。

池田輝政
 慶次が秀吉に謁見する際、落ち着かない利家をたしなめた。後の会津攻めや関ヶ原では徳川軍に参加。

伊勢屋
 拝金主義の商人。黄金で慶次たちを買収して、七霧の里に毒を流させようとしたが失敗。風斎に殺された。

犬飼
 上杉家の老臣。河原田城攻めの際「老兵」たちの心意気に感じ入り、自分の刀(上杉の魂)を治作(百姓の老兵)に渡した。

今川義元
 顔だけ登場。笑い声は「ホッホッ」。

岩茎鬼十郎
 伊達政宗を説得した慶次を殺そうと小次郎が差し向けた刺客。凶相の男。陰流を修めていたが慶次には勝てず。

岩熊
 奇染屋店主。傍若無人な商人で、慶次に片脚を金200両で買われそうになった(原作では銭百貫=金20両で、捨丸に請われたまつが止めに入り、以後は登場しない)。面目を潰されるが、商人としての意地を見せ、慶次に認められる。その後は慶次の人柄に惚れたのか、良き協力者となり、慶次に秀吉へのお目見え用の衣装(猿のケツ染め)と暗殺用の特別製の短刀(ナタのように刃が厚く、普通の人間は持ち上げるのがやっとの代物)を用意する。実は泣き上戸。

宇佐美弥五左衛門
 会津での戦に出るため上杉軍に参加した。慶次に戦いを挑むも顔面に手刀を喰らい敗れる。慶次の朱槍に異議を唱えた一人(皆朱の槍は家中において最も武勇に優れた者にのみ許されるとされていた)。

氏家監物
 肥後国人水沢隆広の家老。奇染屋に注文の品を取りに来た。

ウメ
 佐渡で悪兵に奪われた子供を助けようとして殺された。

江口道蓮
 最上家臣。畑谷城城主。義光へ上杉軍に攻められ子と共に自刃したと報告された。

大谷吉継
 家康が会津攻めに向かった直後、朋友である石田三成に呼応して参戦。小説中では、青年時代に慶次と会見しこれをやり込めるシーンがあったが漫画ではカットされた。
松平忠吉、蒲生秀行、榊原康政、本多忠勝、石川康長、皆川広照、黒田長政、浅野幸長、細川忠興
徳川軍に参加した。

大前田庄衛門
 呉服問屋、伊勢屋の店主。昔の名前は鮫吉。慶次が討った侍の武具を集めて財を成した。そのため慶次には頭が上がらない。慶次との関わりを黒部三左に勘付かれ拷問を受けるが、駆けつけた真田幸村らに救助される。

奥村加奈
 奥村助右衛門の妹。おてんばで男勝りな性格で、その人柄は加賀では女傾奇者と呼ばれるまでに知れ渡り家臣たちを弱らせている。富田流小太刀免許皆伝の腕前(原作では助右衛門があえて皆伝を受けさせず、目録に留まっている)。慶次の弁では幼い頃は垢抜けない雰囲気の少女だったようだが、美しく健康的な女性へと成長し慶次を驚かせた。幼い頃から慶次に密かな想いを寄せており、これが騒動の引き金になってしまう。
 なお、原作小説では、男に目もくれないのは兄の助右衛門に抱く想いの影響で、慶次の事は全く意識していない。これについては漫画版で、慶次が助右衛門に対して「お前が側に居たら他の男は皆カボチャに見えるだろう」と言うシーンが名残として残るのみである。

奥村永信
 助右衛門の父。信長来城の折、子・助右衛門が信長に茶を出す場面で緊張した面持ちが垣間見える。

織田信雄、蒲生氏郷
 小田原の役で参陣した大名。秀吉から小田原出陣を承り平伏状態であった信雄の横顔は父・信長に似ている感がある。

お春
 慶次の実母。滝川益氏の側室であったが、彼女に激しいほどに夢中になった前田利久の強引なまでの願いで彼の妻となる。彼の誠実、そして熱意に惹かれついて来たがお腹に子を宿していたことを告白、利久に自分を斬り捨てるように言う。しかし、「惚れたお前の子ならば良い子に違いない、わしの元にいてくれないか」と利久に言われ慶次を生んだ。慶次が子供だった頃の回想には出てこなかった事から、どうやら若くして亡くなった模様。
【登場人物(パチンコに未登場)ア〜サ行】

お雪
 おふうの実母。おふうがさらわれた後、七霧の里で帰ってくるのを待ち続けたが亡くなった。

概、毫、錦、嶺、張
 毛虎の配下の五人衆。利沙を孤島から連れ出した。それぞれ、かなりの使い手だが竜嶽に倒された。

上泉主水
 関東牢人。会津での戦に出るため上杉軍に参加した。

カルロス
 宣教師を装ったイスパニアの兵士。普段は穏やかな顔だが、戦闘時になると別人のように顔が豹変する。「手」を使う。慶次をあわやというところまで追い詰めるほど強い。彼も利沙を欲しており、その執念深さは現在で言うところのストーカーに近いものがあった。利沙を求め慶次より一足先に琉球王府に行ったが竜嶽の罠にはまり、命を落とした。(皮肉だが、イスパニアが目論んだ日本征服計画は琉球支配を企んだ竜嶽の手によって阻止された事になった。)


 琉球の役人。武が挨拶を済ましたらしい。

草間弥之助
 上杉家の小姓で礼儀正しい青年。慶次が本気で振りかざした朱槍を片手で受け止めるなど武士としての実力も相当であり(ただし原作にはこの描写はない)、景勝、兼続も気に入っていたが他の小姓達の嫉妬により、袋叩きに近い形で殺されてしまう。

九戸政実
 南部信直に反乱を起こした。上杉も鎮圧に当たっていた。

車丹波守
 関東牢人。会津での戦に出るため上杉軍に参加した。

源爺
 佐助、沙霧とともに真田忍軍の生き残り。慶次と佐助が座談している時、天井から慶次の杯に毒を垂らしたが、ことごとくかわされた。正確に慶次の実力を見抜いた。

コエーリョ
 キリシタンに協力しない島津を討とうと、軍隊の派遣をイスパニア政庁に要請した宣教師。

木猿
 酔いざましに川で顔を洗っていた時に風魔の忍びに殺害される七霧の住人。死に際に異能の力で村長に異変を伝える。仇は岩兵衛に討ってもらった。

五平太
 茶々が贔屓にしていた能役者だが、殺されて月斎に入れ替わられていた。

後陽成天皇
 聚楽第に行幸をした時の天皇。漫画では秀吉に裳裾をとられて辟易しているようにも見えるが、おふうによれば秀吉の事を気に入っているらしい。

権太
 酒好きな熊。見世物小屋を抜け出し慶次と酒を飲んでいた。

最長老
 利沙たちが住む孤島の長老。昔は七つの海を渡り歩いた海族。利沙と慶次を公認するが、逆恨みした火嘉宇堂に襲われる。その後、慶次にかつて使っていた強弓を託し利沙の手を慶次の手に合わさせ「自由な海を行け」と残し安らかに絶命する。

佐助
 侘助の兄。秀吉暗殺を謀ったが失敗(実はこれは、連判状から秀吉の目を反らさせる為のオトリであった)。切支丹であるため自害が出来ず護送されている時に侘助に首を斬らせた。

沙霧
 猿飛佐助の妹。幸村が好意を寄せていたが、戦で失明する。その後、兄・佐助の後顧の憂いを絶つため仏門に身を置く。

佐竹義宣
 徳川家康の会津攻めに参加した。

真田信幸
 真田昌幸の長男で幸村の兄。松井田城攻めの時、幸村が軍にいないことを知った父を落ち着かせた。

真田昌幸
 幸村の父。秀吉に北条氏による名胡桃城奪取を知らせる。老獪で狡猾な人物であり、秀吉との駆け引きは慶次らに「サルとタヌキの化かし合い」と評された。景勝、利家とともに小田原の役に出陣する。

じいさん
 与四郎が棟梁の頃からの仲間。与四郎が逝った後は与次郎を良く支える。カルロス率いる南蛮船との海戦後にやって来た堺奉行の船団を道連れにするためルソン壺で挑発、与次郎に「自由な海を行きなされ」と言い残し船と命を共にした。

重倉仁右衛門
 慎之助の親友。天下一の傾奇者を名乗るが、願鬼坊に因縁をつけたので殺された。

治作
 百姓の老兵。上杉の陣に参じた時は武器代わりに鍬(くわ)を持っていたが、老将犬飼より愛刀を託される。川中島合戦の一つ、八幡原の戦いを経験しており、その時に犬飼の陣にいた。坂田雪之丞に請われて部下になり、その後自ら「一の家来」と称した。

重太夫の弟(草津重三郎)
 果し合いは遺恨を残さないもの、という建前に反し、兄の仇として慶次の命を狙う。しかもそのやり方が卑怯であり、原作・漫画ともに外道の雑魚という扱いを受けている。
 原作小説では九条家の青侍(公家に仕える下級武士)で、武芸には自信が無い為、大金で骨に慶次の暗殺を依頼する。
 漫画では本人が暗殺を決行する。名前は出てこない。祭りの神輿の中に隠れて近づき、背後から慶次を刺し殺そうとしたが、直江兼続に見破られ、慶次と兼続によって川に落とされる(そのときカナヅチであることが判明)。

十郎丸
 滝川益氏の犬。八郎丸とともに慶次に賭け事に使われた。

寿徳
 琉球王府の長老。反乱を画策する竜嶽を諌めたが殺された。
【登場人物(パチンコに未登場)サ〜ナ行】

修理
 本間左馬助の配下。直江兼続隊を奇襲したが慶次の朱槍に串刺しにされた。

駿、応魁、善継、鏘、胤芾、遵
 宗元の部下。慶次と宗元が飲んでいた店で他の客のふりをして慶次を監視していた。

春麗
 明の海賊張啓の婚約者。張啓が死んだためその後を継ぎ100人規模の海賊の頭目になる。琉球に向かう途中慶次たちと会い行動を共にする。慶次の事を気に入るが、捨丸に対してもまんざらでもなかった様子。

尚懿
 尚寧の父で先の琉球の王。尚寧のことを宰相の毛虎に託した。

庄司甚右衛門
 風魔衆の力を背景に江戸吉原を守り抜いた人。原作では庄司甚内(後年に甚右衛門と名を変える)。
(以下は原作の設定)傀儡子(くぐつ)の一族の長、庄司又左衛門の息子で、紅顔の美少年。相州牢人を名乗るが、実は一族は北条配下の密偵で、偶然知り合った慶次に誘われて同行し、小田原攻めを秀吉の本陣から見物する事になる。双刀の唐剣の使い手で、果し合いでは傾奇者5人を真っ二つに斬り捨てる。その登場時のエピソードはアレンジされて、漫画版に登場する真田幸村と与次郎に流用された。

尚寧
 琉球国の王。利沙を側室にしようとしたが、利沙の意思を尊重した。毛虎親方から幼少の頃から武芸を習っていた。

涼花
 宗次の妹で与四郎の妻。胡弓が得意。

仙吉、勘太、お花
 本間高茂に人質にされていた子供たち。

千道安
 利休の息子。傲慢な性格で、父親の権威を傘に日々傍若無人な振る舞いをしている。京で慶次たちといさかいを起こすが、慶次の怒りを買い手ひどく痛めつけられる。槍持ちをさせられた上に京の案内を強いられた事を恨み、父の利休に泣き付くが「子供の喧嘩に顔を出す親が何処に居る」と一喝された。
 なお史実では利休と不仲だった時期があったとされるだけで、作中で描かれているような人物ではない。

千坂景親
 上杉家臣。慶次に和平の使者になることを頼む。傾奇者である慶次のことを快く思っていない。原作小説においては慶次の事を「婆娑羅(南北朝時代の流行語)に何ができる」と述べており、「傾奇者」という当事の先端の流行語すら知らない様子である。

宗元
 慶次たちが琉球で会った琉球士族出身の役人。最初は慶次を密偵と疑うが、慶次の心を知り飲み明かす。
 原作の釜山の武将・鄭撥に相当する。

宗次
 琉球の海族の棟梁。与四郎を救おうと矢玉100本を体に受け重傷となる。島に着いた後、与次郎に後事を託し息を引き取る。

琢全
 琉球の役人。がめつい性格で賄賂がないと何もしない。松風を気に入り我が物にしようとしたが、結局お仕置きされた。


 与四郎の配下であったが留守中裏切り、利沙を琉球王府の役人に紹介する。その後自らの過ちを悟り慶次達と一緒に行動を共にする。目標は南海一の商人。原作の弥助に相当する。

伊達輝宗
 名前はでてこなかったが政宗の父。少年の頃の政宗を熱い拳で育てた。

楯藤兵太夫
 本間方の兵。坂田雪之丞の相手をした。が、ビビッた雪之丞が朱槍を振り回したのに当たり敗れる。


 琉球の評定所の役人。琢全より高位と思われる。

長英
 宗元の従弟。琉球王族の血を引いている。しかし、宗元が会った長英は毛虎親方が変装していた。

張啓
 春麗の婚約者で明の海賊の首領。劇中では既に故人。春麗の口ぶりからしても、つい最近に戦死してしまったようである。

土肥伊予守
 未登場。佐々成政が末森城に侵攻したとき、三の丸を守り討死したと側近が助右衛門に報告した。

督姫
 徳川家康の娘。北条氏直に嫁ぐ。

戸沢政盛
 徳川家康に上杉に反乱の兆しありと密告した者の一人。

直江なつ
 兼続の妹。弥之助に好意を寄せる。慶次と上杉の小姓たちの果し合いに慶次の助太刀に出ようとした。実は原作には未登場である。また兼続に弟はいたが、妹がいたという記録はない(直江兼続の項を参照)。

長束正家
 小田原に参陣する軍に食糧を供給するように秀吉に命じられた。

納屋助左衛門
 ルソン島からルソン壺を持ち帰った堺の商人。

成田氏長
 北条家家臣。秀吉方に寝返ろうとした。しかし、秀吉はその書状を氏政に届けさせた。なお、史実では氏長の居城である武蔵国忍城は小田原開城後も篭城を続けている。

薤塚理右衛門
 会津での戦に出るため上杉軍に参加した。慶次の朱槍に異議を唱えた一人。

野風
 慶次が秀吉から拝領した天下の名馬。後、真田幸村に譲る。原作では主に捨丸が乗馬としている。
【登場人物(パチンコに未登場)ハ〜マ行】

蕃熊蜂太夫
 京で五指に入る傾奇者。戦えば必ず勝つ不思議な術を使う。その正体は長い舌を筒代わりにして毒針を吹き矢として飛ばす暗殺術である。だが、あっさりと慶次に見破られて舌を斬られてしまう。最後は体中に爆弾を括り付けて慶次に特攻するが、一刀両断にされた。

八郎丸
 滝川一益の犬。十郎丸とともに慶次に賭け事に使われた。

林佐渡守
 前田利久とともに信長に反乱を起こす噂があった。

蛮頭信忠
 蛮頭大虎の兄。子供の頃、鬼の子と呼ばれ蔑れていた大虎を愛するが故に叱咤激励していた。その後、大虎の不始末を兼続への忠勤で果たすと日頃言っていた。刺客の魔の手から兼続を庇い戦死。

火嘉宇堂
 火嘉宝山の弟。人徳者の兄と違って「マムシの火嘉」と呼ばれるほど残忍で横暴な性格をしており、兄の威を借りて悪辣非道な行為をしていた。カルロス以上に利沙に対して変態的な愛情を抱いており、彼女を強引な手段で奪おうとするが慶次にボコボコにされる。その後、罪を犯したことが兄に知れて成敗された。利沙にビンタされて喜ぶなど、少々Mの気がある。
 原作の密陽府使・朴晋の弟の朴義に相当する。朴晋は弟を斬り捨てさせられた事で慶次郎に恨みを抱き、彼のいとこの朴仁に慶次郎の暗殺を依頼する。

火嘉宝山
 火嘉宇堂の兄。利沙たちが住んでる南海の孤島の地頭代であるが、仕事を部下に任せて海人に姿を変えて釣りに没頭する。利沙が連れ去られた時、毛虎親方五人衆の錦と戦った。慶次の首里への旅に同行する。

氷室信成
 武田の武将で「山」の家紋を許された剛勇の若武者。蛍の婚約者だったが、長篠の戦いで慶次と一騎打ちをし討死。

深草重太夫
 傾奇御免状をもらった慶次に果し合いを挑んだ傾奇者。最後は立て札で腹を貫かれて死んだ。原作小説と漫画版での描写に差がほとんどない、数少ないキャラの一人である。

藤田信吉
 上杉家臣。徳川家康に上杉に反乱の兆しありと密告した者の一人。

藤田森右衛門
 会津での戦に出るため上杉軍に参加した。慶次の朱槍に異議を唱えた一人。

古屋七郎兵衛
 読切版に登場。北条氏邦配下の侍大将だったが、松風を捕らえようとして顔面を蹴られ、命は取り留めたものの顔に蹄の傷痕がつき、家中でクツワ七郎兵衛と呼ばれ侮られる。松風を手に入れた慶次に憎悪を燃やし、骨を雇って慶次と松風の暗殺を試みるが失敗。鉢形城大手門前で慶次と戦い右腕を斬りおとされる。が、自ら首をはね兵に決死の覚悟を決めさせた。彼を軽侮していた慶次と松風もその心意気に感じ入った。キャラクターデザインのモデルは俳優の嶋田久作。

北条氏邦
 古屋七郎兵衛を配下に持つ。第一話でしかめっ面でうろたえていた七郎兵衛の「殿」とは氏邦と思われるが、後に小田原の陣編で再登場した時には似ても似つかない強面の髭面になっていた。

北条氏照
 北条氏政の弟。秀吉との戦いを主張した。

北条氏規
 北条氏政の弟。容貌は兄より老けている感がある。上洛して秀吉と会見しその圧倒的な財力、兵力を感じ秀吉と戦う愚かさを氏直と共に説いたが聞き入れられず。

朴仁
 竜嶽に雇われた殺し屋。明の名家・朴氏の出身だが、倭寇の捕虜となって拷問を受けてきた為に人を信じることができなかった。利沙の優しさにふれて、人としての心を取り戻すが竜嶽に殺される。
原作では明人でなく朝鮮人で、暗殺組織に所属し、4人の仲間と協力して慶次を殺そうとするが返り討ちにあう。

堀田五兵衛
 真田の老臣。清海たちが幸村の帰城、そしてそれに同行する慶次の力を見極めるためあのような行動に出たことを慶次に伝え謝罪する。

堀秀治
 越後の大名。徳川家康に上杉に反乱の兆しありと密告した者の一人。

本多作左衛門
 結城秀康を妊娠した侍女をかくまった。

本多正信
 徳川家譜代の重臣で、家康が最も信頼する6人の家臣の1人。「家康以上の狸」と評される。慶次の和平の申し込みに対し、他の者の肯定を見定めてから「結構でござる」と、まるで真っ先に賛成したかのような大声を上げた(これは原作の描写に基づいている)。

前田玄以
 五奉行の一人で京都所司代。史実とは異なり、侘助やおばば様を捕らえようとし、隙あらば慶次や家康をも暗殺しようとした不届き者として描かれている。大勢の傾奇者達を雇って慶次抹殺を企むが、結局は自分が喧嘩を売る形で慶次と戦うハメになり、素手の慶次に刀を折られた(大量生産の安物の刀だった為)挙げ句に殴り殺される寸前で家康に救われた。文官だが顔に大きな斬り傷がある。

前田利長
 徳川家康の会津攻めに参加した。原作では助右衛門の要請で、慶次の上杉助命運動に助力する(具体的に何をしたかは不明)。
【登場人物(パチンコに未登場)マ〜ヤ行】

孫八、孫六
 慶次と果し合いをした13人の上杉小姓たちの一人。他の11人と共に弥之助を殺した罪で、慶次に制裁された。

松平信康
 家康の長男。秀康の唯一の理解者で秀康を家康に対面させた。信長の命により切腹させられる。家康により、家中で最も剣の腕の立つ半蔵が介錯を務めた(ただし史実においては、服部半蔵は主君を手にかける事ができず、別の者が介錯した事になっている。これを創作であるとする説もあるが、信康を介錯したのが服部半蔵ではないのは事実である)。

松田左馬助
 松田憲秀の息子。秀吉方に裏切ろうとした父を裏切った。作中に描写されていないが、史実では北条氏直の死後、前田家に仕えるようになり、慶次とも多少なりとも縁のある人物である。

松田慎之助
 重倉と共に天下一の傾奇者を名乗る。願鬼坊の挑発にのり、果し合いに行ってしまい、敗れてしまう。死の間際に慶次に「おれはニセ傾奇者だったようだ」と悟り絶命する。慶次は友を思うその心に感じ、「地獄の閻魔に傾いてみせよ」と手向けの言葉を贈った。

松田憲秀
 秀吉との戦いのとき篭城策を提案した。その後秀吉方に寝返ようとした。ガマガエルのような風貌をしている。

水沢隆広
 少年でありながら国人領主。九州仕置で死を命じられた。「天下一の傾奇者」前田慶次に憧れている。雲井ひょっとこ斎(慶次)の示唆により、「商人の意地」を見せる奇染屋の心意気に応え、彼の反物を切腹の時の敷物にした等、子供でありながらも心は立派な武将であった。モデルとなったのは梅北一揆の責任により11歳で切腹させられた阿蘇惟光と思われる。

水野藤兵衛
 会津での戦に出るため上杉軍に参加した。慶次の朱槍に異議を唱えた一人。目が細い。

水丸
 利家の小姓で美少年。末森城攻防戦の後、末森城で利家に風呂を勧めた。慶次から村井一族を許すという利家の発言の証人になる。

溝口左馬助
 直江兼続家臣。長谷堂城攻めの際、山の麓まで軍を撤退するように進言した後絶命。

美耶
 利沙に仕える侍女。最初は慶次をカルロスの手先と誤解して警戒していた。「自分の言ってることが間違いない」と言い張ってたが、結局全部間違っていた。

三好清海
 幸村の家臣。破壊活動に従事していた忍び。生来、髪がないがその事に触れられると烈火の如く怒る。小田原の役に従軍する。いかにも実在の人物であるかのように作中で紹介されているが、これも架空の人物(モデルは存在する)。

村井若水
 利家配下の隻眼で小柄な老将。利家が秀吉から拝領した信長の遺品の甲冑に傷をつけたため、切腹となるところを慶次の機転で救われる(ちなみに慶次の「だがそれがいい」のフレーズはこの時が初出である)。その後、利家が(兵力の不足から)見捨てようとした末森城への援軍をただ一人断固として主張するが認められず、息子とわずかな手勢を率いて勝手に救援に向かう。そして慶次の助勢で見事功名を挙げ、出来の悪い息子の陽水に武士の、漢の何たるかを教える。
 村井長頼、および井上若水・陽水父子がモデルと思われる。

村井陽水
 若水の息子。末森城救援が初陣。最初は傲慢だったが、末森城で人間的に成長し徐々に思いやりを持つようになる。末森城攻防戦で利家の面目を保つため切腹する父のやりたいようにやらせてくれと涙ながらに訴え慶次と酒比べをした。

藪田惣右衛門、田所真十郎、池尻某
 蛮頭大虎に殺された男達。蛮頭は彼らの名前を数珠にいれて身に着けていた。

毛虎親方
 尚寧王の重臣。王の幼い頃から仕える宰相の一人。武術と妖術の達人。

最上義光
 山形城城主。顔に切り傷がある。関ヶ原の折に行われた長谷堂城の戦いでは、直江兼続軍と戦った。後に直江軍の力戦奮闘ぶりを記しており、原作にも引用されている。

矢助
 伊勢屋に奉公している少年。

弥太、与平、勘六、名前不詳
 七霧の里を襲った風魔忍者。岩兵衛に心を読まれ、自らの名(幼名の可能性がある)を褌に書かれて縛られた上筏で流される。忍びが自分の名を明かしたとして小太郎に叱責され、自ら明かしたのではないと潔白を証明するため自害する。流されたのは全部で4人だが1人は名前が見えない。もう1人は里の住人を殺害していた為、岩兵衛に蹴り殺された。

山内一豊、福島正則、生駒一正、田中吉政、堀尾忠氏、有馬豊氏、中村一忠、鳥居元忠
 徳川軍に参加した。
【登場人物(パチンコに未登場)ヤ〜ワ行】

山上道及
 関東牢人。かつて佐野四天王と称された。昔、慶次とともに滝川の陣で戦ったという。会津で慶次と再会後、最上軍と戦い重傷を負う。傷口は泥で汚れ破傷風の危険があったが、傷を洗おうにも水が無く、慶次の小便で傷口を洗い流してもらい、捨丸の治療を受け持ち直す。その返礼として愛刀(千住院村正)を慶次に譲った。その後の生死は不明だが、慶次は必ず生き延びるだろうと確信する台詞を述べている。

結城秀康
 実父である徳川家康に疎まれ自暴自棄になり、荒れた生活を送っていたが慶次と出会い・・・。慶次を終生の友と感じている。戦場にて慶次と立ち合うのが夢。関ヶ原の後に慶次の頼みで上杉助命の仲介役となる。

雪丸
 利家の小姓で美少年。性格は残忍酷薄で、利家の寵愛をかさに着て思い上がっている。加奈の下でまつに仕える侍女を妊娠させたが、嫁に貰うのを拒絶したため、加奈に顔に大きな十字傷をつけられ、後に逐電し行方不明となる。

与四郎
 南海の獅子と呼ばれ、琉球を拠点にする海族の長。利休と南蛮人女性の混血児。利沙と与次郎の父。父・利休から秀吉の朝鮮出兵、そしてその背後にあるイスパニアの謀略を知り、病を患いながら日本にいくさ人を探しに来た。カルロスと壮絶な死闘を演じた後、利沙の絵を慶次に託して逝った。モデルはTM NETWORKの宇都宮隆と思われる。

与次郎
 与四郎の子。棒術(ヌンチャク)が得意。与四郎の死後、海族の長となる。慶次たちの首里の戦いに同行。登場の際のエピソード(三べん回ってワン)は原作の庄司甚内(甚右衛門)のものの流用。

竜嶽親方
 尚寧王の重臣。海賊上がりだが、琉球の国庫を任されるほど出世した。クーデターを起こし、慶次と互角以上の戦いを繰り広げたが尚寧に阻まれ、斬り捨てられる。斬られた直後は、まるでそれを望んでいたかのような晴々とした表情をしていた。毛虎親方五人衆をまとめて倒すほどの腕前。

佗助
 千利休が親代わりとなり育てた戦争孤児。兄の佐助と同じく切支丹。好きな花は白い椿。兄とともに家康の「友達」である。利休が家康に渡した連判状の行方を知っており、豊臣家に身を狙われている。手傷を負ったところを慶次と出会い、大騒動を起こす事になる。最後は公界衆のおばばに「摩利支天の化身」と認められて引き取られた。ちなみに女装しても全く違和感がない程の美少年である(声も女性に近いものと推測される)。
【流派】

穀蔵院一刀流(こくぞういん・いっとうりゅう)
 前田慶次(前田利益)が開いた実在した剣術の流派だが、本作中では、慶次の諧謔に過ぎず、獣並みの速さと力で相手を圧倒する戦場の剣であり、修得すべきいかなる型や技も存在しないというように描かれた。

手(てい)
 与四郎、カルロスが使っていた体術。後の唐手(空手)の源流。

甲陽流忍術
 真田幸村と猿飛佐助が習っていた体術がこの流派の流れを汲む。

天下一夢想流
 荒井願鬼坊の流派。

二刀流
 竜嶽は唐剣の二刀流を使う。これも原作の庄司甚内からか。



【奥義】

靭猿(もみざる)
 加賀忍軍の秘術。が使う前に慶次に葬られた。

火術不知火
 加賀忍軍の技。火薬を体に巻いて相手とともに自爆する。

影象青撹
 毛虎親方五人衆の錦が宝山と対峙した時使った。背景に溶け込み姿を消す。

水蓮波
 毛虎親方五人衆が慶次が海まで追ってきた時使った。高波を起こして相手の進行を阻む。
【武器など(1)】

朱槍
 慶次が好んで使う赤い槍。鉄筋を幾重にも束ねているので普通の人間には持つことも出来ない重量になっており、柄の一撃すら人間を殺傷しうる一撃となる。
 当時、柄が全て赤い「皆朱の槍」は、家中において最も武勇に秀でた者だけが持つ物とされ(後に会津の陣の際に宇佐美や水野が異を唱えたのはこのためである)、慶次は魚津の戦い(相手方が上杉軍であったのは皮肉と言うべきか)の功績で前田家からこれを許されていた。

唐剣
 風魔の飛び加藤が使っていた刀。先端が柔らかく、防御されても先端がよく曲がり相手を斬る。
原作の庄司甚内が使用する「唐剣」が、日本刀のように地金が厚くなく、僅かにしなった、という記述の拡大解釈と思われる。

短刀
 慶次が秀吉とのお目見得に赴く際、秀吉を殺すために隠し持った物。関(岐阜)の刀工が鍛えた厚重ね南蛮鉄の短刀で、奇染屋の岩熊を通じて入手した。普通の刀と比べて刀身が三倍は厚く、捨丸に鉈(なた)を連想させた。重量も相当なもので、岩熊によると持ち上げるには「普通の人間なら三人がかり」らしい。

大脇差
 紫や金などの派手な褌(ふんどし)をしめた傾奇者達に対して一泡吹かせるために慶次が風呂屋へ持ち込んだ。(「褌は白」というこだわりを持つ慶次にとって、彼等の褌は気に入らないものであった)だが、この「大脇差」、実は……。

鬼包丁
 慶次が上杉の佐渡平定に参加した際、本間の兵が使っていた剛刀。

超巨大刀
 佐渡平定の際に使用。峰を左腕の甲冑にこすりつけながら刀身を横向きに保持し、体ごと回転して周囲の敵を薙ぎ払うという、通常の刀ではあり得ない使用法であった。やはり取り回しに難があったのであろうか、この一戦以来使用されていない。

鉄砲
 作中でもよく登場する種子島火縄銃。慶次といえども生身の人間なので鉄砲だけは警戒している。また、非力な者でも扱えるので前田利久も心得があったようだ。慶次の実父が属する滝川一族も鉄砲の扱いに長けている。
 鉄砲の実戦での威力には様々な説があるが、本作では通説通りの画期的・致命的な武器として扱われている。
 黒部三左のものは、鉄砲というよりむしろ忍者などが用いたとされる「抱え大筒」と呼ばれる携帯用の大砲に近い。
 原作には長さ3mにも及ぶ遠距離狙撃用の長鉄砲「遠町筒」も登場し、金悟洞が使用する。

烏帽子型頭巾
 慶次と上杉家小姓達との果し合いの後、登場した上杉景勝が被っていた頭巾。その姿を見た老臣達が、上杉謙信と見間違う場面がある。上杉謙信といえば、僧兵の様な頭巾姿が有名だが、上杉家の伝承によれば、武田信玄との川中島合戦で謙信が被っていたのが、この烏帽子型頭巾で、実物は米沢市の上杉神社に現存している。基本的に誇張表現が多い漫画ではあるが、部分部分では資料に基づいたかなり正確な描写をしているので、歴史ファンは注意して見られたい。

“上杉の魂”
 佐渡攻めの際、上杉家の老臣犬飼が「老兵」治作に手渡した愛刀。かなりの業物である。上杉謙信は名刀、特に備前長船派のコレクターとして知られており、あるいはこれも謙信から下賜された名刀のひと振りであったのかも知れない。

執金剛杵握形兜(しつこんごうしょにぎりなりかぶと)
 物語のラスト、慶長出羽合戦での最上義光軍との戦いで慶次が着用した兜。握り拳を天に向けた、いかにもこの作品らしい荒唐無稽な形であるが、靖国神社に所蔵される実在の兜である。史実の前田利益が使用したという記録は無いが、功名を求める武士の心意気が伝わってくる一品である。
【武器など(2)】

織田信長の鎧
 利家に預けられていた信長の鎧。当時最新鋭の南蛮胴と南蛮兜を用いた当世具足。ただし史実のそれと比べると、かなり装飾過剰のように見える。村井若水が傷つけてしまい切腹を命じられるが、『生涯を賭けて殿を守り通した忠義の甲冑』若水を殺させまいとする慶次によって『殿の大事な甲冑を傷つけた者』として成敗、真っ二つにされる。その後修復されるが、慶次によって持ち出され、末森の合戦にて慶次が使用した。最後は鎧を捨ててしまった佐々成政に贈ってしまう。悲惨と言えば悲惨(だが、信長を敬愛してる成政なので、大切に扱った事だけは確かだろう)。

西洋甲冑
 佐渡攻め(史実では天正17年/1589年)に馳せ参じた時に慶次が着用(漫画では特に説明は無いが、原作小説では出立直前に京で購入した。捨丸がわずか2日で用意したもので特注品ではないらしい)。鉄砲の弾も跳ね返す強靭な鎧で、これを身につけた慶次はまさに無敵の存在と言えよう。佐渡の武士たちに対する心理的威圧感も高く、「死神」と恐れられた。慶次もかなり気に入っていたようで、捨丸に命じて高々と兜を掲げさせて誇示していた。ただし、河原田城攻略の際には、着ていると慶次の顔が見えないなどの作劇上の都合によるものか、南蛮胴だけを流用した当時の日本の当世具足の一般的スタイルになっていた(厳密には胴のデザインも微妙に異なっている。原作では河原田城攻めも西洋甲冑姿のまま参戦している)。
 この後しばらくは自前の鎧を着る機会が無く、次の合戦である最上の戦い(史実では慶長5年/1600年)においては違う意匠の鎧を使用している。原作にも「例の南蛮の鎧はとうに捨てられ、新しい鎧が鎧櫃に入れて替え馬の背にある」という記述があり、新たな合戦に臨んで新調したようである。ただしこちらは「黒具足」というだけで具体的なデザインは不明であり、漫画版に登場するのはオリジナルデザインと思われる。
 野暮な突っ込みにはなるが、西洋甲冑は本来は着用する人間にあわせたオーダーメイドであり、既製のものでは動くのに不自由がある。もしかしたら慶次も、入手して着用してはみたものの、やはり動くのに不自由があって我慢できず、1回のみの着用になったという「合理的解釈」もできそうである。

胴丸
 佐渡攻めの際に本間左馬助が着用した、南北朝時代以来の古式の鎧。慶次の西洋甲冑に対して、佐渡の田舎侍ぶりを示すアイテムになっている。

焙烙玉(ほうろくだま)
 手投げ式の炸裂弾。導火線に火をつけて投げる。火薬の他に鉛弾20 - 30個が仕込まれており、爆発と共に飛び散って多人数を殺傷する。球形のものや円筒状のものがあり、捨丸や骨がよく用いる。原作では捨丸が煙硝を買い込んでこれを自作する場面が度々見られる。
【ゲーム】

花の慶次 -雲のかなたに-
ジャンル 格闘
対応機種 スーパーファミコン
発売元 四次元
人数 1人、2人(対戦)
メディア ロムカセット
発売日 1994年11月18日
価格 9,800円

 四次元からスーパーファミコンでゲーム化されている。ストーリーは風魔小太郎編まで再現。紙芝居方式でストーリーを進め、所々で戦うという珍しい形式の格闘ゲーム。対戦モードで使用できるキャラクターは、慶次、古屋七郎兵衛、主馬、蛍、蝙蝠、捨丸、岩兵衛、風魔小太郎の八人。捨丸が一撃で慶次を倒せるなど、豪快なゲームバランスには賛否両論がある。
【パチンコ台】

 2007年6月、ニューギンよりパチンコ台「CR花の慶次」のリリースが発表され、同年7月より全国のパチンコ店に設置されている。

 大当たり確率1/399.25のフルスペック機であるが、確変突入割合80%と連荘性能が高い上に演出が優れている事から、主に関西地方から人気に火がつき、全国のパチンコファンの間で高い人気を獲得した。また、大量出玉が見込めるため、4号機撤去直後から本機にパチスロファンが流れるといった現象も起きた。このため、新作の発売サイクルが比較的早いニューギンが異例の増産を決定したほどである。



【CD】

傾奇者恋歌
角田信朗 の シングル
リリース 2007年8月22日
時間 22分
レーベル キングレコード

 オリジナル曲の、大当たり中に流れる「傾奇者恋歌(かぶきものこいうた)」、確変中に流れる「漢花(おとこばな)」は角田信朗が歌っている。2007年8月22日にはキングレコードより、『傾奇者恋歌』としてCDが発売された。

収録曲
傾奇者恋歌
漢花
傾奇者恋歌 (TOKISAWA REMIX)
傾奇者恋歌 (カラオケ)
漢花 (カラオケ)

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