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生活保護者の集いコミュの刑期終えて思うこと<新宿共助>

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/140996

◆新宿共助 食品配布の会場から 
 「以前、刑事施設にいました」。昨年十一月、都庁前の食品配布会場で会った男性のひとことが気にかかっていた。生活保護を利用し、都内のアパートで暮らす六十代。過去のことになると口が重くなり、詳しい話が聞けなかった。
 改めて男性に会いに行った。刑事施設とは刑務所のことだと教えてくれた。
 四十年近く前から、倉庫での荷運びや線路のレール交換などの仕事を転々としてきた。二〇一六年秋ごろのことだった。「知らない番号から電話がかかってきて日給一万二千円で配送の仕事を手配すると言われました。それに飛びついたんです」
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 指定場所で受け取った荷物を別の場所へと運んだ。仕事を始めて六日目。現場には警察官が張り込んでいた。
 「何が何だかわからないまま現行犯逮捕されました。どうやら、ニセ電話詐欺でだました人からの現金を受け取る仕事だったようです。グループの共犯者にされました」
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 子どものころから、自分の意見を述べることが苦手な性格だったという。頼れる家族はいない。
 当時は罪の意識がなく、裁判では無罪を主張した。詐欺罪などで懲役三年の実刑判決を言い渡され、最高裁で刑期が確定、収監された。刑期を終えた今、こう話す。
 「怪しい仕事だと思えなかったことに落ち度がありました。被害者には迷惑をかけました。思い出すだけでつらい」
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 以前から生きづらさがあり時々通院していたが、出所後に改めて心療内科に通い始めた。精神障害者手帳を交付され、今年九月から福祉作業所で働いている。「無料の食品をいただかなくてもいいように、ちゃんとした生活をしたい。友達がいないから、相手になってもらえてうれしいです。ありがとう」。長い話を終えて、初めてこわばっていた表情が緩んだ。(中村真暁)

 貧困の現場を知るため、都庁前の食品配布会場に二年前から通い続ける記者が、この場所にたどり着いた人たちの声を随時掲載で紹介しています。

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