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生活保護者の集いコミュの路上生活、生活保護…困窮する人が無料で使えるアトリエ、板橋に 絵筆の先に浮かぶ「生き方」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/186836

路上で暮らすなど、生活に困窮する人たちに無料で画材を貸し出し、自由に絵を描いてもらう施設が、東京都板橋区の住宅街にオープンした。複雑な事情を抱えて語れぬことが多くても絵筆の先には「生き方が浮かぶ」のだという。貧困の現状を伝え、偏見をなくすきっかけにするため、ここで生まれた作品を紹介する展覧会の計画も進められている。(長竹祐子)
◆段ボールに囲まれた帽子に涙を描く
自由に使える画材が豊富に用意されている
自由に使える画材が豊富に用意されている

 東武東上線大山駅から歩いて6分ほど。アーティストの尾曽越おそごえ理恵さん(71)=埼玉県和光市=が主宰する「アートスタジオ大山」は絵画やイラスト、立体作品まで美術表現がしたいのなら年齢制限なしで誰でも使えるアトリエ空間。1日あたりの利用料は1000円で、生活困窮者には無料で貸し出している。絵を描く場所ではあるが「お茶を飲みにくるだけでもいいから誰でも気軽に利用してほしい」と尾曽越さんは話す。
 現在は路上生活の体験者や生活保護の利用者、心の病気を患った人らが通っている。
 「これが一番の楽しみだよね」。赤や黄色の色鮮やかな絵の具で、浮世絵を模写した長沼鉄男さん(81)が話した。生活保護を利用しながら、週に数回のペースで利用しているという。
 黙々とキャンバスに向き合っていた路上太郎さん(自称・50代)は「コンクリートの上で寝て、体温が奪われた。動けなくてどうしようもなかった」と、ホームレス時代を振り返る。段ボールに囲まれた帽子に涙を描いた作品は、つらかった当時の体験を重ねたものだ。
◆「貧困」への先入観をなくすきっかけに
「アートスタジオ大山」を主宰する尾曽越理恵さん
「アートスタジオ大山」を主宰する尾曽越理恵さん

 日米を行き来しながら、原爆に関連した作品などを制作していた尾曽越さんは2020年からニューヨークの大学院で「社会とかかわるアート」を研究。実践として、昨年秋、無料の食品が配られる東京・東池袋の公園にキャンバスを広げ画材を置いた。
 食品を受け取りにきた人たちがバラエティーに富んだ絵を描いた。「声を出せない人たちの声を拾う」方法として手応えを感じた。「天候に関係なく描ける常設の場所」として、池袋に近い板橋に施設を開き、本格的な活動を始めた。
 路上太郎さんとは、食品配布会場で出会った。その後、ここで描かれた絵の展覧会を開く時に展示の作業を手伝ってもらった。今は路上生活を抜け出し、アルバイトの仕事をしている。「彼はユニークなものを持っている。絵を描いて認められたことが大きい」と尾曽越さん。絵を描くことでやりがいを見つけ、自信をつけてもらいたいという。「自己責任と否定され、自分でもそう思っている人たちを肯定するきっかけになれば」
 スタジオや食品配布会場で描かれた作品を集めた展覧会を11月、東池袋の公園で開く準備を進めている。東京都東久留米市の自由学園最高学部(大学部)の学生が協力する予定。尾曽越さんは「特に若い人に作品を見てもらい、貧困への固定概念や先入観をなくすきっかけになれば」と話す。

 アートスタジオ大山の利用は事前予約が必要。メール=osgrwhtk@gmail.com=か、電話080(3559)8313で申し込む。

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