発達障害児の部屋コミュの聴覚優位 視覚優位

息子の障がいをきっかけに、私自身も間違いなくその類だと確信しまして、
この場を借りて、私の特性についても記載しておこうと思います。

え〜。。私は超がつく位視覚優位な人間でございまして・・

視覚的に見た物を頭の中に焼きつけるのが得意なんです。
だから、絵を描くの人並みよりは上手いんです。
見た物をそのまま表現するのは結構造作もないことなんです。

人はこの視覚や聴覚が概ねバランスよくセッティングされているのですが、
私の場合はうんと偏っているのです。

つまり・・
聴覚に関する事は殆どダメです。
耳で聞いたことは殆どと言っていいほど頭に残っていません。
よって、人の名前とか聞いても聞いた傍からスラ〜っと忘れます。
だから、どうしても覚えたい人には勝手にあだ名を付けてしまいます。

例えば、村上さんだったら”ムラカミンゴ”とか”ムラカミ〜ニョ”とか
面白可笑しく変化させるわけです。
人間くだらない事ほどよく覚えているものです。
とは言え、その愉快なあだ名もしばしば
「え〜っと、確かスペイン風のあだ名だったよな・・。」
とか、変に味付けしたことだけ漠然と思いだして、あだ名自体忘れたりします。
中学とか高校時代からクラスの三分の一は覚えられませんでした。

この聴覚について、他に苦手な事は「音楽」です。
まず、曲を覚えられません。
音程覚えられません。
リズム覚えられません。
いや・・それなりに近い感じには出来ますが・・。
傍から聞いていると「え〜ちょっと違うよ〜。」って言われるレベルです。
３歳〜５歳、８歳〜１０歳までピアノ習っていましたが、
音感悪くて耳で音を拾えません。
メロディーを覚えられないので、習っていた時には
全て楽譜を一旦暗記してから弾いていました。
暗譜していれば概ね弾けましたが。
「チューリップ」や「チョウチョウ」でさえもあんな単純なメロディーなのに
音が全く拾えないのです。
音が上がっているのか、下がっているのか分かりません。
単純なメロディーなら覚えるのは楽ですが、
高度になると頭の中が”言葉”で洪水になってしまいます。
例えばショパンの革命なんて冒頭から
”（シレファソシ＜和音＞）ラソファレミレシコラソファレミレシソラソファレミレドソドソ　ラ〜ソ（レファシレ）”といったあんばいです。
なので、ある程度弾けた曲も暗記を忘れてしまえば全く弾けなくなってしまいます。

耳から聞いた音を口から同じ音程で出すのも苦手です。
出ないんです。
だからすごく音痴です。
でも、自分が外れているということは不協和音として認識できます。
歌は苦手です。
一人で外れたまま気にせず歌うのは好きですが・・
人前で歌うと・・必ず笑われます。

歌のうまい人は下手な人に
「練習すれば上手くなるよ。」って簡単に言いますが、
その定義を私に置き換えるなら
絵の下手な人に
「見たとおり描けば良いんだよ。」
って、言うようなものです。
絵の下手な人に、上手い人はそんな風には言わないはずです。
なのに、歌の上手い人はなぜそんな言い方をするのでしょう？
練習したって上手くはなりません。
多少マシ（？）になるだけです。
これは脳の特性だし、それを大衆的に言うなら”センス”です。

高機能自閉症の息子は
視覚的にも聴覚的にもかなり敏感です。
一度聞いたCMソングも覚えますし、それをどこで聞いたのかも覚えています。
自分がハマったものについては、大人も顔負けな程の知識があります。
”ハーレー、飛行機、音楽家”は辞典のように詳しく知っています。

記憶のストックが半端じゃないのですが、反面落ち着いてじっくり考える事ができません。
「落ち着いてじっくり考えたら頭がパンクしてしまいそうだ！」と言います。
そりゃそうでしょう・・。その瞬間的な記憶力の良さ・・
それが瞬間じゃなくてじっくり・・だったら・・・
確かにパンクするかもね。

因みに夫も高機能自閉の傾向ありますが、
私とは異なり聴覚優位です。
たぶんオーケストラの譜面起こせます。

そんな私とそんな夫の子だから・・・
まあ、診断名ついているけれど、
そんな子供なのです。

なかなか世間一般からは理解されない家族です。
共通しているのは全員友達超少ない・・ってことだなぁ…。