ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

発達障害児の部屋コミュの特別支援教育

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こちら、東北の学校は二学期も始まったと言う事で…

ここ数年放置しまくっているコミュニティ"発達障害児の部屋"に載せる事を目的にしつつ、
息子の小学校での状況を簡素ながら記しておこうと思う。

息子は平成12年生まれの現在小学校六年生、12歳。
3歳から高機能自閉症の診断名がついている。
興味の偏り、言葉の遅れ、視線を合わさない、他人への関心の無さが発見要因であった。

以降、療育訓練センターに通院、療育を開始。
就学前までは言語療法に月二回、小児科受診月一回、心理療法に月一回通った。
小学校低学年時では集団療法に月一回、小児科月一回、
四年生以降〜現在、月一回小児科受診している。
向精神薬の服薬は小学校一年生からリタリン服用、
四年生からコンサータに変更になり、現在も学校のある日は服用している。


保育園時代ではお友達を噛む・叩く、パニックを起こす、聴覚過敏で耳を塞いで物置に居座るなどの行動が目立った。
小学校に入学して多動性、衝動性が強く、小学校一年生の時には蝶々を追いかけて道に飛び出し通学中に車に跳ねられるといった交通事故まであった。

噛む、叩くは低学年までは続いたが、三年生以降は減り、現在は全く無くなった。

学校では通常学級で特別支援教育を受けている。
学期毎に担任、特別支援教員、私で面談を2時間程度行い、指導方針や支援内容を検討している。
面談と言っても、お互いが感情的にならないように、
学校側にはお茶を準備して頂き、私は手作りクッキーを持参する。
和やかにお茶を飲みながら、話し合いをするのだ。
これは一年生の時から六年生の現在、担任が変わっても継続して実施している。

個別支援の内容については膨大なので、ここでは主だった事のみ記載するが、
私が学校の教員を見ていて思う事は、ベテランだからといって発達障害のスペシャリストでは無いということだ。
教員のプロであっても、発達障害児の指導についてはまだまだ理解が十分であるとは言えない。
勿論、追加的に発達障害と特別支援教育については現任研修などが有るのは知っている。
とは言え、
的外れな思考と理解も多い。

例えば、
息子の一年生から四年生までの担任は学年主任のベテラン教師であったが、
二年生の頃の個別目標を"協調性を持って、お友達と遊ぶ"
三年生で"整理整頓ができ、忘れ物をしない"
であった。
これは、私から言わせれば、重度の視覚障害のある子供に
"教科書が読める様になる"
という目標を立てているに等しい。
発達障害が何であるのか、その根本と本質が全くイメージで来ていないのだ。

目が悪い生徒を教室の座席を前列に配置する様に、
その子供の特性と障がいについて、インペアメントレベル、ディスアビリティレベル、
ハンディキャップレベルで区分て捉え
思考しなければ、個別支援計画を立てる事は難しい。


昼休みにグランドに出てサッカーを楽しむ事は教師にとって微笑ましい光景らしい。
息子は一人、図書室で本を読むのを楽しみにしている。
外に出て活発に遊ばない子供に教師は「たまには外に出て遊びなさい」と、声をかけるが、
外で遊んでいる子供に「たまには図書室で本を読みなさい」
と言う教師は殆ど居ないだろう。
どうしてサッカーが良くて、読書がダメなのか?
活発が好ましい?
集団で遊ぶ事が好ましい?
もし後者であれば、その要因の一つには戦時中の軍事教育の影響もあるであろう。


余談だが、
そもそも息子はドッヂボールが理解出来ない。
いや、ルールが理解出来ないのではなく、
"友達とは仲良く"とか"友達を叩いたりしてはいけない"という概念に対して、
"友達にボールを意図的にぶつけて野外に出す"という行為と暴力行為との区別が良く分からないのだ。
元々、体幹の筋緊張が弱かったり、
ボディイメージの低下とか、四肢体幹協調障害があるから、スポーツは得意ではない。

話を戻すが、息子に協調性を本気で達成させるなら、サッカーという手段がベストだとは思わない。
もっと他の手段を検討せねばなるまい。

かくして、図書室通いは否定を逃れ、加えて、図書係りと図書の紹介をする役割を担う事となった。
図書室の本なら何処に何があって、何が書いてあるか大概は知っているのだ。
自閉症に見られるこだわりも使い様。
息子は係りの仕事を眈々とこなし、クラスメートからも頼りにされているという。



さて、"忘れ物をしない"と言うのは、耳の聞こえない子に、
「どうしてちゃんと話を聞かないの!?」と、叱るに等しい。
衝動性や多動の子供は思い立つと行動を抑制出来ない。
忘れ物やなくしものをして毎度叱られるとその子供は自信を無くし、
どうして自分はちゃんと出来ないのだろう?と、ある時期を境に鬱になる子供も居る。

実際に、息子が一年生の時に無くしたもの↓
教科書7冊、水着3セット、名札8個、ハンカチ52枚…他多数。
ランドセルをなくして帰って来たのも3度位はある。
流石にランドセルは戻ってはきたけれど。

ハンカチ、鼻紙、名札は毎日チェックがある。
無いと先生に注意されるのだが、毎度注意されると流石に本人も凹むし、
クラスメートから"ダメな奴"というレッテルを貼られ、
イジメに発展する可能性もある。

物をなくさない様にするにはどうしたら良いか?

支援学級の先生の妙案。
学校に全て置いておく。そして、担任が管理する。
本人は授業毎に教科書を担任に頼んで出してもらう。
授業が終われば、キチンと揃えて担任に預かってもらう。
動線を短くすれば、それだけトラブルも少ない。
本人も管理をしていることにもなる。

そんな訳で、息子のランドセルはいつも連絡帳と宿題プリントと筆箱しか入っていない。
しかも筆箱は失くした時に備えて学校にワンセット置いてある。
で、目標は
"ランドセルを失くさない。学校にある教科書を先生と管理する"
と変更した。
担任は、他の生徒が自分も置きたい!と、言われたら何て言えば良いのか不安に思っていたが、
「これは担任の先生と、校長先生と、親で話し合って決めた事だから、もしそうしたければ、同じ様な手続きが必要です。」
と言ってもらう事にした。



個別支援とは、単一的な支援ではない。
その子の特性、ニーズ、問題点、目標はそれぞれ違って当たり前。
しかしながら、そららを一人の教員が決めて行うのは危険だし、効果的とは言えない。
とは言え、たかが2時間の話し合いとは言え、
その時間を捻出するのはエネルギーがいる。
また、親が子供の障害をうやむやにせず、正面から捉え、向き合う事も重要だ。


備忘録として、まだまだ書き留めておきたい事はあれど、まずはここまで。




コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

発達障害児の部屋 更新情報

発達障害児の部屋のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。