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北京波の新世紀映画水路コミュの「世界最速のインディアン」評

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今年度の劇場映画22
(洋画11)
MOVIX堺? 
公開5日目 
観客5人  

愛車“インディアン・スカウト”を40年以上もかけて改良を続け、63歳にしてニュージーランドからはるばるアメリカへ渡り、世界最速記録を打ち立てた伝説のライダー、バート・マンローの感動の実話を映画化。
一生を懸けて夢を追い続けた型破りな主人公の人生を、レース会場を目指す遥かなる道のりの中で出会う様々な人々との暖かな触れ合いを通してさわやかに描き出す。
主演は「日の名残り」「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンス。監督は「13デイズ」「リクルート」のロジャー・ドナルドソン。
 ニュージーランド南端の町、インバカーギル。
小さな家に独りで暮らしている初老の男バート・マンローは、40年以上も前のバイク“1920年型インディアン・スカウト”を自ら改造し、ひたすら速く走ることに人生を捧げてきた。
そんな彼の夢は、ライダーの聖地、アメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で世界記録に挑戦すること。
いよいよ肉体的な衰えを痛感し、もはや挑戦を先延ばしにはできないと悟るバート。
そして、周囲の人々の協力もあってどうにか渡航費を捻出すると、貨物船にコックとして乗り込み、海路アメリカを目指すのだったが…。


これは素晴らしい作品だ。

今夜も平日なれどハシゴする心算でMOVIX堺へと出かけたのだが、この映画の余韻を楽しみたくて早々に帰宅した。

常々思っていることだが、人間が心から嬉しく思うであろうことは100人いれば100通りある。

それでも、ボクが信じていることは「元気で賢い老人」の存在はすべての年齢層に勇気を与えてくれる、ということである。

若者が元気いっぱいなのは当たり前で、乗ったときの思わぬパワーは量り知れないものがあるが、ここで観客の心を惹きつけて魅了するのは瞬発力よりも持続力に発揮される高齢者の生きかたに他ならない。

体力も健康もほころびだらけなのだが、それだけに覚悟したときの潔さに充ちている。というより、好きなことを貫徹させるには、とても枝葉の部分に遣うべき余裕がない。冗費するものはなんにもないのである。

若者が理想を信じて邁進する・・・、それこそが若者の特権だろう。だが、あたかも「恋を信じて」突き進む姿勢に似ているのじゃないだろうか。

「恋はしようと思ってする」ものでなく、気がついたら「恋はしてしまっている」ものなのだ。

アンソニー・ホプキンス扮する老人は、1920年代に作られたインディアンというヴィンテージ・バイクに「恋をしてしまった」男で、そのために「人生を枝葉の部分から切り落とし、本当に必要な幹の部分だけを削いで削いで生きてきた」男である。

しかし、一つのことをやり通してきた生き方に、多くの人々が呆れ、驚き、ついには敬意を表する。それはまた観客の感想でもあるのだ。

こんなに嬉しく、勇気が湧いてくる映画はそうあるものではない。

ニュージーランドからアメリカに渡った主人公がたどる旅の描写が、アメリカの見事な本質を描ききっている面白さ。
見事な作品であると思う。
(★★★★)

コメント(2)

私もみました。
とても、面白かったです。
何かに夢中になる、それを持続させるのは、普通の社会生活をおくるうえでは、難しいです。
だから、応援してしまいました。
アメリカに渡り、誰かにだまされるんじゃないかと心配しましたが、途中で誰にでも自己紹介して握手する、あんなに純粋で無邪気で一途な人間をだます人間はいない・・と考え直しました。
ラスト、帰ってきて男の子と再会するシーンにほろり・・でした。
彼がなにかというと出身地と名前を自己紹介していくのが、なんともいいですよね。

あの暴走族がガソリン・スタンドまで追いかけてくるシーンで最初に泣けました。

帰ってきたら、となりの少年の父親が町の誇りだと掃除しまくってたのもいいです。

あの札がみんな同じに見えて迷ってしまう・・・っうのは監督の体験だということです。

みんないい人ばかりじゃないか!という批判があるのは分かります。でも、そこがいいのにね!

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