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献血で後遺症 900万円で和解
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3406427
2015年05月08日 09:12 毎日新聞

 献血をした大阪府の40代男性が、採血で腕の神経が傷つけられて後遺症が残ったとして、日本赤十字社(本社・東京都)に約2400万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こし、日赤が解決金900万円を支払う内容で和解したことが分かった。和解は今年4月14日付。

 訴状などによると、男性は2011年5月、大阪府茨木市内の日赤の施設で献血に参加。採血針を左腕に刺された時に激痛を感じ、痛みを訴えたが看護師は採血を続けたという。男性は痛みが治まらなかったため病院で受診し、「左腕の神経損傷」と診断された。

 男性は精密加工機器メーカーで主に金型のメンテナンス作業をしていたが、しびれが残る左腕での作業が難しくなり、同年10月に退社。日常生活でも左腕が上がらず、不便を強いられたという。

 日赤は当初、治療費や見舞金などを支払ったが13年1月に打ち切った。訴訟では「採血は正常に行われ止血措置もした」などと主張して争ったが、最終的に和解に応じた。日赤は取材に対し、「コメントは差し控える」としている。

 厚生労働省が作成した血液事業報告によると、献血時の採血が原因の神経損傷は、▽09年度188件▽10年度188件▽11年度128件。12年度は約525万人が献血し、121件の神経損傷が報告されている。

 一方、献血が原因となった健康被害を巡る訴訟では、採血針で神経が傷つけられ、後遺症で指が動きにくくなったとして北九州市の女性が日赤を相手に提訴し、04年に日赤側が300万円を支払うことで大阪地裁で和解したケースなどがある。【三上健太郎】

毎日新聞
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