《グレの歌》を聴いていてふと思ったのですが、打楽器に "鎖" が出てきますよね。Einige grosse eiserne Ketten/ some big iron chains /大きめの鉄の鎖 というやつです。ジャラジャラジャラと甲高い音を立てます。これを打楽器として使うことは、シェーンベルクが考え出したのでしょうか。他の作品にもあったか考えているのですが、思い浮かびません。
でもやっぱり、私は誤植ではないかと疑っています。[68]+4 では Es を使っていませんからね。自筆譜を見れば解決するかもしれませんし、解決しないかも知れません。私はバルトークの作品を研究していますが (研究と言ってしまってはおこがましいほどですが)、とても几帳面な彼の楽譜でも似たような問題は少なからずあります。もう直接本人に聞くしかないというようなものが。ラヴェルでもきっとそういう問題点はあると思います。これがその一つかも知れませんね。