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ファンドコミュの金融

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金融市場とは

食品や家電のような普通の市場では、お金を払って、モノを買います。でも、金融市場とは、お金のマーケットです。お金が必要な人が金融市場に参加するのですが、お金を払ってお金を買うわけにはいきません。

実際に金融市場では、今のお金と将来のお金を交換しているのです。
要するに、お金を借りる、ってことです。「将来の」ってのがキーポイントです。りんごを買うときは、お金とりんごを即座に交換するので、明日八百屋さんが夜逃げするかも、なんて心配をする必要はありません。でも、金融市場では、貸した相手に逃げられると困ったことになります。金融市場では、お互いの信用が大切なのです。


・金融市場は他の市場より脆弱
りんごやテレビとちがって、信用は一晩でなくなってしまいます。人間はパニックに弱い生き物です。株式の暴落、倒産するはずのない優良企業の倒産、などで簡単にパニックになります。そうなると悪循環です。パニックになるから、他の人からお金を取り戻して、手元においておきたい。みんな同じことを考えるから、どんどん市場からお金の貸し手がいなくなります。それを見ていっそうパニックになって、もっと必死にお金をかき集めようとするけど、それで市場からいっそう貸し手がいなくなって・・・。この悪循環のことを信用収縮といいます。信用収縮は、今のお金の価格、つまり金利が急上昇することによって確認できます。

二十世紀初期までは、10年おきにパニックを繰り返していました。現在では、銀行には政府の保証(とそれに伴う規制)がついています。でも、今回の金融危機は規制から漏れていたヘッジファンドや証券会社から発生してしまいました。


・70兆円(イラク戦争の戦費+アルファ)も払って米国政府は何がしたいの?
この信用収縮のきっかけは、住宅価格の下落で金融機関が大きな損失を蒙ったからです。その損失を政府が補填することで、金融機関を健全にして、信用収縮を止めたいのです。



・もし法案が否決されたらどうなってた?
誰にも確かなことはわかりません。でも、経済学者は、1929年に発生した世界恐慌と今の事態はよく似ていると考えています。世界恐慌では、信用収縮が実際に多くの企業の倒産に結びつきました。多くの企業が倒産している状態では、なかなか相手を信用することもできず、信用収縮は加速します。さらに事態を悪化させたのは、金融機関、特に多くの銀行が営業を停止したことです。普通、企業のお金のやり取りは、銀行口座を通じて行われます。その銀行が営業を停止したため、健全な企業ですら受け取る予定のお金が受け取れず、資金繰りに詰まって続々倒産しました。その結果として起こったのが経済活動のメルトダウンです。若年失業率は40%に達し、10,000の銀行が営業を停止し、株価が80%下がりました。

私たちにとっては、

■30人の生徒のうち、12人が卒業後職につけません。
■アルバイトを見つけるのはすごく大変になるでしょう。
■車を買うとか、起業するとか、お金を借りなくてはいけないことは全部あきらめましょう。
■学生ローンを借りている人は、おそらく来年から借りられなくなるか、金利がすごく高くなります。
■両親の退職資金は、恐慌前の1/5になります。


・本当に世界恐慌並みの事態になるの?
たぶん、大丈夫です。当時と異なり、現在は世界中の政府(日本以外?)が現況を真剣に受け止め、世界恐慌の再来を避けるためにあらゆる努力をしています。でも、この金融救済法案で一丁上がりってわけにはいかないかもしれません。米国が新大統領になってからが本番という人もいます。



・そんなこといったって問題を起こしたウォール街に税金を払うのはおかしい!
まったくそのとおりです。でも、君たちや世界経済の将来の方が、たった70兆円の(そう、たったです)税金の公平性より大事です。もうちょっと落ち着いたら犯人探ししましょう。もちろん、金融規制は根本的に改正する必要があります。

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