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地球浪漫派コミュの戦後史における226事件としての東大紛争

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島泰三著「安田講堂 1968-1969」(中公新書)

「はだかの起原」の著者島泰三先生の新著、「安田講堂1968-1969」をじっくりと読んでいる。

まだ終わりまで達してないのだけど、夕べちょうど「その8 安田講堂攻防」のところを読んでいて、思ったこと。

安田講堂は、戦後史における2.26事件である。

「2.26事件」とは、社会の矛盾をなんとかして解決したい、政治をなんとかして改めたいと思って、若者が決起したという点が2.26事件であり、その決起に参加した若者たちが徹底的に弾圧され無視されたという点も2.26事件であると思うのだ。

純粋無垢な青年たちの浪漫が、一顧だにされず、徹底的につぶされたのは何故か。
それは、青年たちの浪漫とつきあうと、政治システムの神話が嘘であることが白日のもとにさらされるからだ。

戦前でいうと、天皇が神であり、大御心(おおみごころ)をもって国民を愛しているという神話。
戦後でいうと、民主主義体制であろう。

政治システムの神話がニセモノであったという事実の影で、若者たちは徹底的に弾圧を受け、さらに徹底的に無視された。

この意味で、三島由紀夫の自決も、全共闘運動と呼応していたといってかまわないと思う。

結局、浪漫が育つ余地のない殺伐とした社会になってしまった。

だから、今、この時点で、「安田講堂」のクロニクルをていねいに後追いする価値はあると思う。
大きな夢を持ったものだけが、大きく失望することができる。
その浪漫と失望の電位差を分析することによって、社会全体がもっている根源的な矛盾がみえてくる。

青年よ、もっと大きな夢を抱け。そして絶望せよ。そのときに、はじめて、戦う相手が見えてくる。

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