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PIPS研究会コミュの01 小規模・零細企業の基幹業務システムを考える 01

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基幹業務システムとは、平たく言えば受発注管理、納品書発行、売上集計、請求書発行、入金管理を行うシステムのことである。なんだ、そんなものはいくらでも市販されているではないかと言われそうだが、物事はそう単純なものではない。

その理由は、営業の形態は各企業によって実に様々であり、業務処理の内容も手順も大きく異なるからである。市販されている販売管理システムはきわめて一般的な業務会計管理を行うのみで、当然のことながら各企業それぞれが持つ微妙な差異には対応してくれない。通常、市販の汎用システムを使用している企業は、その足りない部分(実はこちらの方がずっと重要なのだが)を他の表計算ソフトを利用したり、手書きノートで補ったりして業務を行っていると想像される。もちろんそれで日々の業務は行えるし、仕事とはそういうものだと思えば何の問題もないのだろう。しかし、本当にそうだろうか。

大企業はどこもで大金を投じて自前の業務システムを構築している。それは、そうした方が、1情報単位あたりの処理コストを安く出来るからである。もし大企業が扱う大量かつ煩雑な情報処理の全てを、手作業、あるいは不連続なシステムで処理しようとすれば、膨大な人手とコストがかかり、企業そのものの存続さえ危うくなるであろうことは想像に難くない。企業間に優劣がつくにはいろいろな要因があるのは当たり前だが、この情報処理の巧拙も、その一つの要因として、きわめて重要なものだ。

翻って小規模・零細企業についてであるが、そのほとんどは自社専用に開発された業務システムを持たず、処理を他の表計算ソフトとのつぎはぎか、昔ながらの手作業で行っている。処理すべき情報量が少ないからそれで済んでいる、とも言えるが、これを「1情報単位の処理コスト」という視点から見れば、大企業と比較した場合、圧倒的な高コスト体質といわねばならず、いつまでも低収益に悩まなければならない要因の一つなのである。

なぜ小規模・零細企業は自社専用の業務システムを持てないか。答えは簡単である。元々取り扱う情報量が少ないため、それをASPに外注すれば、1情報単位あたりの費用が費用対効果比の点で非現実的なほど割高になってしまうからだ。そう、そのシステムの開発はそれほど手間暇かかるものなのである。

しかし、だからといって旧態然とした業務処理方法を続けて良いかというと、そうは行かない。もし何らかの方法で同程度の競合他社が優秀な基幹業務システムを導入、業務処理コストを大企業並みに下げることが出来たとしたらどうなるだろう。知らぬうちにコスト的にきわめて不利な状況に追い込まれていながら、そのことさえ理解できないうちに市場から退場させられかねない。逆な言い方をすれば、もし小規模企業が、自社の企業活動にピッタリと合わせた業務システムを構築できたとしたら、それはそのようなシステムを持たない競合他社に対してきわめて有利な立場に立てるはずなのだ。

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