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エディット・ピアフの人生コミュの36,このころのレパートリー

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ピアフが、ジャック・ピルスと結婚したあたりの主な新曲を集めてみました。

まず、夫と二重唱をしている2曲を紹介します。

●1952 Ca gueule ca madame
「大騒ぎですよ、マダム」(ピアフ作詞、ジルベール・ベコー作曲)

●1953 Pour qu'elle soit jolie ma chanson
「私の歌がすてきになるために」(ピアフ作詞、ピエール・ルイギー作曲)


 ピアフは結婚を機に、夫のジャックとともに舞台に立つようになり、それぞれが同じステージで交代で歌うだけでなく、二人でともに歌うデュエットを何曲かレパートリーに入れ、公演先で披露しました。それが良い話題作りとなりました。
 この歌はそのうちの2つで、特に前者は後年になってから日本に紹介され、CD化されたものです。最初から最後までのほとんどがジャックピルスの独唱によるもので、ピアフは歌の終わりに、セリフで「あなた、早くいらっしゃい!」と叫ぶのみの出演ですが、実に効果的です。
 また後者の曲は、夫婦かけあいで歌われ、耳になじんだ過去のピアフの持ち歌の有名なメロディがいくつか流れます。


(「大騒ぎですよ、マダム」)

「『そんなの高いわ』『そうじゃないわよ』『こうしましょう』マダムは大騒ぎ、大きな声。いらいらして足を踏み鳴らす。僕はこの手に彼女を抱きとめたい、紳士なのだから。悪いのは僕だといえば、彼女はまた大騒ぎ。そこで僕はこぶしを振り上げる。彼女はびっくりして僕を見るのさ。そして僕は腕を広げると、彼女は胸に飛び込んでくる。キスをして抱きしめる。小さい声で謝っているみたいだ。実際僕は強いのだから・・・。
 『もう!早くいらっしゃいよ!』」


(「私の歌がすてきになるために」)

「『大ヒットした歌の数々・・。親しみやすいメロディで』
 『バラ色の人生、のような?』
 『歌詞が非凡だということで』
 『大騒ぎですよ、マダム、とか?』
 『僕の歌が素敵になるためにはカップルの青年が歌い彼女も声を合わせるのさ』
 『いいえ、この歌はオリジナリティもないし何か欠けているわ・・・。でもこの歌は私に向いているの?そうね、悪くない。韻を踏んでいてすてきだわ。この歌は私にぴったりね・・・。」



以降はピアフ独唱の楽曲です。


●1952 Heureuse
「しあわせ」(ルネ・ルゾー作詞 マルグリット・モノー作曲)

 この歌は結婚に際して出来上がったもの。結婚直後のピアフに、作詞家のルネ・ルゾーが、「幸せ?」と尋ねると、ピアフは「幸せ、すべてが幸せ」と答えたということ。その会話からヒントを得たルゾーが詞を作り、親友のマルグリット・モノーが美しいメロディを書き上げました。

「すべてが幸せ、何があろうと幸せ。幸せ、幸せ、幸せ。。。そうであってほしい。あなた、私たちふたりともそう願っています。幸せをやっとつかんだ。あなたの目の中に、あなたの腕の中に。よいことも悪いことも、二人で分け合いましょう。明日もこれからも、あなたがいれば、すべてが幸せなの。あなたのおかげなのよ。」



●1953 Les amants de Venise
「ベニスの恋人達」(ジャック・プラント作詞 マルグリット・モノー作曲)

 若く貧しい恋人たちが逆境に負けず明るい希望を見出そうとしている様子が、文学的な要素を含めた歌詞と、バルカローレ(舟歌)のように朗々としたピアフの歌唱により、ヒットしました。編曲も、ハープやマンドリンが使われ、ロマンティックな雰囲気をかもし出しています。歌詞の「イタリア門」はパリ市南東部にあり、現在の地下鉄7号線に同名の駅があります。

「彼女は言った『私たちはいまベニスにいるのだと思いましょう』雨はやまず、川の水はあふれんばかり。二人は幌馬車の中で、外は暗闇、雷雨だった『ゴンドラのようね、あなたの舟歌が聴こえる』『もちろんだよ、ベニスにいるんだな、ほら、数々の明かりが見えるよ・・・』だが、粗末なランプしか見えなかった。弱い光の中で、向こうには小さな板切れに「イタリア門」と書かれてあった・・・」



●1954 Mea culpa
「メア・キュルパ」(ミシェル・リブゴーシュ作詞 ユベール・ジロー作曲)

 原題はラテン語で「私の罪」という意味です。
 1954年のドーヴィル・シャンソン・コンクールで、リーヌ・アンドレスという新人歌手がこの歌を歌い上げてみごとグランプリを射止め、一躍有名になりましたが、その後エジプトの富豪と結婚し第一線から退きました。何人かの歌手が吹き込んでおり、ピアフも独特のドラマティックなスタイルで、この歌を自分のものにしています。この歌は日本では「夜は恋人」という題で違う歌詞に変えられ、ライターのCMソングとして流れましたが、原曲は大変激しい恋の歌です。

「私は数々の罪を犯した。うぬぼれの罪、怠惰の罪、怒りの罪。。。あなたの輝く瞳におぼれた私は、あなたを思い通りにしようとし、私のすべてを捧げたくなった。罪を犯した経験がないのなら、私に石を投げたっていい。私はあなたを誰にも渡したくなかった。こうして7つの大罪を犯したけれど、もしあなたがそうしろというのなら、私はまた罪を犯すでしょう。メア・キュルパ・・・。」



●1954 Serenade du pave
「舗道のセレナーデ」(ジャン・ヴァルネ 作詞・作曲)

ピアフは何度か映画に出演していますが、1954年には「フレンチ・カンカン」という映画に出ました。これには当時のパリで活躍していた歌手や芸人が数多く出ており、特に有名になったのは、主題歌の「モンマルトルの丘」を歌ったコラ・ヴォケールでした。のちにコラの夫ミシェルは、ピアフの作詞家として強い結びつきをもちます。この映画の中で、ピアフはこの、古いシャンソンを歌いました。

「あなた様がどんな人だろうと一向にかまいません。私はあなた様のために歌いますよ。そこのお初のお方、どうぞご親切に。私がお金持ちならいろいろ贅沢ができるでしょうが、あいにく私は貧しい暮らし。どうぞなんでもほどこしください。私はそれでもうれしいのですよ。神様にお祈りしますからね。あなた様が私よりもほんの少しでも、よいことがありますように、ってね。」



●1955 Un grand amour qui s'acheve
「大恋愛」(ピアフ作詞、ピアフ&マルグリット・モノー作曲)

 「大恋愛は終わったの」という失恋の歌です。後に述べますが、この2年後にピアフは離婚しました。同じ歌を、夫のジャック・ピルスも歌いました。この歌の歌詞はピアフ自身の作詞ですが、のちにピアフは同じような内容の詞をのせた「恋人たち」という歌を作っています。

「大恋愛は終わった。あなたが愛していると言ってくれたことは嘘じゃなかったのよね。あなたは自由にどこへでも行ってね。止められないわ、それが人生。あるときあなたに、ほかの女性と行ってしまうのかしらと話したら、あなたは笑ったけど笑っちゃいけなかったのよ。いつかあなたが戻ってきても私はもういないわ。そしてあなたはひとりで泣くでしょう。あなたを泣かせたくはないけれど・・・。」


コメント(6)

このなかでは Mea culpa が良く耳に入りました。
曲もピアフの歌もどちらも良いですね。

a gueule ca madame 異色な曲の最後ピアフの一喝が面白かったです。

上の7曲は9枚入りBoxセットに収録されていたので
iTunesにいれて繰り返し聴いてます。
ピアフの歌を聴くうえでこの企画は大変面白いです。
とてもためになります


見て聞いても楽しめるので良いですね〜
非常に楽しく勉強させて頂きました。私には良い企画でした。

ジバゴ さん、

この7曲が入ったBoxは何と言いますか教えて下さいませんか。
lionkenさん

十数年前に発売されたものですので新品在庫は?です。
買ったときは2万数千円くらいでしたがアマゾンでは中古で3万円からあるようです。
今回の曲はDisc3, Disc4, Disc5 に収録されてました。

大全集(1946~1963)
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%85%A8%E9%9B%86-1946%EF%BD%9E1963-%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%95/dp/B00005GKNJ/ref=sr_1_19?ie=UTF8&s=music&qid=1201574578&sr=1-19
ジバゴ さん、

情報有難うございました。当地のAmazonには600件位ありますが見当たりません。日本版のようですね。見かけたジャケットだと思いましたが中身は違いました。大戦直後から亡くなるまでですが9枚と言うセットは見かけません。Thanks.
皆様、いつもコメントありがとうございます。
大変励みになります!


>ジバゴさん
最後の一喝で、実は「かかあ天下」だったということがわかる落ちが、おかしいですね。
ご提示のCDボックスは私も持っています。なかなかよくまとまっていて聴きやすく、ためにもなる大全集ですね。永田文夫先生の監修が行き届いていると思います。


>ニョッキさん
そういっていただけて、ほんとにうれしいです。
これからもがんばりますので、応援よろしくお願いします。


>lionkenさん
ジバゴさんご提示のCDボックス
(EDITH PIAF/L'INTEGRALE DE SES ENREGISTREMENTS 1946-1963)
は、もともとフランス本国で1988年に、EMI PATHE MARCONI S.A.より出たもので、それの日本版が1993年に東芝EMI株式会社(現 EMIミュージックジャパン)より発売されたものです。
http://www.emimusic.jp/international/release/199301/tocp7551-59.htm
ジバゴさんのおっしゃるように、日本ではアマゾン等で新〜中古品が出ていますが古いもので希少品です。ピアフの全集としては昨年フランスより20枚組のCDボックスが売り出され、こちらは最新の未発表曲等が含まれています。海外ですと、その土地で入手しやすい、しにくいなどいろいろおありかと存じます。ご希望の音源がお手に入ることを、お祈りいたしております。


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