抗ＨＩＶ薬の販売権、米社に供与 岡山大発バイオベンチャー
岡山大発バイオベンチャーのオンコリスバイオファーマ（東京・港）は21日、抗エイズウイルス（ＨＩＶ）薬の全世界での独占的な開発・販売権を米製薬大手ブリストル・マイヤーズスクイブに供与すると発表した。契約一時金や開発に応じた成功報酬などを合わせて最大で２億8600万ドル（約240億円）を受け取る。
国内のバイオベンチャーが製薬会社に新薬候補を供与する契約金額では過去最大規模となる見通し。
開発・販売権を供与するのは「フェスティナビル」。１日１回飲むことで効果が持続する。１日に複数回飲む必要がある既存薬に比べ服用回数を減らせる効果がある。ＨＩＶ患者の中で現在の治療薬の効果が薄れてきた場合にも、効果を示す可能性があると期待されている。
フランスで臨床試験を進めており、今後はブリストルが開発を引き継ぐ。
2010/12/22 2:27
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