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山行記・旅行記コミュの北アルプス縦走記?−5日目

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期間:2003年9月13日〜17日の4泊5日
場所:新穂高温泉〜双六岳〜三俣蓮華岳〜槍ヶ岳〜新穂高温泉
参加者:F林・プースケ

コメント(2)

9月17日(水) 槍岳山荘〜新穂高温泉

 ご来光を拝むために4時頃起きて朝メシ食って5時半にはテントを出て槍に登りに行く。ご来光時には頂上は定員いっぱいいっぱいになる。ここからの景色は筆舌に尽くしがたい。写真撮ったからそれを見てくれ状態だ。360度に広がる地平線。頭上ではなく眼下に広がっている空。朝日に照らされ光る雲。言葉は他人に何かを伝えるためにあるはずであり、かつ未来の自分に何かを伝えるためにもあるはずだが、この風景を伝えられる言葉が見つからないのは、僕の表現力が足りないのか、語彙が足りないのか口惜しい。代わりに写真をいっぱい撮った。人生これに出会うために今まで生きてきたと思える瞬間。一生のうち何回、そんな瞬間に出会えるだろうか。
 
    凍りつきそうでも 泡にされようとも
    君に見せたいのさ あのブルー (スピッツ『インディゴ地平線』より)

 海岸から見る地平線に浮かぶ空の色は淡い水色であるが、山で見る空の色はそれとは違って青は青でも濃い青になる。まさにインディゴブルー。スピッツのマサムネさんも見たことがあるに違いない。

 さて、景色を見終わってテントを撤収して新穂高温泉に向かう。もうメインイベントは終わったし、あとは下界での快楽目指して下山するのみだ。頭の中は温泉温泉温泉…→∞になる。槍平小屋までの道のりはガレキばかりで単調なものだ。さっさと下って槍平小屋に着くと先に出発していた先述の中年グループが休んでいて、ああ君達か、ってことでサントリーのV.S.O.P入りのペットボトルだのおやつだのを頂いた。重くて邪魔だって言ってた。しばし楽しげに歓談してから我々が先に出発する。

 白出沢出合で休憩しているとまたあのグループが後ろから追いついてきて、ちょっと苦手意識が芽生えていた僕等はあいさつもそこそこにそそくさと出発する。途中滑って転ぶ。泣きそうになりながら、ザックが重くて自力で立ち上がれない僕は藤Bに引っ張ってもらった。転んだときかばった左腕には血まみれの引っかき傷ができていた。

 最後の方の一本一本50分ずつはとても長く感じて、終点に着くのはまだかまだかという感じだった。温泉街に入ったときには張り詰めていた緊張感のようなものが一気にはじけ、それまでの疲れがどっと出てきて体力の限界点を感じた気がした。体力は気力次第だと感じた。

 下山届をして駐車場から車を乗って持ってきて帰路につく。R471沿いの新平湯温泉の「昔ばなしの里」という温泉に入る。築何百年か経ってそうな(木造だからそれは嘘だけど)古びた家屋を一般客向けに改造したって感じの温泉宿で、これまた田舎によくいそうなおばあちゃんがひとりで切り盛りしているようだった。お湯はというと無色透明で硫黄臭もせず、温泉という感じはしなかったが久しぶりの湯はよいものだ。どうでもよいことだが僕はここにシャンプーセットを忘れた。ここは温泉だけではなく、昔話に出てきそうな機織りや囲炉裏があってそれが売りらしい。

 途中松本周辺でなんとかアルプス公園という所に行ったが、資料館がもう閉まっていて楽しめなかった。佐久平まで国道で向かう。2,3時間かけて佐久平グラッチェに着く。ショッピングセンターの一角にそれはあった。外から中の様子をうかがうと、いるではないか、石井さんが。ウェイティングがかかっていて我々は戦々恐々と案内されるまでの時間を過ごす。グラッチェで石井さんとの旧交を温め、我々は甲斐大泉にある千露里庵に行き、ついたらすぐ寝る。
(注:石井さんとは元バイト先の社員)

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