生活保護者の集いコミュの反貧困ネットワーク　事務局長　瀬戸大作さん　日記　　1/28

1月2８日(金)
❶深夜に作成した厚生労働大臣宛に作成した「新型コロナウイルス＊オミクロン株の感染急拡大に伴う住居喪失者や経済的困窮者への宿泊療養などの支援に関する緊急要望書」れいわ新選組の山本太郎さんが要望書を持って、今日厚生労働省で社会局とコロナ担当部局の課長補佐と面会して申し入れ、たまたま通りかかった後藤厚生労働大臣にも、無理やり直接申し入れしたとの報告が届いた。「住居を喪失」していて、オミクロン株の症状と同様の症状の方からの相談があった場合にＰＣＲ検査の結果を待つ事なく、ビジネスホテルや一時利用住宅の借り上げをおこなう要請について厚労省は「住所問わず、近くの保健所や行政に行っていただけたら、借り上げているので宿泊療養が可能。国の方で支援しているので負担はない。ＰＣＲ検査の前で結果が出る前でも、症状があり疑いがあればホテルにいける。」との見解、実際に相談を受ける自治体行政や保健所の対応フローになっていないのではないか。感染者が増えすぎて現場では機能不全に陥っている。反貧困ささえあい神奈川の杉浦さんから緊急相談が来る。杉浦さんが伴走してきた生活保護利用中のKさんから、昨夜から頭痛、嘔吐、倦怠、発熱との連絡があるとの連絡、夜、救急搬送となり、検査の結果は微陽性（判定留保）。入院は出来ず帰されることに、但し公共交通機関は使ってはダメとしか言わない。搬送先の病院から自宅まで車で３０分。私からも介護タクシーを呼んでもらい「ささえあい基金」で負担するしかないと答えるしかなかった。民間支援団体が、宿泊費用、移動費用等を立て替えるしかない現状、支援団体がいない困窮状態の方はどうすれば良いのか、死ねというのか。
❷昨日にＳＯＳを受けた、コロナに感染していて自宅療養を強いられてが所持金１００円の女性宅に10日分の食料と生活用品と薬などを反貧困ネットワークの女性スタッフと一緒に自宅前まで届けに向かった。保健所からやっと連絡が来たとの事、「食料は手配するけれど今日明日じゅうとはいかず申し訳ない。」25日に発症していたにに、女性は同時に生活保護の相談も電話でしていたが「来庁以外で生活保護申請は受付できない。保健所の食料食べて元気になってから来庁してくれれば」と言われていた。保健所からの食料配達まで5日間、女性の現在の発熱は３８，７度　今晩22時頃に保健所から食料が届いたとの事、憂慮した区議会議員さんの働きかけもあったからか、、死んでしまうよ。これでは本当に！
➌夜も20代の男性からのＳＯＳで駆けつけ支援、所持金３００円だ。待ち合わせ場所はセカンドハーベスト事務所前にした。都内＊＊区の派遣会社から雇止めにあい寮から追い出された、台東区福祉事務所に二週間前に生活保護相談にいったら「若い人は生活保護は利用できない」と追い返された。それから野宿生活、風邪を引いている。寒い夜での野宿が続いて風邪を引いたのかオミクロン株に感染したのか判らない。短時間のインテークしかできない。今日からの宿泊費と食費を渡し、来週に生保申請同行の約束をしたが、オミクロン株の症状があったら必ず無理せずに保健所に連絡するように伝えた。支援者も直接支援が困難になる、困窮状態でも容易にホテル療養もできず、食料支援の置き配も時間がかかる。「困窮者が真っ先に殺される」
❹あちこちからＳＯＳが来ている。渋谷区福祉事務所で生保申請した20代の女性、部屋が空いていないとの事で、群馬県に近い埼玉県の貧困ビジネスの無料低額宿泊所に入所させられた。指摘すると追い出される可能性もあるので、怖くて言えない。恐怖で震えて家に帰るのが怖いと！途中で連絡がとれなくなっている状況だ。「生活保護は権利」信じて生活保護が受理されたら人権侵害の環境におかれてボロボロにされる。こんな状況では誰も福祉なんか信用しない。
❺昼間は城南信用金庫本店で吉原毅顧問と面談、城南ワーカーズコープを設立し大田区内で活動する吉原さんとはワーカーズコープの会議で度々お会いしている。脱原発で有名な吉原さんも関わる「あぐり～んTOKYO」はBDFの回収・精製を通じて、困難を抱える若者や障がいのある人の就労の場づくりを目指し、城南信用金庫での店舗などでの廃食油の回収などの連携を進めている。反貧困ネットワークの生存権を奪われている外国人の皆さんの尊厳を取り戻すための今後の活動の場づくりや地域連携について今日は直接の意見交換をさせて頂いた。外国人の皆さんが賃労働で収入を得ると違法となり入管再収容、強制送還されてしまう。「生殺し状態」でない共生と協働の場を賃労働によらない形でできないかな。今後の反貧困ネットワークが進めたい「住民連帯型ネットワーク事業」の進め方など今後もいろいろ助言を頂くつもりだ。