新約聖書学者。1935年東京にて生。新約聖書の文献学的研究を通じてキリスト教批判、宗教批判、現代社会批判を展開。自称「神を信じないクリスチャン」。代表作は、ナザレのイエスをキリスト教の先駆者としてではなく、ローマ帝国とユダヤ教が支配する社会に対する反抗者として捉えた『イエスという男』。2007年より、新約聖書の個人訳に詳細な註釈を付した『新約聖書 訳と註』を刊行中。
主な著作:
・『原始キリスト教史の一断面 福音書文学の成立』(1968年、勁草書房)
・『マルコ福音書(註解)』上巻(1971年、改訂増補版1997年、新教出版社)
・『批判的主体の形成 キリスト教批判の現代的課題』(1971年、増補改訂新書版2009年、洋泉社)
・『立ちつくす思想 田川建三評論集』(1972年、勁草書房)
・『歴史的類比の思想 田川建三評論集』(1976年、勁草書房)
・『イエスという男 逆説的反抗者の生と死』(1980年、三一書房、増補改訂版2004年、作品社)
・『宗教とは何か』(1984年、大和書房、増補改訂新書版2006年、洋泉社)
・『思想の危険について 吉本隆明のたどった軌跡』(1987年、インパクト出版会)
・『書物としての新約聖書』(1997年、勁草書房)
・『キリスト教思想への招待』(2004年、勁草書房)
・『新約聖書 訳と註』(2007年〜、作品社)
公式サイト「田川建三からのお知らせ」:
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外部リンク:
・「9・11と「黙示録」─田川建三さんに聞く」(2002年12月、朝日新聞アスパラクラブ「ニュースDrag/高成田享」掲載のインタビュー記事):
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・田川建三訳著『新約聖書 訳と註』(全7巻・8冊)(作品社の公式ページ):
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・【ロングインタビュー】田川建三「神を信じないクリスチャン」聞き手・湯川豊(新潮社「考える人」2010年春号、特集「はじめて読む聖書」に掲載のインタビューの一部):
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