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風立ちぬ wind rises ジブリ コミュの 物語 ( Д ) ゜゚ 

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このトピックでは、特にストーリーの設定や展開について語らいを。ウインク
例えば宮崎駿の動機とか・真意・無意識など。


原作での展開 http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=002&bbs_id=73594947

第一印象は? http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=74299472

気になる場面は? http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=74461550

気になる人物は? http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=74461560

気になる台詞は? http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=74461563

気になるモノは? http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=74507811

共感した場面は? http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=74541475

気になる演出は? http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=74480178

YouTube“風立ちぬ 1分” http://youtube.com/results?q=%E9%A2%A8%E7%AB%8B%E3%81%A1%E3%81%AC+%EF%BC%91%E5%88%86

↑2013/03/29...

コメント(53)


映画館では、映画本編の上映後に4分間の予告編を流した事が、余韻泥棒と言われたりしましたが、自分としては予告編を見て映画への期待が高まっています。

検索の仕方が悪いのか、予告の動画をネットで見付けられないので、映画館に行くたびに何度も齧り付く様に観ていました。

4分の予告編については、自分もまとめてみました。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1905941176&owner_id=6848434

少し、記憶違いのところもあるかもしれません。
ご容赦ください。


 
>>[014] ひるゴンさん

はじめまして。
日記、読ませてもらいました。
めっちゃ詳しいですね。
思わず途中でやめちゃいました。
絵もお上手です。
絵も・文章も、ぜひ丸ごと転載してください。
個人のページだと気後れして踏みこめない人も結構いますし。^_ 
 

>>[015] (℃_°) warMartさん

失礼しました。

皆様の、楽しみの場を乱してしまいましたなら、謝ります。

必要ならば、私の書き込みを消していただいても、結構ですよ。

楽しくあるべき、コミュニティですから、書き込みの自由もセーブすべきと思います。

 
>>[016] ひるゴンさん

?
何か誤解をさせてしまったようです、こちらこそすみません。
失礼でも場を乱してもいません。
予告編のとても詳しく優れたご説明だったので、ぜひトピックにも転載くださるとありがたいと伝えたかったんです。
個人のホームを開かない人もいますから。
僕が思わず途中でやめてしまったのは、知りすぎるのに怖じ気づいただけです。
でもそれが別の人には、ぜひ観に行きたくなるものかもしれません。
その点、絵の画像についてはかまわないかもしれませんね。
もしよかったら、で結構です。
 

場面7.二郎の飛行機への憧れ

《歌詞》
あの子は死ぬ前も
空を見ていたの
今はわからない

《アニメ》
二郎を取り巻く人々との場面
外のテーブルで、珈琲を飲みながらウィンクをするカストルプ

手招きをする、カプローニ

二郎の顔のアップ
神がかりのように、一種、不気味さも漂う顔





場面8.設計者としての二郎


《歌詞》
ほかの人には
わからない

《アニメ》
工房のような、設計者達が何人も製図板に向かっている部屋
二郎と本庄、設計図を手に打ち合わせをしている
ムスッとしたまま、製図板の席からこちらを見る、黒川


紙で作られたがごとき
それでいて畏怖堂々としたプロペラ機が
奥より、設計者達の頭上を通り抜けてゆく





場面9.戦争へと突入

《歌詞》

若すぎたと
ただ思うことだけ

《場面》
海を往く重巡洋艦の姿
空母上の艦載機
そして、運河のダルマ船




場面10.二郎と堀越加代

《歌詞》
けれど
しあわせ


《アニメ》
内航船の船室に並んで座る、加代と学生服の二郎
奥より手前にと、ゆらゆらノンビリと揺れて近づく市電





場面11.急転直下

《歌詞》
空に憧れて
空をかけてゆく
あの子の命は
ひこうき雲
空に憧れて
空をかけてゆく


《アニメ》
碓氷峠の“めがね橋”を疾走する機関車
(確か、右手から左手の、やや奥方向への疾走だったと思う)

左手より、翼面の日の丸を見せ、鷹のような戦闘機が飛ぶ
遂に火を噴く、戦闘機の銃口




場面12.菜穂子の吐血

《歌詞》
あの子の命は
ひこうき雲

《アニメ》
草原で口を押さえる菜穂子

吐血!

キャンバスの明るい緑色の絵の具に、菜穂子の吐血




場面13.終局、そして菜穂子

《歌詞》
(ハーモニーだけ)
WuWuWuWu〜
WuWuWuWu〜
WuWuWuWu〜

《アニメ》
落とされ、その残骸をさらすゼロ戦の前に、立ち尽くす堀越二郎

予告編(←注意の事)の冒頭の、菜穂子と二郎が始めて出会ったシーンの続き
ここで、菜穂子が水の流れの出口が見えない、行き場の失った池の前に立っていることが分かる。


幻想的な菜穂子の姿が、夜のとばりを歩いて行く


ハーモニーに被り、菜穂子の台詞
「震災の時は、ありがとうございました。里見菜穂子と申します。」



そして再び、夏の雲の前に立つ、二郎の姿



関連の日記

【 風立ちぬ (イタズラ書き帳) 】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1905783777&owner_id=6848434


以下は、私見です。

予告編を見て気になっていた「菜穂子が寝袋で外に寝ている」理由についての、恐らくこれが理由だろうという記述のあるページを見付けました。

結核に対して『大気療法(Open-air Therapy)』という治療法があり、これが理由で“外気を吸う”為に、ワザワザ外に寝かされていと可能性があります。

『大気療法(Open-air Therapy)』
http://www.k-intl.co.jp/index.php/ja/medical/article5

昭和30年頃まで、日本中の結核療養所(サナトリウム(Sanatorium))で、結核治療の原則は大気療法であった。この治療法は、19世紀後半から欧米で広まり、日本でも全面的に取り入れられた。スイス、Davosの療養所はThomas Mannの“Magic Mountain(魔の山)”の舞台となり、アメリカではNew York州北部Saranac LakeにEdward Livingston Trudeauが設立した療養所が有名であるが、いずれも現在は史跡となっている。療養所があった場所には、Trudeauに治療してもらった多くの患者が、感謝の意をこめて建てた記念像があり、台石後面には、フランス語で、

時に癒し
屢々救い
常に慰む

の銘文が刻まれている。有効な治療法がなかった20世紀前半までの結核は、「時に癒し、常に慰む」疾患であった。

大気療法は文字通り、外気(Open-air)を吸う治療法で、冬でも外気を入れるため、窓は開けっぱなしで、現在の医療常識では、野蛮ともいえるような原始的な治療法だった。昭和30年頃までは、安静(bed-rest)も重要な治療法のひとつと考えられ、日本では大気安静療法という名称を用いることが多い。結核の院内集団感染は日本中で毎年発生し、大きく報道されるが、昭和30年以前には、院内感染が問題となることはほとんどなかった。理由は簡単で、冷暖房完備で外気を入れない現在の病棟と異なり、昔の病棟は、粗末で隙間風が常にあり、冬でも窓を開けていたので、病棟内の空気は常に外気と入れ替わり、院内感染は起きにくい環境だったからである。


以上、覚え書きのメモとして。


追伸

確か、小説だと『リング』にサナトリウムの描写があり、そこを読んだ記憶から“結核と外気”は関連していたな猫と憶えていたのだと思います。
 
>>[020] ひるゴンさん

ご転載、ありがとうございました。
僕も観に行くまえまでにはしっかり読ませてもらいたいです。
サナトリウム、で思いだすのは『トトロ』のお母さんです。
今もそうですが、治療できるものよりできない病気のほうが多くて、そうなると自然治癒のために空気の綺麗な山地などに行くんですよね。
でも人との別れは必然なわけで。
何だか延命って儚くて貴重だなあって感じます。
 
 
“ジブリ初の大人の恋物語『風立ちぬ』の見どころは?”

この夏の注目映画といえば、やはり5年ぶりに宮崎駿が監督を務めるスタジオジブリの最新作『風立ちぬ』(7月20日・土曜から全国ロードショー)です。
宮崎監督自身が「自作で初めて泣いた」というこの作品。
試写を見た映画ライターの宮崎新之さんに、その見どころをリポートしてもらいました。

試写会後に「宮崎作品の最高傑作」との声も数多くあがっている『風立ちぬ』。
主役の声優に『新世紀エヴァンゲリオン』などで有名なアニメーターの庵野秀明氏を起用したり、効果音に人の声を用いていたりと、意外な試みも話題になっています。

物語は、大正から昭和初期にかけ、飛行機の設計に情熱を燃やした主人公・堀越二郎の、ひたむきな青春の日々が描かれています。

〈魔法もヘンな生き物も封印!の異色作〉

宮崎駿監督作品と言えば、ホウキで空を飛んだり、さかなの子が海からやってきたりと、ファンタジックな作品がほとんど。
ですが、今回の映画には魔法も不思議な生き物も出てきません。
堀越二郎は、第二次世界大戦で活躍した零戦の設計をした実在の人物。
映画では、同じ時代に生きた文学者・堀辰雄のエッセンスを、二郎に混ぜ合わせて主人公にしています。

二郎は幼い頃から飛行機に憧れ、美しい飛行機を作ることが夢でした。
ですが、時代は戦争へと突き進み、彼は戦闘機の設計に携わることになります。
理想と現実の差に戸惑いながらも、ただ一心に生きようとする二郎。
戦争を扱っていても、その是非を問うのではなく、ひとりの男が辛く苦しい時代をどう生きたのかを、等身大に映し出します。

今回のように、実在の人物をモデルとした作品はスタジオジブリの長編作品で初めてのこと。
『風立ちぬ』は、宮崎駿監督がファンタジーを封印して辛苦を味わった時代と向き合い、実在の人物を取り上げたという異色作なのです。

ヒロインは、健気で時に大胆な”男の理想像” そして、何より注目したいのが二郎の真摯な恋。
ヒロインの菜穂子は、関東大震災のときに二郎に助けられ、その数年後に再会。
互いに強く惹かれあいますが、そのとき菜穂子は結核に侵されていました。
本当なら治療に専念するべきなのですが、ふたりは気持ちを抑えきれずに一緒に暮らし始めてしまいます。

菜穂子は、肉食女子全盛の現代では絶滅危惧種のような、健気でいじらしく、はかなくて美しい女性。
ですが、か弱いだけの存在ではありません。
愛する二郎のために病いを押して、周囲の心配をよそに行動してしまう芯の強さを持ち合わせています。
そんな古風かつ積極的な彼女の姿は、男性の考える普遍的な女性の理想像のようにも見えます。

かつてと同じように不景気や災害が続いてしまい、閉塞感が覆う現代の日本。
そんな今だからこそ、宮崎監督は“理想”と“現実”を詰め込んだこの作品を撮りたかったのかも知れません。

〈宮崎新之〉
2013/07/06 女子SPA!
http://joshi-spa.jp/22084
 
 
>>[002] 丸輪零サン

http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=073&bbs_id=72665686

原作の連載に描かれた感情が、映画ではより一般化されてというか・易しい表現に変わっているという・見方もありました。
逆に、原作よりも深くとか・強くとか描かれているような場面や表現はあるんでしょうかね?
 
主に恋愛パートの話で気になったことをいくつか。
 
●そもそも、二郎が汽車での出会いで最初に惹かれていたのは、菜緒子ではなく、女中のお絹ではなかったのか?

ビジュアルブックを買ってようやく年齢差が分かったのですが、あの時は二郎が20歳で菜緒子が12歳なんですよね。正直自分のイメージでは20歳の時に12歳の女の子にときめくのって、よっぽどロリコンかなんじゃないか?と思うんですが。(笑)

その後、お絹から学校にYシャツと計算尺が届けられますが、あの時二郎は学校を飛び出して姿を探しますよね。あれはやはり菜緒子のことを知りたくて以上にお絹自身に会いたくて飛び出したと思いました。お絹のあの行動も、お絹は二郎のことを思っていて、結婚を目前に未練を断ち切りたくて来たと思うので、実はその時点でお絹と二郎は相思相愛だったんじゃないかと思うのです。

だから、軽井沢での求愛のシーンはちょっと疑問符がついてしまうのです。「えっ、あんた最初はお絹のほうがよかったんじゃないの?」っていう。

●初夜のシーンにおける二郎の淡泊な感じ。

結婚式の後の初夜のシーン。床に誘う菜緒子の言葉を二郎は最初拒みますよね。あれは体を気遣って以上に、そういうものを菜緒子に求めていない感じがしました。

庵野さんのセリフの印象もあるのでしょうが、いくら淡泊な男でも恋い焦がれた女が目の前にいたら、もっと能動的で緊張感があってもいいんじゃないか?と思うのです。それが、なんか「お前がいいっていうんであれば、そうするけど」みたいな受身な感じですよね。
 
蛇足ですが、二郎は女と付き合うことは初めてでも女を抱くのは初めてじゃない気がします。(苦笑)

●なぜ菜緒子はあそこで去ったのか。
病身をおして二郎のもとに押し掛けた菜緒子が結局は去っていきますけど、結局ヒロインが朽ち果てていく姿は見たくないということなんでしょうね。

黒川夫人の「美しいところだけ、好きな人に見てもらったのね」というセリフが一番好きなんですが、あれは菜緒子の思いでもあり、二郎の思いでもあるように思いました。

ハウルのときのソフィーは少女からいきなり老婆になりますが、あれも少女が大人の女性になり、おばさんになり、老婆になるという、老いていく場面を描いていません。あれも結局は少女がおいていく場面は見たくないという宮崎さんの思いの表れではないでしょうか。
 

そもそも、この作品って一貫して主人公に葛藤がないですよね。理想の飛行機を作りたいがそれが戦争へ加担することになることも、好きな女性が余命わずかなことも、自分にも感染の危険があることもすんなり受け入れてる感じ。

そもそも、仕事がものすごく忙しいときに病気の彼女が押し掛けてきて、ひるまない男ってそう簡単にいるのでしょうか?(笑)

そういう葛藤のパートは主に本庄の担当で、それ以外は黒川の「未婚の男女が〜」ってところと、加代の「ニイ兄さまは、菜緒子さんをどうするつもり」ってところぐらいで。

結核なんてあの頃は死の病と言われ、空気感染する病だから、もう少し周囲からの差別であったり、腫れ物に触るような意識はあってもいいと思うのですが、それもない。(ちなみに、結核は治る病気ではありますが、未だに国内最大の感染症で、過去の病ではありません)

でもそれがいいというか、理想ではそうあってほしいという思いが具現化されていて、だから自分はこの作品が好きなんだと思います。
 
“ジブリ『風立ちぬ』と、内面が描かれないヒロイン”

〈7月20日に公開された宮崎駿監督の新作『風立ちぬ』。
大ヒットを記録しながらも、賛否両論があるようです。
感動の声の一方で、主人公とヒロインの”葛藤のなさ”に違和感を持つ人が少なくないのも事実。
アニメ評論家で、もちろん宮崎アニメについても執筆・講演多数の藤津亮太さんに、『風立ちぬ』のレビューを寄稿して頂きました。〉

●宮崎アニメにとって最も大事なのは「逡巡しないこと」

『天空の城ラピュタ』で女海賊ドーラは、とらわれの少女シータを救いたいというパズーに言った。
「40秒で支度しな」
その言葉にうなずき、駆け出すパズー。
逡巡しない。
即断即決。その時に自分がなにをやるべきか、わかっている人間でなくては描くに足る人物ではない。
それが宮崎アニメにとって最も大事なことだ。

『風立ちぬ』は、零戦の設計主任だった堀越二郎が、小説『風立ちぬ』の著者・堀辰雄(堀越と堀は1歳違いの同世代)のような恋愛をしていたら、という発想から生まれた映画だ。
そのため物語は、二郎の飛行機開発に関するエピソードと、結核を病んだヒロイン・菜穂子との純愛の二本柱で進む。

関東大震災の時、偶然出会った二人は、約10年後の軽井沢で再会する。
その時既に菜穂子の体は病魔にむしばまれていたが、惹かれ合った二人は婚約、結婚をする。

この映画の特徴は、菜穂子の心境を追わないところにある。
だから一見すると、菜穂子の行動はかなり唐突にも見える。
でも、先述した通り、宮崎アニメの最も大事なことが「逡巡しないこと」であるとわかれば、すごくわかりやすい。

菜穂子はきっと、二郎と再会した時から心を決めていたのだ。
心を決めてしまったのなら、もう怖いものはない。
彼女は逡巡することなく、自分がなすべきことへと邁進するのだ。
彼女の「なすべきこと」とは何か。
それは、二郎となるべく一緒の時間を過ごし、美しい思い出を残すことだ。

だから彼女は、二郎の突然のプロポーズも受け入れるし、回復が絶望的となれば療養所を抜けて最後の時間を一緒に過ごそうとする。

●迷いのない菜穂子は究極の宮崎ヒロイン

そもそも最初の出会いのシーンで菜穂子は、風に飛ばされた二郎の帽子を、すかさず体を伸ばしてキャッチしていた。
あのアクションが、菜穂子のすべてを象徴している。
その迷いのなさと行動力、意志の強さは、究極の宮崎ヒロインといっても過言ではない。
「美しい飛行機」にデモーニッシュな情熱を燃やす二郎が主役の映画ではあるが、ヒロインの菜穂子もまた、それに負けないだけの強い存在感で映画を輝かせているのだ。

ちなみに、芸術家肌の二郎は、宮崎監督自身の理想像のようでもあるし、そこに加え、軍需工場の工場長だった父親への複雑な気持も託されているように見える。
そして菜穂子には、脊椎カリエスで長く寝たきりだった宮崎監督の母のイメージも見え隠れする。

【藤津亮太】
2013/07/27 女子SPA!
http://joshi-spa.jp/25550
 
>>[7]

予告編という作品だったなあと思います。
予告編では飛行機の墜落と吐血とを重ねていますが
象徴的な流れを示すものだなあと思います。
 
“知っておくと『風立ちぬ』が断然面白くなる10のポイント”

現実でありながらファンタジーのようなこのアニメ、自分が見て一番最初にもった感想は「妹がかわいい」ってことでした。
「にい兄さま!」って呼び方にやられました。
ぼくも「たま兄さま!」って呼ばれたい。
叱られたい。
さて、『風立ちぬ』を見る際、知っておくと面白さが増すポイントを幾つかあげておきます。
ネタバレはないです。
知っているとほんのちょっとだけニヤっとできる10の項目です。

1・素晴らしいメガネ描写
主人公の堀越二郎は、メインビジュアルにもあるように分厚い瓶底メガネをしています。
で、この絵だけで、光の屈折の関係で、メガネによって顔の輪郭が歪んで見えているのがわかります。
これが全編に渡って描かれています。顔の輪郭、目、眉毛がメガネ部分、ずれています。
すごく地味ーな演出なんですが、これほとんどのマンガ・アニメでは行われない手法。
なんせめんどくさい。
いちいちずらさないといけないし、角度によって変わるし。
しかし、堀越二郎というキャラを見る時にこれ、割と重要なパーツになっているので要チェックです。
特に菜穂子と会ってから。
メガネを外すのはあるシーンだけです。

2・シベリヤ
とあるシーンで「シベリヤ」というお菓子が出てきます。
これ何かというと、カステラの間に羊羹または餡が挟まっているもの。
とかした羊羹をカステラの上に流しこんで固めます。
名前の由来は「永久凍土のように層状だから」という説が有力ですが、定かではありません。
まあ、最近では一部で売っているくらいですが、昭和初期は子供の食べたいお菓子のトップだったそうな。
ユニークなのは、これが出てくるシーンが非常に意味深なのと、シベリア自体が極めて、発案者など由来が謎に包まれているお菓子だということ。
さー、映画を見て深読みしたくなっちゃいますよ……?

3・タバコ
タバコ映画です。
って言っていいんじゃないかってくらい、タバコを吸うシーンが実に多いし、うまい。
ここでタバコ吸うんだろうなー、ってところで吸います。
ちょっと意識して見ると、タバコだけでキャラが見え隠れするくらいに。
同時に、各国の人がそれぞれの国のタバコを吸っているのも要チェック。
ちなみに堀越二郎の吸っているタバコ「チェリー」は、明治37年、煙草専売局が製造販売。
吸口とフィルターのないもの。
この「チェリー」は宮崎駿も愛煙しています。

4・計算尺
堀越二郎の愛用品であり、とあるシーンで使われる大事なアイテムでもあり、さらにあるシーンでは……とにかくいっぱい出てきます。…
棒状と円盤状がありますが、使っているのは棒状。
掛け算・割り算のほか、三角関数や平方根も計算できる便利アイテム。
できることは電卓と同じ。
今は電卓の普及で、1980年代以降絶滅しているアイテムです。
彼と同僚の本庄が、もうびっくりするほど片時もこの計算尺を手放しません。
堀越二郎というキャラを物語るアイテムの一つです。

5・ボブカット
本作のヒロイン菜穂子が、初登場時からショートヘアです。
これは他の女性キャラ(といってもほとんどモブだけど)が日本髪なのと比べて、極めて異質。
というのも、女性のショートヘア自体が第一次世界大戦後じゃないと世界的に普及をしていません。
アール デコ が一次大戦後に流行し、スラリとしたスタイルのワンピースやスーツが広まり、それにともなってショートヘアが普及します。
菜穂子初登場時は、13歳で1923年。
大正12年。
彼女のモガスタイルは相当に早かった、と言えます。
かろうじて刈り上げおかっぱではないんです。
ここ重要。
一方幼い頃の二郎の妹の加代は、バリバリの刈り上げおかっぱです。
加代の成長と髪型は必見。ある意味ぼくにとっての一番の衝撃だったかも。
かわいい。
↓
↓

7・意表をついた色使い
この作品、全体的に色味に古臭さが全くありません。
ノスタルジックな色調は当然ありませんが、それだけじゃなく生活の色と思えない色があちこちに出てきます。
宮崎駿は「町はまずしかった。
建築物についてセピアにくすませたくない、モダニズムの東アジア的色彩の氾濫をあえてする」と述べています。
そう、めちゃくちゃモダンなんです。
着物の色でも「それ着るか!?」って色してます。
堀越二郎のスーツなんてラベンダーですからね。すごいですよ、今でも着ないよ。
バスなんかもド派手なカラーリングになっていて、しかもぶるぶる動くからネコバスみたいになってます。
この色のメリハリが、作品の空気作りに大きな影響を与えています。
大きく関わることになる、イタリア、ドイツの色の対比もこれまた面白い。
まずは深く考えず、色の波に飲まれてみるのがオススメ。
実に気持ちいいです。

9・生き物みたいな飛行機たち
この作品に出てくる飛行機、すごい生物(ナマモノ)です。
例えるなら、ジュラルミンで出来たポニョ、です。
というのも夢と現実が入り交じっているからなんですが、そうじゃなくても全体的に乗り物はぶにゅぶにゅうねうねと描かれています。
さらに、効果音を人の声でやることでさらに生き物っぽくなっています。
そんな中、堀越二郎が惚れ込むのがとある動物の骨の曲線ライン。
なるほど、それは飛行機のパーツっぽい! 飛びそう! という説得力あるものなんです。
ところがこれ、宮崎駿の話によると
「○○好きのスタッフがいて、骨を並べていたんです。
翼型とにていますからね。
そんな単純なものではないでしょうけど(笑」(ビジュアルガイドより)とのこと。
ええー! 関係ないの!?
というわけで、飛行機に関しては半分は緻密に計算されており、半分はファンタジーです。
加えて、あんまり詳しい説明なしに「アヒル」という単語が何度か出てきます。
これは「三菱七試艦上単座戦闘機」のこと。
本物は、作られた原型2機とも墜落で、残っていません。
唯一残っている一枚の写真は、主脚を大きくカバーが覆っていて、ずんぐりむっくり。
他にも、複葉機の一三式三号艦上攻撃機は、航空母艦・鳳翔に離着陸します。
艦上攻撃機なので、魚雷搭載も可能です。
出てくる飛行機は、ほとんどが実在のもの。
ただし大きくデフォルメされています。
そここそが面白い部分なので、本物と映画を見比べると実に面白いです。
あと、羽の曲がったものは九試単座戦闘機。
ドイツのでかいのはユンカースG-38。
うん、飛行機やっぱり楽しい。

10・原作について
もともとの物語は、零戦の設計者堀越二郎の半生に、堀辰雄『風立ちぬ』+『菜穂子』を重ねあわせてミックスさせたもの。
堀越二郎の人生そのものとは大きく違いますので、伝記アニメではありません。
そしてほんとうの意味での原作は、2009年4月から2010年1月に連載した、月刊モデルグラフィックスのマンガ『風立ちぬ 妄想カムバック』。
宮崎駿いわく「自分の道楽」として連載していたもの。
『紅の豚』の原作にあたる『雑想ノート』の続き的な立ち位置で、登場人物は堀越二郎含め全員ブタです。
ただし、ヒロインの菜穂子を除いては。
いやー、こうじゃなきゃね!
内容は基本的に原作と映画はほぼ一緒。
ただし大きく致命的に異る部分が多くあります。
原作の方が、機械の設計についてのこだわり描写がてんこ盛り。
堀越二郎像は、原作は少し不器用で朴訥感強め。
宮崎駿自身「資料的価値はない」と明言しているように、あくまでも色々あった史実と、機械偏愛と、イメージとしての「ものをつくる人間像」をかき混ぜてコネコネしているのが面白い原作。
それを極限まで磨いて形にし、新しい感覚を混ぜながら組み立てて、見せたい イメージ カットのパーツを複雑に積み重ねた、アニメ映画。
どっちがすごいじゃなくて、どっちも面白い。
なので、大日本絵画さん、……原作の単行本化、切望していますよ!

2013/07/26-11:00 Excite
http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20130726/E1374778372616.html
 
 
遺作にならないように期待してますが、鈴木プロデューサーの言った通り、遺言に当たるのかなあと感じました。
つまり自己投影の強い作品かと。

夢の人カプローニと二郎との関係は、カプローニと宮崎駿なんだろうし、さらにはアニメ作家として手塚治虫も、宮崎駿の脳裏にはあったかもと想像しました。

http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=013&bbs_id=73650808

僕自身は彼ら4人のような天才じゃないけれど、やはり子供のころから手塚治虫の漫画と宮崎駿のアニメにふれてきたので、宮崎駿がこの作品でそういう人間関係を描くこの映画は、何だか宮崎駿作品とのお別れみたいに感じられて、つい涙ぐんでしまいました。
 
 
“【台湾ブログ】宮崎駿監督の新作『風立ちぬ』を空想 早く見たい!”

宮崎駿監督作品についてブログに書きつづっている台湾人のブロガーが、新作『風立ちぬ』について取り上げた。
宮崎監督が作品に込めた思いなどを想像している。

台湾人男性のtwmh(ハンドルネーム)さんは、『崖の上のポニョ』(2008年公開作)に続く宮崎監督作品を待ち続けていたとのこと。
「やっと新作が上映される。
監督は“日本の現状を描いた作品”と言っていたが、長い間宮崎作品を追いかけてきた僕なりに、『風立ちぬ』について考えた」そうだ。

「09年4月から、宮崎監督は模型雑誌で『風立ちぬ』という水彩漫画を発表していた。
タイトルは堀辰雄氏の小説を借りていたが、内容は第二次世界大戦の主力戦闘機・零戦の設計者である、堀越二郎さんを描いたストーリー」と説明したtwmhさんは、
「戦争や災害に襲われた日本の昭和初期は、暗い時代だった。
その中で飛行機作りを夢見る堀越さんは病に侵された少女に出会い、彼女のために飛行機を作る」内容であることを知っており、
「宮崎監督は短い連載を予定していたが、描いていく内に続けたくなり、結局9回になった」というエピソードも紹介した。

そして「ポニョが母親と息子の関係を描いた作品であれば、『風立ちぬ』は宮崎監督と父親の関係を描いたのではないか、と私は思う」と述べたtwmhさん。
宮崎監督の父親が、航空機の部品工場を経営していたことも、知っている。
「信じることができなくなったこの時代、宮崎監督は自信が伝えたいメッセージを『風立ちぬ』を使って表現したのかもしれない」と、ブログを締めくくった。

日本では7月20日より全国公開がスタートした、『風立ちぬ』。
台湾での上映は9月中旬に予定されているとのことで、twmhさんを筆頭に多くの宮崎アニメファン、ジブリファンが心待ちにしているようだ。

(編集担当:饒波貴子・黄珮君)
2013/07/26-15:20 Searchina
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0726&f=national_0726_043.shtml (CP:http://zhp.jp/YD7R )↑


キャラクターの堀越二郎は『トトロ』のサツキのお父さんさんに似た容姿だなと感じました。
そしてその二人の妻たちは双方とも山あいの療養所にいる。
宮崎駿の母親が病気がちだったとのことで、彼ら4人は宮崎駿の父母像なのかと思います。
 
 
“宮崎駿が生きる新たな冒険とは?”

これは、宮崎駿が手がけた長編作品のなかで、最良と呼んでいいものではないだろうか。
そもそも最高や最強といったマッチョな価値観とは無縁だった彼の本質が浮き彫りになったという意味でも、ここには有機的な躍動がさざなみを描いている。

宮崎駿は無防備な作家である。
だから『ハウル』ではジェンダーをめぐる転倒を起こしたし、『ポニョ』では生死が混濁した。
そのありようは、誤解をおそれないというより、曲解されてもかまわないという、案外ずぼらな性根に起因しているように思える。
それは、過去に何度かインタビューしたときに彼自身から感じた、ある種の美学の放棄――それは余裕、とは違う――とも一致する。

そんな無防備さが、『風立ちぬ』では、スプーマ(泡)のようなフォルムへと達している。世界を支配するのではなく、世界に溶けていくような自意識が、ここにはある。
そのなめらかさ、なまあたたかさ。

彼はもう冒険を描かない。
冒険を生きる。
その冒険の前では、震災も戦争も国も恋愛も夫婦も個人も、この物語に描かれているものたちは、もはや何の役割も果たさない。
それはすべて――このようなことがあった――という経過=過程にすぎない。

宮崎駿がここで見つめているのは、時間である。
それしか綴っていないといってもいいほどだ。
人生において、何が起きたかは問題ではない。
それがどのように推移していったかが大切なのだ、とこの映画はつぶやいている。
荒木経惟が写真集『センチメンタルな旅』に寄せた文章が想起される。
「私は日常の単々とすぎさってゆく順序になにかを感じています」と荒木は自筆で記した。
“単々と”は“淡々と”の誤字かもしれない。
しかし『風立ちぬ』に出逢うとわかるのだ。
人生は淡々と流れていくのではなく、“単々と”飛び立っていくのだということが。

宮崎駿は、時間を夢想の力で紡ぐ。
ひとつの時間が、次の時間に進むとき、夢想によって連結され、単一化する真実が、すっきりと映し出される。
主人公はひたすら煙草を吸いつづける。
ゆらめき、やがて、はなればなれになっていく煙の反復に、最良の情緒が宿る。
そのとき、風は立つ。
これが宮崎駿が生きる最新の冒険だ。

(相田冬二)
2013/07/29-00:10 チケットぴあ
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201307290010↑


tokyo-biyori
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%97%A5%E5%92%8C_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29 (CP:http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%97%A5%E5%92%8C_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29 )

sunflower
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=016&bbs_id=73595672
カプローニと二郎の関係はディズニーと宮崎駿なのかなと思いました。漫画家の手塚治虫は尊敬していらしたと思いますがアニメーターとしての手塚治虫はたぶん・・どうだろう。出発点という本や宮崎さんの先輩大塚さんの著書を読んでも虫プロの事はよく書かれていませんでした。
 
>>[034] 葵さん
>>[030] (℃_°) warMart

宮崎駿と手塚治虫との出会いはそれほど良好じゃなかったみたいですね、どちらかといえば対立というか。(・_・;
夢のこととはいえカプローニと二郎の関係は良好です。
ただ、不良でも強い影響される場合はあるだろうなと思えました。
宮崎駿たちの青少年期は、アニメ制作者だけでなく、漫画愛読者にとって手塚治虫の影響は小さくなかったかと。

「このヒロインはなぜ死ななきゃいけないんですか」
「物語としてここで死ぬのが最善なんだよ」
みたいな対話が二人の間で交わされたとか。
手塚治虫には、物語の教訓的な結末という作風があると思います。
そうした ストーリー テリング(物語の展開手法)の部分で強い呪縛というか影響を受けていたのかも。

ディズニーの影響は、むしろ手塚治虫が強かったようにも想像します。
彼は漫画よりもアニメの制作が好きだったようですね。
手塚治虫は ウォルト ディズニーと面会したとき、彼がアニメ『鉄腕アトム』を知っていることにいたく感激したそうです。

例えばディズニー→手塚→宮崎→庵野など、情熱が伝わって連なってゆくような印象を抱きました。
 
今日、観て来ました。
話の展開が急過ぎると思いました。
ジブリ映画ってこんな感じですよね。
現実じゃこんな展開ははないような気がします。
ReBORN (生まれ変わり) という言葉があるけど。

堀越さんが現代に生まれ変わっている なんてことがあるかも。
もしかして、現在の子供、またはこれから生まれてくる子供の中に堀越さんの生まれ変わりがおられるかも。 

もしいたら、その子に前世が堀越二郎だったことを思い出してもらうために、この映画は有効だろうなと思いました。
>>[36]

本当はもっと長いストーリーで、映画は圧縮版って考えるのもどうですか。
圧縮される前のストーリーを想像するのも楽しいかも。
 
「関東大震災の最中にちょうど二人が出会うシーンを描き上げたのが、2011年3月10日だった」

「宮さんはこの映画の裏テーマで、『仕事とは何か』を問いかけている」

http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=009&bbs_id=74480178↑
 
この映画二回見に行きましたが、一度目は漠然と泣けましたが、二度目は
予備知識と記憶があるので更に泣けるものでした。

作中で色々なメッセージを感じ取ったのですが
特に私が一番感じ取れたのは人間特有の矛盾でした。

金のない国が飛行機を持とうとする矛盾
仕事を頑張るために所帯を持つ矛盾
という具体的な言葉からはじめとし
映画の最初と最後のカブロー二の発言の矛盾

飛行機は戦争の道具でもないし、商売の道具でもない、偉大な夢
われわれ設計者は夢を形にする。

一方最後にはカブロー二はこういう内容のことを語った

飛行機は戦争に使われる宿命を持っている、そして夢は大空に飲み込まれるという自己批判にも近い表現を述べている。

これは何を意味するか?と突き詰めたら

人間の矛盾を最初と作中と最後で伝えようとしているのではないかと思う。

偉大な夢でもあり同時に人間の不完全性や矛盾した特性上
それは偉大な夢から無懺な悪夢にもされうるという描写

人間が矛盾を抱えた故にどんな素晴らしいものも悪用されうる危険性
人間が叡智によって文明を発達させたが、
その反面文明の発達が人間の理性や叡智を衰退させ
戦争や負の感情を増大させる結果となっていく様
最後には文明によって人間が飲み込まれるという描写も含んでいると思う。

カプローニは夢は大空に飲み込まれていくと言ったが
人間は夢を見て技術を発達させるが、最後には大空=文明 に飲み込まれていく矛盾を語ってると思う。

カプローニ自身が十年間を生きてきた中で考えが変わったともとれる。
十年という期間で夢を現実=形を与えたことによって 夢は悪夢を招く矛盾を
カプローニも二郎も悟ったんじゃないかと…夢をかなえるために家族を犠牲にしてまで得られたものが悪夢だったという皮肉。しかし菜穂子はそれでも主人公に
生きてと諭す。

そして最後に菜穂子は矛盾の中でも生きなければならないと伝える。
死者が生きる者に思いを諭すという矛盾
ここにも矛盾はある。

いずれにせよ一度では解釈しきれなかったところも二度目を見て
ある種私の中では一本の糸ができあがった。

何回も見ないとこの作品は逆にわからないと思う。

同じ映画を二回も見ると大体は飽きると思うが
風立ちぬは異質なことに二回目のほうが感動が大きいという矛盾

この映画は見る人の数によって答えが出てくる
見る人にも想像を与え創造させてくれる映画

三回目行っても文句ないほど完成度が高いと思いました

駄文失礼しました

 
“3週連続1位獲得! 勢いが止まらない『風立ちぬ』のトリビア・7選”(1/2)

皆さんは、宮崎駿監督の最新作『風立ちぬ』はもう観られましたか?
公開前は、初の大人向け映画とあってそれほど観客動員は伸びないのではとの声もありましたが、ふたを開けてみれば3週連続で1位を獲得。
7月20日の公開以来、16日間の累計動員数は350万人、累計興行収入は43億円を突破する大ヒット作となっています。
今回は、そんな『風立ちぬ』をさらに楽しむためのちょっとしたトリビアを紹介しましょう。

■漫画版のペンネームは宮・ノロオ!?
映画『風立ちぬ』は、零戦の設計者・堀越二郎の半生に、堀辰雄の名作『風立ちぬ』を重ね合わせたストーリーで、宮崎駿の同名漫画が原作。
模型雑誌『モデルグラフィックス』(大日本絵画)に連載されていましたが、漫画版の作者名には、本名「宮・駿」のほか、「宮・グズオ」「宮・ノロオ」「宮・ノビオ」「宮・オソオ」「宮・YASUMIGACHI駿」などなど、遅筆を自虐的に表したペンネームが。
かつて『アニメージュ』で連載していた『風の谷のナウシカ』を楽しみにしていた記者も、「今月はたったの2ページ…」「また休載…」などと思った記憶が甦ります。

■あのベストセラー小説との共通性
『風立ちぬ』のヒロイン・菜穂子(なおこ)は、肺結核を患いサナトリウムでの療養を余儀なくされますが、村上春樹のベストセラー小説『ノルウェイの森』のヒロイン・直子(なおこ)も、精神疾患で山の上の療養所に入ります。
そして両作とも、その情景の比喩として登場するのが トーマス マンの『魔の山』。
『魔の山』といえば、サナトリウムでの生活を描いたドイツ文学の傑作。
ちなみに、『風立ちぬ』にカストルプという名のドイツ人が出てきますが、これは『魔の山』の主人公、ハンス カストルプ からとっています。

■不治の病といえば…
菜穂子が患った結核といえば、かつては不治の病の象徴。
1930年代から戦後しばらくの間、日本人の死因第1位を占めていました。
そのため、日本の近代文学には結核や長期療養所のサナトリウムを題材にした作品が数多く存在します。
前出の『魔の山』と合わせて日本の“結核文学”も読んでおくと、『風立ちぬ』の時代背景がよくわかります。
なお、結核は決して過去の病ではなく、今も世界中で年間約880万人が罹患し、110万人が亡くなっています。

■喫煙率8割以上!
劇中、ジブリ映画とは思えないほど登場するのが喫煙シーン。
昨今の煙草事情を考えると違和感を感じる人もいるかもしれませんが、これは当時の世相を反映したもの。
JTが公表している「全国たばこ喫煙者率調査」によると、もっとも古い昭和40年の成人男性の喫煙率はなんと 82.3%。
平成24年の同 32.7%より50ポイント以上も高かったことがわかります。
煙草は今よりずっと身近な嗜好品だったようです。

2013/08/06 マイナビウーマン
http://woman.mynavi.jp/article/130806-059/ (CP:http://zhp.jp/vClq )

↓>>[045]
↓>>[044]

“3週連続1位獲得! 勢いが止まらない『風立ちぬ』のトリビア・7選”(2/2)

■絶滅の危機にあったシベリアが復活!?
『風立ちぬ』に出てくる印象的な食べ物といえば、シベリア。
ようかんをカステラでサンドしたお菓子で、映画を観た人からは「懐かしい」「おいしそう」という声が聞かれます。
シベリアは、大正から昭和初期はもちろん、記者の幼少時代にもごく一般的なお菓子でしたが、確かに最近はあまり見かけなくなりました。
ネットでは、「絶滅の危機」とするまとめサイトもありますが(http://matome.naver.jp/odai/2137155960745414501)、『風立ちぬ』を機に人気が再燃するかもしれませんね。
ところでこのシベリアというお菓子、ロシア発祥ではなく、いつ誰が発案したのかもはっきりしていないそう。
名前の由来も、断面をシベリアの永久凍土に見立てたという説や、大雪原を走るシベリア鉄道のようだからという説など、諸説あるようです。

■カプロニが作っていた役に立たない? 飛行機
堀越二郎が尊敬と友情を抱いていた ジャンニ カプローニ。
彼が創業した航空会社「カプロニ」では、大戦時にあまり役に立たない飛行機を造っていたとか。
その一つが、カプロニ Ca.60 トランスアエロ (Caproni Ca.60 Transaereo) 。
なんと100名の乗客を乗せて大西洋を横断する無謀な計画の下に造られました。
主翼が9枚もあり、8基のエンジンを積んだ巨大船。
しかし、1921年3月4日、イタリアのマッジョーレ湖で乗客60人分に相当する重量を積載して試験飛行を行いましたが、約18メートルの高さまで上昇しただけで、その後すぐに墜落。
湖の底に沈んでしまったそうです。

■セリフが棒読みの理由は?
今回、主演声優に『新世紀絵エヴァンゲリヲン』の監督として有名な庵野秀明が起用されたことも話題となりました。
「朴訥なキャラクターに声・話し方が合っている」という肯定的な意見と、
「セリフが棒読みすぎる」という否定的な意見で完全に賛否両論となりましたが、「セリフが棒読み」という批判は主演に声優を外した過去の宮崎作品でも言われていたところ。
これには、集客目的でアフレコに慣れない俳優を使うからという説や、宮崎監督が声にはこだわっていないとする説、宮崎監督が声優の演技が嫌いだからとする説など、諸説あるようです。
ただ、ワンピースのルフィー役で知られ、天空のラピュタでパズー役を務めた田中真弓さんが宮崎駿監督から「私は声優の演技は嫌いです」と面と向かっていわれたエピソードは有名です。
なお、今回は戦闘機などの音を人間の声で作ったり、音声をあえてモノラルで録音するなど、音にはこだわっているのだとか。
声で効果音を作ろうと発案したのは宮崎監督。
しかも、鈴木プロデューサーと2人でやろうとして、音の専門家たちから却下されたそう。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、宮崎監督の独特の音の世界も堪能してみましょう。

いかがでしたか?
これまでとはひと味違った宮崎映画ですが、一方で風の描写や飛行シーン、少女を見上げる構図など、宮崎監督が得意とする映像表現も存分に活かされている本作。
日本の私小説を宮崎アニメで読むような美しい情景もポイントで、過去のジブリ映画は苦手だったという人にも一見の価値ありです。
まだ観ていないという人はもちろん、すでに観てしまったという人も、また別の角度から楽しんでみてはいかがでしょう。

(羊おとめ/サイドランチ)
2013/08/06 マイナビウーマン
http://woman.mynavi.jp/article/130806-059/ (CP:http://zhp.jp/vClq )
 
“風立ちぬ あらすじ ネタバレ 宮崎駿 スタジオジブリ 映画 最新作 感想 評価 レビュー”
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=049&bbs_id=73594949

“その涙を疑う理由はない”
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=062&bbs_id=73594949

“映画/賛否両論「風立ちぬ」 「感動」×「違和感」 キーワードは「ピラミッド」”
2013/08/21 毎日新聞夕刊
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=067&bbs_id=73594949

“『風立ちぬ』 宮崎駿と堀越二郎を繋ぐのは誰だ?”
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=073&bbs_id=73594949

“『風立ちぬ』は宮崎駿の作家性が強い「残酷で恐ろしくて美しい映画」”
毎日新聞夕刊『風たちぬ』特集の岡田斗司夫氏インタビュー
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=075&bbs_id=73594949

〈ジブリ最新作公開記念特番「岡田斗司夫が“風立ちぬ”の感想を語るよ!」〉
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=076&bbs_id=73594949

映画評論家町山智浩さんの『風立ちぬ』の解説
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=078&bbs_id=73594949
 
 
“宮崎駿「時代が僕に追いついた」 『風立ちぬ』公開”(1/3)

宮崎駿監督の5年ぶりの新作アニメーション映画『風立ちぬ』が公開中だ。
零戦の設計で知られる飛行機の設計技師・堀越二郎をモデルに、文学者・堀辰雄のエッセンスを取り入れ、災害や不況、戦争という困難な時代に、一途に生きた人々を描く。
過去に材をとりながら「同時代を描くことになった」という宮崎監督に創作の舞台裏や歴史観を聞いた。

――新作では初めて実在の人物を主人公に据えた。
奇想天外なファンタジーでも活劇でもなく、あくまでもリアルな世界だ。

「(前作の)『崖の上のポニョ』をやっている時には僕の方が先に行っているつもりだったのに、時代の方が追いついてきた。
(今回の映画で描いた)関東大震災のシーンの絵コンテを書き上げた翌日に震災(東日本大震災)が起き、追いつかれたと実感した」

「大量消費文明が終焉(しゅうえん)する第一歩なのかどうか、僕にはよく分からないが、今の世の中は緊張感に満ちていると思う。
(かつて)堀越二郎と堀辰雄もこの先どうなるのか分からないということについて、どうもこれはまずいと意識しながら生きたに違いない。
(堀越と堀が生きた時代と現代に)同時代性を感じた」

――「アニメーションは子どものもの」という信念を持ち、当初はこの作品の映画化に難色を示していたそうだが。

「模型雑誌に連載していた漫画を映画にしろと(鈴木敏夫)プロデューサーに言われた時は、どうかしている。
できるわけがないと思った。
なぜなら、この漫画はあくまでも自分の道楽で描いていたものだったからだ。
だが、分からないことに出会うのも子どもには必要という(スタッフの)言葉が映画化の後押しになった」

「自分自身もそういう経験をした。
子どものころ、僕は毎週のように映画館に行っていた。
今とは違って映画を選んでいくのではなく、そこで上映している映画を見に行くという感覚だった。
『煙突の見える場所』(五所平之助監督)や『めし』(成瀬巳喜男監督)、小津安二郎監督の『お茶漬けの味』……。
旅芸人が雨に降られて客が来ないとか、よく分からないけれど、生きるのも大変だなと思いながらトボトボと映画館から帰ってきた。
(子供向けの)チャンバラよりも、こうした日本のモノクロ映画の方がはるかに深く今も心に残っている」

――監督は子どものころから飛行機好きで、堀越が設計した九試単座戦闘機(九試単戦)の写真を小学生の時に見て鮮烈な印象を受けたというが。

「九試単戦を今から数年前、5分の1のサイズでラジコン(の飛行機)を作ってもらい、飛ばしたところ本当にきれいだった。
この戦闘機は(主翼が途中から上に曲がる形をした)逆ガル翼。
翼が下がっているから脚(着陸脚)が短く、空気抵抗が少なくて済む。
一時、世界的に流行したもので、堀越はこれを絶対にやってみたかったと思う。
九試単戦ができるちょっと前まで、(日本の飛行機は)イギリスやフランス、ドイツの設計者に設計してもらうというレベルだった。
優秀な技術者や努力している会社もあったが、日本型の飛行機というものを決定づけたのが堀越二郎と(映画で堀越の友人として登場する)本庄季郎だと思う。
本庄は明朗、明晰(めいせき)で、自分のやってきたことを包み隠さず話す。
一方、堀越は英国型の紳士という感じの人。
とても頭がよく、分かりきったことを議論しても仕方ないという考えだったのではないか。
実際の2人は仲がよくなかったかもしれないが、映画の中では友達にした」

2013/7/27-03:30 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO57782960W3A720C1000000/ (CP:http://zhp.jp/hBQs )
 
>>[047]

“宮崎駿「時代が僕に追いついた」 『風立ちぬ』公開”(2/3)

――もう一人のモデル、堀辰雄については。

「若いころに読んだが、実はピンとこなかった。
古書店で見つけ、たまたま読み直した。
繰り返し読むうちに『美しい村』『晩夏』はすばらしいと気づいた。
堀辰雄は戦時中、(長野県軽井沢の)追分で過ごしていた。
あの寒い追分の冬を過ごすとは、(病を得た)体のためという以上になんらかの覚悟があったのではないか。
しかも戦争のせの字も一切書かず、干上がるのを覚悟して『大和路・信濃路』を書いた。
そういうことがだんだん分かってきて、この人は線が細そうに見えて、ものすごく骨太で強い人だなと思った。
この時代の人で1番自分に身近に感じられたのが堀越二郎と堀辰雄だった。
堀越二郎の内面はおのずと堀辰雄になっていった」

――大正から昭和にかけての時代が舞台だが、あからさまな戦争場面は出てこない。
戦争表現をどう考えているか。

「堀越二郎の戦闘機が1番活躍したのが中国大陸。
本庄の設計した爆撃機を援護するのに使われた。
映画にするとなると、中国軍と空中戦をやることになる。
中国や朝鮮半島全体(の人たち)がどういう感情を持つのか当然予測はつく。
あの時代を描く時には避けて通れない問題だ。
やらなければならないのであれば、やるしかないと思ってこの作品の制作に入った。
(結果的に描かなかったのは)あえて避けたのではなく、(描くべきことは)その時代に自分の志にまっすぐ生きた人がいたということだった。
堀越と堀辰雄の2人はインテリで、とんでもないところに(日本が戦争に)行くということを予感している。
分かっていても一切そういうものとかかわらない生き方はできるのだろうか。
僕は違うと思う。
職業人というのはその職業の中で精いっぱいやるしかないんだ」

「まるで歴史的感覚をなくしたわけではありません、と言い訳するように、軍の行進の場面を入れたりということはやめようと思った。
歴史というものはそういうものだからとあいまいにしたり、零戦は強かったという表現をしたり。
そういうインチキ映画は作らない。
一生懸命やった人たちのことを描く覚悟をした」

――反戦主義でありながら、世界の戦記を読み、武器にも造詣が深い。
鈴木プロデューサーは「矛盾の人」と監督を評している。

「武器や鎧(よろい)などそういうものに他人の3倍ぐらい興味がある。
ただ飛行機マニアも戦車マニアも好きではない。
例えば戦車に弾が当たるとどんな音がするのか、戦車に乗っている人と戦車を外から目の当たりにしている人とどちらが恐怖を感じるのか。
僕はそういうことばかり気になっていた。
確かに僕は矛盾に満ちているかもしれない。
でも仕方がない。矛盾のない人間はたぶんつまらない人だ」

――宮崎監督は昭和16年(1941年)生まれだが、戦中、戦後の思い出は。

「物心ついた時から空襲警報が鳴っていた。
ただ、昭和20年8月15日以前の日本というと断片的でわずかな記憶しかない。
敗戦後というと、敗戦の反省ばかり。
お祭りの露天商も『日本が発明したのは亀の子だわしだけ』などと言っていた時代だ。
戦前に整備された公園の動物の檻(おり)には落ち葉が積もり、滑り台は赤さびが浮いてかしいでいた。
かつての栄華が干からびていた。
そんな感じだったから、その後の高度経済成長にも僕の中ではどこかクエスチョンマークがついていた。
東京タワーも大嫌いで、エッフェル塔の貧乏なマネをしやがって、と屈辱感しかなかった。
昭和30年代が懐かしいなんて、ちゃんちゃらおかしい。
あのころがよかったというのが僕にはない」

「その一方で戦前は灰色の世界だと長く思い込んでいたが、そうではなかったことに気づいた。
民主的という意味では(戦前の日本を舞台にした)『ノンちゃん雲に乗る』に出てくる家庭の方がはるかに民主的。
戦前、戦後とすっかり分けるのではなく、連続しているものなんだと考えるようになった。
(今回の映画では)自分のおやじの世代の思いも入れているが、おやじより少し上の堀越二郎、堀辰雄の生きた時代とおやじの時代、そして今。
(これまで自分の中では)ブツブツに切れていた歴史の流れが(今回の映画で)つながったような思いがする」

2013/07/27-03:30 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO57782960W3A720C1000000/ (CP:http://zhp.jp/hBQs )
 
>>[047]
>>[049]

“宮崎駿「時代が僕に追いついた」 『風立ちぬ』公開”(3/3)

――監督が敬愛の念を抱く小説家・堀田善衛。
今回の作品ではその影響が色濃く出ている。

「堀田さんは『空の空なればこそ』という随筆集で旧約聖書の伝道の書の『凡(すべ)て汝(なんじ)の手に堪(たふ)ることは力をつくしてこれを為(な)せ』を引用している。
力を尽くせ、という言葉は単純ではあるが胸に刺さった。
二郎の夢に出てくるイタリアの飛行機製作者カプローニが二郎にたびたび『力を尽くしているかね?』という言葉をかけるが、やっぱり、どんな状況であれ力を尽くしてやった方がいいと思う」

――再びファンタジーを作る気持ちはあるか。

「才能がある人間がいれば今はやはりファンタジーを作るべき。
しかも、今まで見たこともないファンタジーを作らなければいけない時代が来ていると思う。
僕が今の時代に向けて作るのなら『もののけ姫』だが、もうすでに作ってしまった。
見たこともないファンタジーを作るためには相当なインスピレーションと力がないとできない。
それは ハイ ファンタジー(異世界を舞台にしたもの)ではなく、現実感のあるファンタジーだろう。
(ストーリーが)ひっくり返ってひっくり返って何が本当なのか分からなくなりながら、単純化していくようなもの。
今の自分が作るのはちょっと無理だと思う」

「以前は午前1、2時まで働いて、午前9時からまた仕事を始めることもした。
だが今はできない。
朝、2時間は体操など自分の体のために使わないと、とてもじゃないが、仕事に出てくる気力がなくなった。
『ポニョ』の時より仕事を切り上げる時間も30分早くなった。
限界だなということを今、痛切に感じている」

「僕はアニメーター上がりの画工で、机に向かう作業をしていないと映画を作れない。
画工は具体的に絵を描かないと意味がない。
この登場人物はこの時、こういう表情をして、こんなセリフをしゃべる、と絵コンテに書いても本当のところは分からない。
紙の上であっても実際に絵を(動画のように)動かしてみて初めて人物に血が通う。
そうして初めて登場人物のことが分かってくる。
絵は他の人にまかせれば、と言われることもあるが、それは僕にとって映画をやめろと言われるのに等しい。
(新作の制作を終えた今、必要なのは)まず空っぽになること。
最低でも半年はかかる。
それから次を考えればいい」

(聞き手は文化部・関原のり子)
2013/07/27-03:30 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO57782960W3A720C1000000/ (CP:http://zhp.jp/hBQs )
 
〈映画『風立ちぬ』で宮崎駿監督が考えていた"もうひとつ"のエンディング〉

『風に吹かれて』 鈴木敏夫 中央公論新社 1,890円(税込)
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4120045293

人気作がひしめく夏の映画興行。
8月第4週目の興行が終わった現在、スタジオジブリの最新作『風立ちぬ』が6週連続で1位を獲得しました。
公開37日間で累計動員640万人、累計興収80億円を突破しています。
また、26日(月)にはNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』にて宮崎駿監督への密着ドキュメンタリーが放映され、様々な反響がありました。

スタジオジブリのプロデューサーとして、宮崎駿監督と30年以上の付き合いがある鈴木敏夫さん。
本書は鈴木氏が宮崎駿・高畑勲両監督と出会い、スタジオジブリで映画を制作してきた過去を振り返った本です。
たとえば、『魔女の宅急便』はクロネコヤマトからの企画で始まった、そこからスタジオジブリはどのように作品を制作したか、というような珠玉のエピソードが、惜しげも無く語られています。

本書は現在公開中の『風立ちぬ』にも多く言及しており、驚きの事実が書かれています。
それは、元々、『風立ちぬ』のエンディングは、現在公開されているものとは違った、というものです。

以下の引用は、ネタバレの要素もありますので、映画をご覧になったあと、お読みいただくことをお奨めします。

「宮さんの考えた『風立ちぬ』の最後って違っていたんですよ。
三人とも死んでいるんです。
それで最後に『生きて』っていうでしょう。
あれ、最初は『来て』だったんです。
これ、悩んだんですよ。
つまりカプローニと二郎は死んでいて煉獄にいるんですよ。
そうすると、その『来て』で行こうとする。
そのときにカプローニが、『おいしいワインがあるんだ。
それを飲んでから行け』って。
そういうラストだったんですよ。
それを今のかたちに変えるんですね。
さて、どっちがよかったんですかね」

「だけど三人とも死んでいて、それで、『来て』といって、そっちのほうへ行く前に、ワインを飲んでおこうかっていうラストをもしやっていたら、それ、誰も描いたことがないもので。(〜略〜)
だから、最初の宮さんが考えたラストをやっていたら、どう思われたんだろうかと」

宮崎氏が構想していたエンディングとは、つまり、主人公の堀越二郎、妻の菜穂子、そして二郎の人生に多大な影響を与えるイタリアの飛行機設計家・カプローニ氏が、既に「死んでいる」という衝撃的なものだったというのです。

鈴木敏夫さんは公開された今も、エンディングを変えたことに悩んでいるようです。
果たして、どちらのほうが良かったのでしょうか。
是非もう一度映画館へ行って、確かめてみてください。

2013/08/31-08:00 WEB本の雑誌
http://www.webdoku.jp/tsushin/2013/08/31/080000.html (CP:http://zhp.jp/oEBG )
一分でわかる風たちぬのストーリー
http://www.youtube.com/watch?v=R911W66OJdk&feature=player_embedded
 
>>[052] ヨセフさん

面白い!
物語、って簡潔に説明すると実に呆気ないものだけど、僕たちは作品のどこに感動するのでしょうね。
例えば小説だと、文体とか..。
 

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