そもそもアメリカで家を買う際にどうやってモーゲージを組むか御存じですか? それこそ数多くのファイナンシング・プログラムがあるのですが、大本は大きく分けて2つあります。最も一般的なのは「Full Doc」と言われるもので、収入証明、過去数年間のタックス・リターン、財産証明等、全てのファイナンシャル・ステートメントを銀行に提出し、政府系金融機関の定めたガイドラインを満たした内容で借り入れするもの。もう一つは「Stated Income Loan」と言われるもので、個人のクレジット・ヒストリー得点が高く場合、財産証明さえ出せば、収入証明及びタックス・リターンは出さなくてもいい、というものであります。Stated = 示す、つまり収入を示すわけでありますが、示すのは自分、そして収入証明は出さない、つまり自分はこんなに稼いでるよ、と勝手に言うことができるプログラム。この「Stated Income Loan」が実に問題の温床となっていることを、日本では全く報道されていません。「Stated Income Loan」+「クレジット・ヒストリーのヒストリーの低い人向けローン」=「あの手この手の高金利ローン」。これこそがサブ・プライム・ローンの正体であるというのは、私個人の理解の法則です。
端から見ているとアメリカという国はめちゃくちゃなのかもしれませんね。。。もともと経済のアップ・ダウンが非常に激しい国なのです。1989〜91にかけて、アメリカの不動産価格は暴落し、その際、数千社の金融機関が倒産しました。ダメになったところは即退場です。湾岸戦争が起こり、ニューヨークの街も「Store For Rent」という張り紙がそれこそ空き店舗だらけになった街のガラスに溢れたのを覚えています。そんな中セントラル・パークの貯水場にイラクが猛毒を入れるという噂が立ち、歯を磨くのも買った水を使っていたりしました。実際にはそんなことは起こりませんでしたが。。。