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介護体験から学ぶコミュの【ケース記録】おふくろがボケた

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■おふくろがボケた―専門家の介助奮闘記
【レビュー】http://mixi.jp/view_item.pl?id=1074764

続編
■息子61歳。仕事をしながらボケた母を介助する。
【レビュー】http://mixi.jp/view_item.pl?id=724570

【対象者】母
【介護者】私
【著者】吉沢 勲
http://biz.sbrain.co.jp/theme/T-19823.htm
老年精神保健専攻。以来、20年にわたり、精神病院などで老人ボケや神経症の治療を中心に老年精神保健の仕事に従事。
この間、延8万人以上の老人たちとつき合う。・・・

【履歴】
T4 1915/6 母=誕生(父=材木商、兄2人、姉2人、弟1人) 
T7 1918 母3=父親の店倒産(番頭が横領&逃亡)→借家住まい【家没落】
S3 1928 母13=大阪に奉公(家政婦) 早期の愛情剥奪
S7 1932 母17=母の父死亡 
S10 1935 母20=父と結婚 【姑からのいびり】
S11 1936 母21=姉(愛子)誕生 
S14 1939 母24=舅死亡 
S16 1941 母26=私(勲)誕生 
        父=陸軍応召 
S17 1942 私1=中耳炎の手術 
        父=戦死【先夫との早すぎる死別】
S20 1945 母30=疎開(島根) 
        母30=M男誕生(父親=K氏)【M男問題発生】
    1945/8 終戦 
S21 1946 母31=子供を手放す。(祖母、伯母)=母を憎む。
        (姉10、私5)=祖母いえに育てられる【子供との別離】
S22 1947 母32=M男を実兄夫婦に預けて、家政婦に 
S25 1950 母35=姑が死亡、(姉14,私9)=伯母宅に引き取られる
        私=(祖母、伯母)から「不幸の全ての原因は母にある」と叩き込まれる
        私=孤独と反抗という性格的土台
S26 1951 母36=東京へ 
        母36=子供と同居、再婚、
        私10=性格がひねくれ、反抗期、両親になつかない
           →劣等感(親なしっ子、貧乏、手の甲にあざ)で女性と深く付き合えない
S27 1952 母37=(定時制高校)給食係兼用務員・・・夜間勤務 ⇒ 私11=夕食作り 
S34 1959 母44=耳下腺ガン手術 
S35 1960 長女(愛子)=結婚 
S40 1965 母50=横浜市に転居 
S42 1967 (私26、妻40)=結婚、2世帯同居
           →妻40=母52にいびられる・・・4〜5年間【嫁姑問題】
S44 1969 母54=孫(愛子の長男)誕生
           私29=母に怨念を爆発〜和解
S45 1970 M男=結婚 
S50 1975 母60=全ての子供が結婚 
s50 1975 私35=福祉関係の大学講師 
S53 1978 父64=退職 
S55 1980 母65=定年退職 退職
S59 1984 父70=入院 
S60 1985/1 父71=死去(肺がん)、母70=「七回忌までは生きられない」 【夫死去⇒気落ち】
S63 1988 孫(江理)=結婚 
S64 1989 ひこ孫=誕生 
H1  1990 母75=自分史を自費出版 
    1990 妻=白内障手術〜家事が思うようにできなくなった 
H3  1991/1 私51=フリーになる
        母75=夫の7回忌終了〜気力低下【役割の喪失】
   1991/3 母75=軽度の脳梗塞(メマイ、脱力感、言語障害、左下肢の軽い麻痺)
       【ボケの始まり】めまいや頭痛・・・軽度の脳梗塞
H4 1992/2 母76=めまい、手足のしびれ、腰通、腹痛をひんぱんに訴える・・・心気症 
H5 1993/5 母77=中度の歩行障害、左下肢の痺れと疼痛、脊椎管狭窄症手術
           私=母の性格の変化発生に気づく
           1.すぐカッとなって大声を出す、些細なことで涙をこぼす(感情失禁)
           2.やけに笑って朗らかになる(多幸的)
           3.すぐに私の手を握る、身体をくっつけてくる
           4.言い出したら絶対にきかない頑固さも目立ってきた
           5.行動意欲が低下。
             人付き合いが乏しくなり、外出もめっきり減る
             (終日テレビを見る、買い物にでかける)が日常生活の全て
H6 1994  母79=気分のふさぎ(抑うつ)が強くなる
        生きていても仕方がない/早くお迎えが来るといい/迷惑をかけてすまん
H7 1995/2 母79=物忘れが激しくなる・・・同じことを何回も聞いてくる 物忘れが激しくなる
   1995/9 母80=物取られ妄想「財布を盗られた」
   1995/10 母80=アルツハイマー診断
H9  1997 母81=夫の13回忌 
H11 1999/6 母82=S状結腸癌発見 
H12 2000/3 おふくろがボケた―専門家の介助奮闘記 
   2000 沖縄大学人文学部福祉文化学科教授 
   2000/8 母83=腸閉塞手術⇒人工肛門増設 
H13 2001/2 母83=肝臓への転移発見(3cm) 
H14 2002/4 息子61歳。仕事をしながらボケた母を介助する。 
H18 2006 大学、退任

コメント(4)

(続編)で引用されている記述をコピー
(引用元=「痴呆老人からみた世界」精神科医 小澤勲博士)より

▼もの盗られ妄想が発生する理由
1.高齢期には、各種喪失体験に直面する
 (心身の健康、日常生活の自立能力、つれあいや親友、役割)などの喪失
 ⇒深刻な老いのマイナス面に直面せざるを得なくなる
 ⇒こうした自分の惨めさを拒否しようとしたり、他人の世話になる屈辱も味わう
 ⇒周囲に強い攻撃心が生じたり、うつ状態に陥りやすくなる
2.心身の衰えを自覚して身近な家族に依存しようと言う気持ちが生じる
 ⇒人一倍負けず嫌いな性格で、それを良しとせずに悩む
・・・これらの感情が攻撃性となって出たのが、もの取られ妄想となる
(続編)から

■ぼけた人との接し方
1.自分の胸に手を当ててボケを理解する
 ・「金を取られた」=大切な金をなくしたくない
 ・「ご飯に毒を盛られた」=健康をそこねたくない
 ・「ご飯をたべさせてくれない」=食べることが一番の楽しみだ
2.自尊心を大切にする
3.症状を叱らない・・・ボケ=症状
 子供が風邪をひいて熱をだしたら「どうして熱を出したの!」と叱る・・・×
 「大丈夫」と安心させて氷枕をあてがう・・・○
4.名優になる
5.禁止用語を使わない・・・「ダメ」、命令言葉、幼児扱い語
6.安心感を与える
(続編)から

■対処方法
1.物忘れ
・自尊心を守るために自分が忘れたことを否定する⇒言った言わないの水掛け論は無駄
・同じ話を何回もする、同じことを聞く・・・そのときに必要と感じているから
・食後すぐの食事の催促
 (1)軽いおやつと飲み物をあげる
 (2)食べたままの食器をそのまま置いておく
 (3)「朝食・昼食・夕食済み」という名札をその都度見せる
 (4)「まだご飯が炊けないから3時間待ってくださいね」

2.被害的言動
「もの盗られ妄想」・・・物語を作り上げるだけの精力がないと妄想できない。女性に多い。
=「嫁」を犯人としてとっちめたい・・・頼りたくない「嫁」の軍門に降らざるを得ないジレンマや喪失感
⇒「それは大変ですね」といって一緒に探す
⇒家庭内の居心地のよさづくりに努める

3.「帰らせてもらいます」=女性、「会社へ行って来る」=男性
(1)見当識障害・・・自分が今どこにいるのか検討がつかなくなる
(2)家庭内で居心地が悪いと感じるとき

・なじみの愛用の品を捨てない
・家族の団欒の輪の中に入れてあげる
・役割を担ってもらい、成果をほめてあげる
・一緒に出かけて辺りを一周して、「今日は遅いから明日にしましょう」

4.迷子と徘徊・・・
(1)見当識障害と記憶力の低下が原因
(2)臨機応変の対応力(他人に道を訊く、自宅に電話で連絡する)低下

・上着の襟の裏に名前、住所、電話番号を書いた迷子札を縫い付けておく
・発信機を持たせる

徘徊には目的がある
1.周囲の冷たい仕打ちに不安になり、そこから逃げ出したい
2.用足しを思いついて歩き出すが、途中で忘れてしまう
3.意識状態が昔に戻り、昔の職業や習慣を続けている
4.運動不足のうっぷん晴らし
5.意識障害による幻聴から逃れるため

5.人違いをする
身内は、人違いされると、躍起になって”教育”したがる
⇒高齢者の思い込みを否定する=自尊心を著しく損ねる

否定しない

6.うつ状態
高齢期の各種喪失体験⇒うつ状態

じっくり話を聞く
将来の楽しみを話す

7.故人との対話
早くなくなった子供やつれあいへの愛情が秘められている
死を認めるのはつらいので、いつまでも「生きている」と思って
一生懸命に世話をする
⇒事実を突きつけることは、亡き人に対する愛情を踏みにじること
 大切な人なのだから、そのように振舞いましょう

8.幻覚
連れ合いに先立たれたり、一人暮らしの人に目立つ。
こうなったら困るという不安、周囲への期待がそうさせる。
⇒訴えを否定したり、しかってはなりません。 安心させれば良い。
高熱をだしたり、下痢をした時などに強い幻覚を訴える「せん妄」状態に陥りやすい
(続編)から

▼ガス台の撤去
その日の夕方、母がガス台で泣いていた。
・・・何十年も続けてきた主婦業に失格という烙印を押された

▼トイレ
叱るよりも、上手な誘導方法を図る
トイレまで、常夜灯をつける。トイレの入り口に「お手洗い」の札を下げる

▼異食
食べること以外に楽しみがない
⇒空腹になると目の前にあるものを食べようとする
・コーンフレークやボーロを絶えず菓子鉢に入れておく
⇒異食がなくなった

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