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小説インドノケムリコミュのハナxx物語 <小説インドノケムリ 番外>

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中国人周が、成田で見かけたはずの雑煮は、
イギリスに居た。周は、知る由もないことに違いない。
そこは、Manchesterから車で約一時間。
有名な保養地観光地でもあるBlackpool。
黒い水の温泉プールがあるや否や、
ともかく、雑煮は、そこの樹脂メーカーの
Smaking Boothに居た。
もうこの国では、公共の屋内では、完全禁煙。
インドノケムリのあたりの、つまり、六本木の裏あたりでは、
考えられない環境。
あらゆるものに順応できない彼、雑煮は、
あくまでも喫煙を貫くつもりらしい。
よく晴れたこの国では珍しい晴天。
朝から、雑煮は、鼻づまりが気になっていた。
会議のこの合間、雑煮は、決まったようにこのBoothに。
周りは、誰も居ない。
みな、このメーカーの人間は、仕事に集中している。
雑煮は、決めた。
この鼻づまりを解決しよう。
おもむろに、右の鼻の中に、右指を入れた。
果たして、確かに、雑煮の鼻の穴中を
鼻くそと呼ぶには簡単すぎる大量の何かが、
こびりついていた。
雑煮は、慎重に、それらを一気にとろうと、
長年鍛えたテクニックで、
うまく、まとめて、外に出すべく、
そして、成功した。
鼻の奥中からの粘着性の粘液まで、ごっそりとついてきた。
見たら、鼻の皮も一緒というより、
そこに、すべてのものが同居、同棲していたかのような、
かつ、大量のものが、ひとつの塊として、
屋外に現れたという感じで、取れた。
勿論、雑煮がそれと引き換えに、大量の酸素を吸入できたのは、
言うまでもない。
あとは、その大量の皮と粘液と鼻くそ分の塊をどうするかだ。
雑煮は、Smoking Boothのすぐ外に、
指をはじくように、投げ落とした。
なにやら、ずしんとコンクリートに落ちたような音が
気のせいかした。
この天気なら、乾燥して、風で、飛んでいくだろうと考えて、
雑煮は、次の会議に向かって、その場を後にした。

次の日も会議は続いた。
朝から、この国らしい、雨の日だ。
雑煮は、なにやら、妙に気になりだした。
会議の合間に、行くことにした。
勿論、最優先は、心に決めた喫煙だ。
この雨に中、Smoking Boothに向かった。
いつもの細いタバコに、火を付け、一気に、ニコチンを肺に入れ、
一種の覚醒気分を手にした雑煮だった。
ふと傍らのなにやら大きなものが目に入ってきた。
そうだ。あの大量の皮と粘液と鼻くその塊が、
まるで、一度乾燥させたするめが、水にふやけてやわらかく増大した
まさに、そんな雰囲気に、変化しているそれを見つけたのだった。
雑煮の鼻くそは、風に飛ばされていなかったのだ。
まさに、鼻くそも雑煮らしい。
そして、次の日は、それは、しっかり、コンクリートにしがみついて、
今度は、また晴れの天気に、乾燥して、
妙に平べったくなって、そこにあった。
皮を機軸に、再乾燥され、まさに、雲母状にも見えてきてた。
さらに次の日は、また雨。
もう一度それは、コンクリート上に、ゼリーか何かのように、
さらに面積を増して、膨れ上がっていた。
どうも、そのコンクリートを我が家として、
生息し始めているかのようだ。
雑煮の鼻くそは、ついに、新種の生物として、
居ふぃリスのコンクリートの上に誕生した瞬間だ。
雑煮は、すぐに、この国をたち、帰国する。
しかし、この新種の生物、
言わば、雑煮の分身は、
この国の、この地のコンクリート上で、
増殖を始めるのだろう。
東京のインドノケムリとはまったく無関係に。

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