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熊本近代文学館コミュの横溝正史ミニ展 名探偵・金田一耕助誕生の頃 〜乾信一郎への書簡から〜

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昨日、横溝正史のミニ展を開催しております。
ミニ展というのは、熊本近代文学館の企画展示の一つですね。

みなさんは、横溝正史って知っています?
今の若い世代だと知らない人も多いかと思います。
でも、名探偵金田一耕助といえば、多くの人が知っているかと思います。
金田一少年が「じっちゃんの名にかけて」って言う
「じっちゃん」が金田一耕助ですね。
ま、横溝正史は金田一少年が誕生した頃はもう亡くなっているので、
彼のことはご存じないのですが…。

また、去年の正月映画で「犬神家の一族」という映画がありました。
覚えていますでしょうか。松島菜々子や深田恭子、三谷幸喜が出ていた映画です。
石坂浩二が金田一耕助役でした。
他にもテレビで稲垣吾郎が扮する金田一耕助作品や
片岡鶴太郎の金田一耕助を見た人もいるかもしれません。

その金田一耕助という探偵を世に出し、
日本の探偵小説を牽引していたのが横溝正史です。

代表作としては、「悪魔の手毬歌」「悪魔が来たりて笛を吹く」
「獄門島」「悪霊島」「病院坂の首くくりの家」なんてのが有ります。
特に、「八つ墓村」は映画で「たたりじゃ〜、八つ墓のたたりじゃ〜」といって
猟銃や刀を持って、村人を襲いまくる人が出てくるので有名です。

そんなおどろおどろしい作品を書いていったのが横溝正史です。
何度も何度もテレビや映画で時代を超えて取り上げられている作家です。

横溝正史と熊本の関係なのですが、
乾信一郎という熊本出身の作家を知っていますか?
アガサクリスティーの翻訳やテレビの脚本家として有名な方です。
二人は「新青年」という大正から昭和にかけて作られた雑誌を通して、
強い友情で結ばれ、死ぬまで親交を深めています。

乾信一郎が亡くなった後に、その遺品が熊本近代文学館に納められました。
その中に、横溝正史が乾信一郎宛に書いた手紙があります。
昭和20年〜23年に書かれたものです。
その手紙が書かれた頃がちょうど、横溝が金田一耕助を誕生させる頃であり、
その後の1970年代の横溝ブームと呼ばれるヒット作品の要因となる
作風を生みだした 時期と重なるのですね。

その手紙を展示して、その時期に横溝が考えていたことを紹介しています。
他にも、横溝作品が持つ魅力を解説したり、作品の特徴を解説しています。
例えば、「獄門島」という作品では松尾芭蕉や其角の俳句に
見立てて殺人が行われています。
探偵小説における「見立て」という手法がどうして生まれていったのかを、
ミステリーの女王、クリスティーやヴァン・ダインの影響を
もとに解説しています。

また、乾信一郎に送っていた昭和20年代の横溝の作品など、
今ではもう手に入らないと思われる貴重な書籍などを展示しています。

会期 平成20年4月29日(火)〜6月30日(月)
熊本近代文学館はゴールデンウィークは開催しております。
開館時間 9:30〜17:15です。
休館日 毎週火曜日 5月6日(火)は開館 7日(水)が休館。
    最終金曜日

たくさんの方々のご来場をお待ちしております。

コメント(4)

「横溝正史」は今またブームが来つつあるとか・・・
連休後半、けっこう来館していましたよ。それも若い人も多かったような気がします。

上記紹介文中、誤記ありです。(すみません。ツッコミ担当なもので)
<会館>→<開館>、<休刊>→<休館>
明日(5月6日)朝から、テレビ熊本の取材があるそうです。
ローカルニュース等で放映されるのでしょうが、
放送日時がわかったら告知お願い致します。
>あっちゃふんさん
テレビ熊本は本日の予定でしたが、
予定が変わって、別の日になるそうです。
TKUのぴゅあぴゅあの中での放送だそうです。
明日以降になるそうです。
連絡があるということなので、連絡が入ったら
こちらで告知をしますね。

RKKの「夕方いちばん」で
文学講座の放映があるそうです。
とりいそぎ告知です。
今日の18:16〜18:50です。
横溝正史ミニ展に特別企画として新コーナーを作りました。
横溝正史編集長の「新青年」が読めるコーナーです。
昭和3年の「新青年」1月号から12号分の復刻版を椅子の横に置き、手にとって読むことができます。

横溝編集長の企画の一部をパネル展示しています。
江戸川乱歩ら探偵作家たちとの座談会があります。
また、江戸川乱歩の名作「陰獣」を3号に渡って連載しています。
その宣伝文は横溝正史が書いたと考えられます。
なんてったって破格の原稿料を払っていますからね。
文章にも気合いが入っているように感じられます。

大正、昭和の探偵小説、そして、その時代の先端を行くモダニズムの世界をリードした「新青年」を是非、手にとってお読み下さい。

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