巧妙な嘘つきは、コミュニケーション上手でもあります。相手の共感してほしいポイントを知り、それに共感するのです。そうすることで、相手の猜疑心をうまくカバーしています。『Lying and Deception in Everyday Life』という本の編集者、キャロライン・サーリン氏は「信憑性のある嘘をつく人は、相手のものの見方に配慮しています。相手の知っていることを知り、興味のあることや活動に気をつけているわけです。」と述べています。
ほとんどの人が、嘘をついたり、人を責めるている時は、気分が落ち着かないもの。しかし、この落ち着かない気分が、嘘をつくときの媚薬になるそうです。『The Truth About Lying: Everyday Techniques for Dealing with Deception』という本の著者、スタン・ウォルターズ氏はこのように語っています。「責められている政治家が、攻撃的に相手に言葉を返しているのを見ますよね。政治家はああすることで批判を退け、次の小競り合いにそなえているのです。」