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シュルレアリスム詩コミュの自動筆記詩

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自動筆記を用いて記した詩を載せてください。

速度はVでもV"でもお好きなように。

コメント(27)

トイレの中庭には極光が射してゐる。芳香を覚える。年を取つてしまつたのだ。それまでは毎日考へてゐた。便器に涙を一条垂らしてみた処、あなたの虹色の肛門に似た花が生まれた。汚いものをなめずるよりは綺麗なものに諂ふ、君のやり口だつたね。笑へば好いのかもしれない。それが君のやり口なのだ。

便器から机が産まれた。四本の脚を震はせて――立て!立て! アアくたばつた。

屍骸がいま眼前にあり。鈍色に溶けてゆく。銀色とは程遠い。きつと空で駈けてゐるのだらう。君の娘ぢやないか。裸で男を追ふらしいぜ。

おれ達はもう年寄りぢやないのだ。若さでもつて苦い思ひをして、とにかく走らう。

便器と屍骸を後にして室外に出ると私は死んでゐた。
ペストルがペストルがなんて騒ぎながら、トマト畑に飛び込んだ男がお縄になった訳なのですが、最近訴訟問題ばかり取りざたされていて、皇居のお堀に浮かんだ白鳥の死骸について誰も言及しないのは、品格に欠けますなあ。などと言っているのは我が友であり、命の恩人である大林源治郎である。彼はカタツムリだった過去を捨て、立派な塩商人として夢を叶えた男だ。そんな彼の生き様を取材すべく、ワープロを掲げてやってきたのはいいのだが、新潟の寒空の下、ジェネレーターもなしに一晩過ごすのはまったきたいへんであるよな、などと嘯く私を置いて、彼は凍死。彼の二の鉄を踏まんとて紙垂を巻いて寒さを防ぐが、裸の足下はすーすーしている。寒さで凍える私の急場を救ったのは、心優しいロシア人の二人組で、一人は税務官、もう一人は音楽学校の生徒であった。お礼と言っては何だが、と私はくちごもりながらも指で円く輪を作り、おんぼぎゃていと呟くと、二人と共に金比羅山の頂上にてうどんをすすり始めるのであった。一玉 120円。なんと20円値上げしやがったのかと親父に怒号。しばし待たれよと、親父はうどん排水処理装置を持ってきて、これこれこれのせいですけん。などと言い訳がましく、装置の中ににゅるにゅると入っていく。ロシア人二人はハラショーなんていってそのままうどんを十玉食い散らかすが、いったい誰が勘定をもつのだ。けしからん。と思った矢先に、かの源治郎が排水処理装置からするりと出てきてきらきら光っている。声を書けようにも神々しくて、けばけばした光が邪魔をして気軽にやあなんていうのも場違いかなあと思っていると、クオヴァディスとかなんとか言ってそのまま源治郎は殻もしょわずに岩塩の山に登ってしまった。そのまま帰らぬ人となったのじゃよ。とロシア人をさとすが奴らは小麦の値段が上がったことに反対して、グラスノスチ!!と叫び回っている。生涯一労働者として清貧に過ごしたいよね。まったく。誰もが幸せでいたいものですよ。隣でカエルが天ぷらを食いながら呟いている。
冬である。空は澄んで、街の灯りよりも明るい星がひとつ夜に輝く。
北国の浅瀬は深海よりも何もない ただ灰色の鉄分を多く含む砂がどろりとかさなり合うのみ其処で呼吸しようと貝はもがいてみたが

タンカーからもれだす油が鳥を殺したというのと同じように毎日殺され続けていると生と言うものは飼い殺しなのだと人はひとりごち犬を買ってきて条件づけをして楽しんだ犬はものを言わない

星の代わりに雲間からはシーツに染み付いた血液のような月光が漏れだし 間もなく月がかいまみえ そしてみえなくなった 染みは小さくなり いまは 僅かに残光を残した しかしそれもまたぼんやりとして分かりにくいものであった アル中患者と同じく阿呆船送りの詩人でなければ見落とすようなわずかな空の出血 血の混じる尿は残りの時間を告げ 尿意があるのに尿がでないことは人を発狂させると知った一日だった 染みは不気味な輪郭を保ちつつ横へと展開した 引きずっているのだ 何処へ?この世ならぬところへ行こうというのか?問うものがまさに仕事を全うせんとして問うた しかしこの世ならぬところもこの世のうちなのだった 引きずられた光はいよいよ空全体を鈍い色彩に変えただけだった 最期に彼女は気持が良かったと紙に書いてよこした それが最後となった 途端に周期的な血液について話だす彼女に辟易した 時間が過ぎていった
貝殻犬の気持ち。
わたしの身の周りには


ホームレスと自立
自立と秋空
秋空と両方の脚の傷
両方の脚の傷と不思議業相
不思議業相と玉造小町
玉造小町とFIS(イスラム救国戦線)
FIS(イスラム救国戦線)と緑
緑と不当な出生
不当な出生とエルサレム
エルサレムと畳一畳
畳一畳と自他無差別
自他無差別と確率の概念
確率の概念と内大臣伊周(これたか)
内大臣伊周(これたか)こそはホームレスである。
カエルを紐解いては笑う月の光帆を立てて、さくらんするレトリック認識が甘くて黒い時計台に火を灯すユナボマーの遠い血縁が心臓抜きを振りかざしては狂人日記をしたためる。
1945年に何があったかを考えるよりは、今現在問われているペット墓地問題を以下に解決するかを首相は頭を悩ませるべきであって、路上でマシンガンをぶっ放すパフォーマンスする若者はちっとも魅力的ではなくて、余裕がなくて、消防法にも箸にも引っかからないために、座布団一枚なんかで済まされる世の中になってしまったから、いかんのです、いかんのですとハエは苦しみながら叫ぶのだが、各長官達は粛々と自慰行為にふけっては、南回帰線を目指して、トランプゲームにいそしむのが10月の日課なのです。
 そんな大儀な報告を聞きながら国立少年達は狂い咲きの桜をサカナに塩辛を作っては、酔鯨なんかをラッパのみして、代々木公園辺りで嘔吐して、竹下通りを爆破するのである。爆破の仕方は単純で、チェックシャツをタックインして、チャックを開けたままあぱぱの紙袋を忘れたから目薬を一気飲みするから、そこのおねいさん、おじょうさん、マドモ、ミズ、我輩の靴紐を結びながらむせいでくれないかという願望を胸に抱いて、実際はキャラメルマキアートを発音できずにダイナマイトを腹に巻いてセンスの問題を軽々しく口にするな、七生報国だぞと言って無礼講の立川流を演じて、警察にお縄になるのが関の山と言っている間に勧進帳をこなしたマロニエが絹ごし豆腐とであって感動するそんなストーリーの映画を取れたら君はまず死んでいい。この手で埋葬してあげるよ。それはとても幸せな子供の夢。クッキーは夜空に舞い上がり、ペリカンとキスをする少女の履いた赤い靴舐めて、蝋燭吹き消して、ギター爪弾いて。
トレイシー 君は薄弱なる山椒魚。教育を存分に施され、踊る間もないほどに気違ひと戯れる。
散切り頭のサムライと白眉の秀才とを比ぶれば、畢竟古語辞典の中のをかしと成り果つ。
接吻の味はヒレカツよりもコーヒー牛乳に似てゐると、アベコベ先生が仰ったので、真に受けたのかい。
味を遺すのは糞、君は袋を被って廻ってゐるが決して悟ることはない。
さう、電柱を攀じ登る処女を咎めることはできないのだ。虚無:所謂天国。
ロードローラーにひき潰された肖像画が叫べば叫ぶほど、金切り声が喉から産まれ、足の裏からキリスト教徒が這ひ出してゆく。
地獄:すなはち明日への希望、過去を並べた展覧会。
いつまでも書簡体に拘ってはいけないと感じ始めてゐたから、今ここに豚の尻尾を用ゐる。
彼らの泣き声は山河に響き、勿忘草を川辺に摘む醜女は男を思ふ。戦争、かつてない娯楽。
永遠に生きる人へ。
乗りたい船はすでに桟橋を離れたところだった。チグハグな受け応へをするレイラといふ女が、
精神分析のカルト集団を今まさに、船上で結成したと宣言する。
「船縁にしかと掴まれ。プティプティ、恵み深き母乳が、レイプの都パリから降ってくるのが見える」
ここで湧き上がる歓声を聴かなければ、飛び乗ることもなかっただらうに。
何とか乗り込んだ私が勢ひを殺せずに落ちてしまひさうになると、洞察ばかりしてゐた若い商人が、船端で立ち上がって、呪文を唱へた。「グラングラン、偉大なる動揺、稚児は決して落ちない。なぜならば彼は知らぬから」
目深に男もののシャポーを被って寝てゐたのは、ジョゼフィーヌといふフランス人だった。
ではここは何といふ国だったか。確か、イヤ、フランスでないことだけは確かである。
私は、問うてみた。「どこへ向かふのか」
すると、船中のみなが私の方を見て一斉に答へた。
「沈黙へ」
さて、私はもはや、何をしに船に乗ったのかさへ忘れてしまった。
船頭だけが、ものも云はずしきりに体を動かしてゐた。
ノアレルは青年である


身の丈1メートルと70ばかりで体つきは華奢であるが、それはけして彼の両親が病気だということではない
ただ好んで華奢でいるのである



ノアレルは美に対して、人一倍敏感であった
彼は今迄に、ただの一度も、男を美しいと思ったことがない
ノアレルは自分が男であることに、常に劣等感を持って生きてきた
それと同時に、世の中の俗に対して酷く嫌悪感を抱いていた


ノアレルは青年である
ノアレルは男を嫌っていた

彼が愛した(こう言うと語弊があるかもしれない、彼は愛というものを、気味悪がっていた)男は、ただふたりである




ロベルト・シュマン
モオリス・ラヴェル、、

☆:::::


彼は今迄に、只の一度も、男を好いと思ったことはない
彼にとってのシュマンは妖精であり、ラヴェルは母であった





ノアレルには親がいない
精細胞は只の男であったし、卵は只の女でしかなかった
彼の家には昔、食事を作る女と、それをしない男がいた
それをノアレルは知っていた
見かねたノアレルは、ひとりの少女を求めて、家を出た


ノアレルはその少女が嫌いだった
彼女は彼に恋をしていた(仮にKとする)


Kは彼の家を訪ね、ノアレルの自我を殺し、自分も死んだ



Kはいつも赤い靴をはいていたが、ノアレルはそれを嫌だと思った(彼はKの脚は赤いだけで、それが脚ではないことに気付いた)
彼にとってKは女ではなかった
只の赤であった





その少女とは、ノアレルである














☆:::::

その3年後、ノアレルは死んだ
生きようと思ったのである

それは即ち、死であった







「生とはコンセントであり、腹痛であり、チェリーパイであり、深海魚であり、黒であり、日曜日であり、プールサイドであり、血液であり、メダマヤキ・ハンバークであり、それは即ち死である。
それは赤なのである」

そう言った
たしかにそう言った
雨の中にたたずみつづけた10月
ナマコの胎児を追いかけて
旅に出たカタツムリがフライパンにて炎上
故障した方向指示器に嗚咽
ペリカンと口づけをする少女の靴は赤い
非常階段にこぼれる唾液
神田川沿いの桜の木が狂い咲きはじめる

川面に浮かぶうたかたは
死者を乗せた乳母車に似ている
オリーブオイルに塗れた蜻蛉の言い訳
右手だけずらっと並んだ九段坂
火の雨が降り注ぎ
穏やかな桜夜空が真緑色に変色していく

怒髪天を衝いた鳥居を握りつぶして
神垂を切るカマキリ
玉砂利の歩道に目玉焼きが散乱している
スクナヒコナとカタツムリの性交
渋谷のスクランブルに咲く白い耳
痙攣するファインダー
それが夜の始まり
曼荼羅が曼荼羅がとねだる小坊主にお仕置きをくれている電化ミシンの針先に、舌を縫われた狸が一匹ちょこんと座っておりました。狸は鮎を片手に得意げにかさぶたをかきむしっていたので、ついに園丁に見つかってパラソルの皮になってしまいました。

庭には柱時計が一面に咲いていて、パラソルになった狸は短針を舐めたいなと懸想する毎日でした。

ある日、突風と共にカサゴが大量に宙を舞っていたので、これ幸いと狸は地面から生えた枕に吸い込まれて消えてしまいました。

園丁がそろそろ食べ頃だろうとパラソルの煮物を作らんと一念発起しやってきました。しかし、そこにあったのは、破り捨てられた日めくりと、小さなあけびの実だけでした。園丁は「こうボラばかり降ってはバクでも呼んでこないとな」と嘯くと、よく熟れた時計盤の7時のところをお玉で掬って、背負っていた神主の口の中に放り込みました。つづら折りになった坂道を下って、園丁は神主を台座に据えて、鋸を持ちます。いつの間にか空が真っ赤になっていて、園丁は帰りを急ぎます。その後ろからそぞろそぞろとねずみ色の男達がやってきて一斉に線路に飛び込んでいきました。

 やがて狸がやってきて真っ赤なカトレアを見つけて喜びました。枕がまた芽を吹きます。夢が夜に溶け出して、雪がゆっくりと降り出したのです。白い夜に星が凍えているのを見て、鮭が涙を流したそうです。
眼球の下にそっと差し込んだヒマワリの種が
芽吹いた

冬だと言うのに街が暖かい
ラフロイグのビンがそこかしこに転がっている
白い玉砂利を食わされた犬がひっくり返っている
通り雨に降られる
のろしが湿気て使い物にならない

カレーライスに突き刺さった銛を引っこ抜いて
戦士たちは渋谷のスクランブルで雄たけびをあげる
ツタヤのガラスはいまや跡形もない
血みどろになりながらも必死でキャッチをしているお兄さん
いまや生きることが難しい世の中なのです
などと呟くパナマ帽を被った紳士を撲殺しつつ
我々は来るべき電信都市建築のために立ち上がらなくてはならない

いきなりスクリーンが真っ白になる
映写機に火の手
拍手が起こる
焼き切れるフィルムを寡占的に放映する映画館におけるセックス
色の白い少女は彼氏との行為に満足できずに僕の耳を散々に舐めるのが気がかりで仕方がない
しゃっくりを止めるために水を逆から飲むのですわよなどと言って腰を折る少女
勢いあまって地面に倒れこんだ彼女を優しく容易に抱きしめることができたために
トリコロールを燃やして手を繋いでカラスの濡れ羽で夜を照らして行為
舌先で耳たぶばかり刺激しあうのはカタツムリにそっくりだからやめたい
辟易している
ヒマワリはまだ咲かない

ぬらぬら横丁は今日もにぎやかです
カエルを炙って灯りにしましょう
隣のビール好きのおじさんにウィスキーをご馳走になるがまずくて嘔吐
かんかん照りだから屋台引きが膝を折り墓石をくるんと倒した
境内で性交している男女
目撃者の女は裏切りに会ったような気がして走り去り
急いで中央線の線路に向かって駅員を突き飛ばす
突き飛ばされた駅員は最後の力で笛を取り出し、キー!とやる
特急電車の窓は少し結露している
カラスが飛ぶ
赤い点字ブロック
空には月が登る
物乞いが殴られる
買い物袋が破ける
少年がにっこりと笑う
少女は耳を舐める
畳の部屋に僕は横になる
明日には日が登る
 ゆで卵ができるまで暇だったのでコンビニに行った。立ち読みをしようと思ったけど白い服を着たサラリーマンたちが雑誌コーナーの前でスクラムを組んで踊っていたから無理だった。彼らの顔がシイタケみたいでむかついたので殴ってやったけど気にもとめない。しかもよく見たらシイタケじゃなくてどんぐりだ。
 しかたないので寝転がって靴下を食べていたらバイトの女学生が文句を言ってきた。「お客様汚いです」だと。バイトの顔もどんぐりだった。汚いのはどっちだ。
 腹が立ったから別の店へ行くことにした。コンビニなんていっぱいあるんだ。帰りがけにドアに立てかかっていたモップを盗んでやった。ざまあみろ。
 モップを振り回しながら歩いてたら小学生が話しかけてきた。「おじさん何をしているの?」小学生の甲高い声が頭に響いて吐き気がした。にらみつけても退こうとしないから鼻くそを投げつけたら爆発した。いい気味だ。
 空が象牙色になっていた。英語で言うとアイボリーだ。ふと生まれたときのことを思い出した。母さんがのどに詰まらせた鰯の骨が大きくなったのが私だと聞いた。母さんは私を生むとき苦労したそうだ。だから我が家にはいまだに重力がない。
 駅に着いた。飛行機はまだだった。時刻表を見たが浮浪者の血で読めなくなっている。街のほうを見ると街はなかった。それはアーモンドだった。巨大なアーモンドが並んでいる。はじめからそうだったんだろう。
 名前を呼ばれた気がして振り返る。二足歩行のモンシロチョウが手を振っている。急に涙が出てきた。最近涙腺がゆるいわ、と母さんが言っていた。涙は空気感染するのか。だとしても、この地点に意味はない。忘れ物は何一つない。私は靴を脱いでモンシロチョウに渡した。
 行こう。旅立とう。希望なんてものは理解しえない。走り出したモンシロチョウの鱗粉が顔にかかってくしゃみが出る。あ、最後のくしゃみ。歯に何か挟まっている。取り出すと魚の骨だった。希望ってこういうことかなと思った。
 氷河期が始まった。
 ふと郵便受けを覗くと、林檎がふたつ入っていた。変わったところは何もない、ごく普通の真っ赤な林檎。叩いても嘗めても変化はない。
 これは何かのメタファなのだろうか、と思いを巡らすも、林檎にまつわるエトセトラなど私は知らない。
 諦めかけて視線を落とすと、足跡があった。シャンデリアの形をしていた。気づくと私は、走り出していた。この足跡が答えへと導いてくれるという確信を胸に。林檎を両手に。
 単なる好奇心ではなかった。それを知ることが、私に課せられた唯一の使命のような気がしていた。
 足跡はやがて、町外れの廃工場へと私を運んだ。私は躊躇なく、重い扉を押し開けた。背後に感じた夕日の光を、妙に名残惜しく思ったのを憶えている。
 扉の向こうは春だった。その真ん中に、老人がいた。安楽椅子に腰掛け、そよ風に目を細めている。
 話し掛けようと手を伸ばすと、老人は見る影もなく消え去った。その瞬間、私は悟った。
 林檎はメタファではなかった。これ以上ないほど真っ赤な林檎であって、それ以外ではなかった。
 いつのまにか、両手の林檎も消えていた。

 後に残ったのは、ただ春だけだった。
氷が踏み破られる
次々に踏み破られる
口からこぼれた言葉を押さえきれずに
氷を踏み破る

夜、街灯の光に雪が散り散りに舞っている
彼女は捕虫網を片手に地平を眺めている
音もなく降る雪の中で
捕虫網を片手に弟を待ち続けている

刃こぼれした包丁が落ちている道すがら
横断歩道に濡れた赤い靴が落ちている
人々は打楽器に夢中で
ホームに入ってきた中央線をバチでたたきまくっている

BPMが上がりきって腕がもげた埴輪をもって
僕は不在の彼女に挨拶をする
片眼だけ睫が長い目茶々の彼女
その手を取ることは誰も出来ない
紙垂を巻いた手首
黒い紙から覗く白い耳に無数の鯖が群がっている

僕はどうすればいいのだろうか
あいつにたたきつけた言葉が鞭のようにしなって
眼球を打ち続けるから涙が止まらないのだ
右にも左にも鉄のアイロンが転がっている
僕の耳もアイロンがけして欲しい
方向指示器の余熱で熔けそうな
真っ赤に光るアイロンで

仏壇を背負った暦売りが笑っている
いつだって僕らは誰にもじゃまされず
日めくりをめくり続けることができる
むろん何が書かれているかは分からない
分からないまま僕らは玉砂利の上で口吸いを続ける
そして氷を踏み破る
薄氷を踏み割り続ける
カナブンや 日立より まずい。 語呂合わせました。ドラとムカン。ロールケーキ2本半を無事解体したら、足がめり込んだ。『マヨネーズの中の一筋の毛』のような、カスタードクリームの中のフナムシ。

フナムシ、フナムシ。
フナのムシ。

茶碗蒸し。
>>[1] 「便器から机が産まれた」の言葉の妙、奇怪さに面白さを感じました。
20さい、40さい、60さい、80さい、100さい、120さい、140さい、胡散臭い白菜、しゃらくさい決済、鈍くさい天才、きなくさいウルグアイ、こげくさい最高裁、賽の河原は児童虐待、にじりよるニジンスキー、感じるカンディンスキー、ちはやぶるチェーホフ、韻を踏み倒すインディアンよ、ちくわはどの地区の鍬か、地を喰うか、血は空か、血の桑、知の苦の輪なのか、知苦輪(少年漫画の登場人物の名前にありそうだとある日の田中は思うのだった)、地球は至急子宮になれ、宇宙は鬱でカウンセリング中です、病むごとなし悩むことなし、あはれなるかな、文字盤よ、文字列よ、文字の行列の行進はあはれなるかな、それともあらはれかしら、らはれかしら、晴れかしら、腫れ頭、たれかしらぬや、詩ならずや。
曇り空の下を歩いている私は人差し指を舐めるヒキガエルの夢のような存在だと思うのだが、
カタツムリの交尾を見ながら興奮するペットボトルに押し込まれたただ一本のマハラビノス距離を測る学士であります。
舌先で降雪を感じるあなたの肌は白くペリカンと口づけをする少女の赤い靴が夜に夜の水たまりに跳ねる跳ねる跳ねる
人々は笑い続けながら冬の鍋の卵のトマトの美しい曲線の連続を褒めそやすが、山深い凍った海の間で独鈷杵をふるう男どもの雄叫びがこだまする声は空撮されずに雪の中に埋もれていく
ヂキンヂキンと舌先で春を探し続ける夜、湖底で蠢くぐい飲みと恋に落ちた金魚、赤い眼に映る野郎どもよ消えろ
運気を運気を運気を私法に四方山話のお伽はなし 解き放ち乖離する先に果たして
畳み込む悪循環のボックスを滅する グローブを嵌める ファイティングポーズを取る
現実の姿ではなく影の方だけで これができれば明日も戦える冴えて渡る己であればこそ武骨なサークルクラッシャー足り得る八方美人の微細な軋轢摩擦により発泡
火口近くは覗くべし熱を感じたくば禍根など残さず火を囲んだ 笑顔を掴む無精な右脳から不毛が勇猛なるあの歌

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