薬害の被害者たちが再発防止を訴える「薬害根絶デー」の行事が２４日、東京・霞が関の厚生労働省周辺で行われた。
六つの地裁や高裁で係争中の薬害Ｃ型肝炎訴訟の原告たちが、約３５０万人といわれるウイルス性肝炎患者の全面救済を国に訴えた。
根絶デーは、薬害エイズ事件の反省から、薬害の再発防止に努める「誓いの碑」が、９９年に同省内に建立された日だ。
薬害被害者や支援者約１１０人が参加。Ｃ型肝炎訴訟の全国原告団代表、山口美智子さん（５０）が碑の前で「子どもたちの未来のためにも二度と薬害を繰り返さないでほしい」と話し、川崎二郎厚労相に感染被害への謝罪などを求める要望書を手渡した。
川崎厚労相は「碑の精神を忘れることなく職務を遂行する」と回答。その後、参加者は銀座などをパレードし、「薬害のない未来を」と訴えた。
一方、厚労省と併せて行われている文部科学省との交渉には今回、初めて小坂憲次文科相が出席。
薬害教育の充実などを求める被害者側の要望書について、「教育現場で認識を高めるよう努力したい」と述べた。
8月25日
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