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ナザレのイエスコミュの「かいばおけ」に寝かされたイエス(2)ー歴史書としての福音書ー

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次に、「かいばおけに寝かされた」だが。
 大切な赤子が本物の飼い葉桶に寝かされたわけはないだろう。かわいいわが子を不潔な飼い葉おけに寝かせる母親がいるとは思えない。この表現については相反する二通りの解釈が考えられる。
 一つは、かいばおけに寝かせるなんて不潔なイメージだし、赤子専用のベッドじゃないなんておかしい。王子としての扱いではなく、私生児としての粗末な扱いを受けたことを示しているのではないか。
 別の解釈は、馬またはロバは貴重な動物だから、それなりに資産のある階級でなければ飼えないはず。かつてのダビデはロバに乗ってエルサレム入場を果たした。赤子のための豪華な寝床をかいばおけと呼んでいたのかもしれない。「かいばおけに寝かす」とは、見た目が飼い葉おけを連想される立派な赤子用のベッドに寝かすことであり、それはダビデの血統の王子の高貴さを示す表現なのか。

どちらかか私には判断がつかないところだが、後者だと思える。
 ルカの福音書によれば、祝福に訪れた三人は飼い葉おけに寝ているイエスを見て訝しがることなく宝物をささげたいるからだ。ここで言う「飼い葉桶」は、そこに寝ている嬰児の社会的地位を示すアイテムであるように思われる。

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