ナザレのイエスコミュの神殿税を納めるイエスの地位

これまでの私の見解をまとめておくと、
　イエスは確かにヨセフの子だと思われる。
　マリアが懐妊したと分かった時、ヨセフは自己の規則違反が公になることを恥じ、マリアを離別しようと決意した。（マタイ１－１８～２３参照）イエスはヨセフから捨てられ私生児扱いになるところであったが、ある人達に説得されヨセフはマリアの離別を思いとどまり、イエスはダビデ王家の王位継承者扱いとなる。
　だがその後、弟のヤコブが生まれたことによって、正統なる王位継承者はヤコブに移る。イエスの地位はエッセネ派の本流から外れ、「王位継承者」か「私生児」かエッセネ派内部でも見解が分かれる不安定な地位に陥ったようである。

　長男のイエスが王位継承者から外れ私生児扱いされていたと推測する根拠は、イエスたちがカファルナウムに帰ってきたとき神殿税を集める人たちがイエスたちのところに来て、スタテル銀貨１枚を徴収した（マタイ１７－２４）。という記述である。
　この時の記録されているイエスの言葉（愚痴に近い）が興味深い。「本来なら、神殿税を徴収する側である王家の私が払う必要はないんだが、余計なトラブルを避けるために払ってやるよ」という意味のことを言っている。
　イエスの言う王家は自分の属するダビデ王家を指し、父ヨセフを頂点とする組織に神殿税を払うよう要求される自分への自嘲的な発言としか思えない。

ヨセフ亡きあとは、イエスの弟ヤコブが正統な王位継承者になっていた思われる。

コメント(4)

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[1] mixiユーザー 09月11日 06:29

　前回の僕のコメントでの、「イエスの父親はヨセフではない可能性」を言外に否定されているようですが、その根拠をお示し頂けますでしょうか？

[2] mixiユーザー 09月12日 21:25

ヘル様　
　いつも　お付き合いありがとうございます。多忙を理由にコメントへの返信おくれていることの失礼をご容赦お願いいたします。
　ヘル様のご指摘のあった、イエスの母マリアへの嫌悪感を意識して読み直しているところです。

　ご質問に対しては、今のところ、恥ずかしながら以前書いたことが根拠としかいいようがありません。
　現在のおおざっぱな私の印象をとりあえず書きますと、ヨセフの姿がイエスの周りに見えないことに反して、母マリアはイエスに付き従っている様子の記述がいくつかありますので、二人の関係が悪いような印象を受けておりません。母親を「婦人」と呼ぶような距離を置く言葉遣いは、母親といえど男女の間柄になりますから性に対して峻厳な彼らの立場を考慮すると、公式記録である福音書においては普通にありえることと思えます。

[3] mixiユーザー 09月13日 16:42

>>[002]
　なんだかここ、寂しいですねぇ…。
　実は議論を活発化させたくて、第三者の反論を期待してわざと刺激的……というか挑発的なコメントを差し上げてましたが、これほど誰も無反応という事は読んでいる人もいらっしゃらないのでしょう。
　このままコメントを続けても、いたずらに純さんを傷つけるだけでしょうから、そろそろ差し控えさせて頂く所存です。

[4] mixiユーザー 09月13日 19:33

ヘル様

　コメントをいただき刺激を受けておりますので、ありがたく思っております。

　個人の見解が平行線をたどることが多いのが普通だと思っております。却って私のヘル様のお考えへの無理解がヘル様の虚無感を呼び起こしてしまっているのではないかと思っているくらいです。

　ここへの書き込みは、私自身の考えの整理のためですが、読んだ人の気持ちを逆なでするようなことも多々ありえると思っておりますが、そんなときはいろいろなことをいう人がいるものだと無視していただけるよう祈るばかりです。

　第三者の参加があれば　確かに盛り上がるのでしょうけれど、そんなことがあれば　ラッキーなくらいに思っております。

　　

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