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生活保護者の集いコミュの佐藤健 生活保護制度の課題を問う最新作に「今の日本に投げかける意義のある作品」

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https://news.yahoo.co.jp/articles/c1350dde48bca84dab6f235925c3c2d6415c939d

映画『護られなかった者たちへ』の完成披露試写会が15日、都内にて行われ、佐藤健、阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、緒形直人、瀬々敬久監督が登壇。佐藤は「みんなでより良い国に、より良い生活を目指すにはどうするべきか、考えるきっかけとなる作品」と、生活保護制度の課題を見つめた本作への思いを語った。

【写真】佐藤健と阿部寛、11年ぶりの共演は信頼関係バッチリ

 東日本大震災から10年目の仙台で相次いで発生した不可解な殺人事件の裏に潜む、切なくも衝撃の真実に迫る第一級のヒューマンミステリー。

 避難所で出会った老女のために生活保護を申請しようとしてトラブルになり放火事件を起こして服役していた容疑者・利根を演じた佐藤健は「東日本大震災がどれほどの被害と悲しみを我々にもたらしたか、今や日本中だけでなく世界中の人々が知るところとなっていますが、実際には震災そのものだけでなく、そこから波及したさまざまな問題が我々の日常を侵食していて、本作ではそのうちの、生活保護という制度に焦点を当て、撮影させていただきました」と語り「今の日本に投げかける意義のある作品になったと思います」と意気込みを見せ、瀬々監督も「『護られなかった者たちへ』というこのタイトルが現実にならないよう、この映画が少しでも力になれたら」。

 利根を追う刑事・笘篠を追う阿部寛は、ロケ地・宮城県の人々の協力に感謝しながら「いろいろな問題が起きている中で、人はそれでも一生懸命生きていくんだと考えさせられました」と作品を通して得た思いを語った。

『劇場版トリック 霊能力者バトルロイヤル』以来、11年ぶりの共演となる佐藤と阿部。佐藤は「僕は『トリック』が好きすぎて役者になりたいと思ったんです」と阿部との再共演を喜び、阿部も「共演してからの間、いろいろな作品を通して佐藤さんを見てきたけど、改めてすばらしい役者さんだなと思いました」と笑顔で佐藤をたたえた。

 そんな2人は文字通り、全身全霊でぶつかり合った様子。吉岡秀隆が「僕が阿部さんに護衛されているシーンで、(接近した)健くんが阿部さんに一瞬で突き飛ばされて(保護用の)マットを越えて飛ばされていった。僕が“阿部さん、ちょっとやりすぎじゃ…”と言ったら阿部さんは“いや、本人が思い切り来てくれと言った”と」と、2人の本気の芝居に感嘆。「どんなにぶつかってもちゃんとこなしてくれるだろうと信頼関係があったので遠慮せずにやったんですけどね」と言う阿部に、佐藤は「(容疑者である利根を)つかまえるなら、そんなに飛ばさなくても…と思いました」と苦笑。

 最後に佐藤は「僕は、この映画を見て一番胸に残ったのは、誰かが誰かに生きていてほしい、と願う気持ちでした。大切な人がいる日常の幸せに感謝しながら、同時に、みんなでより良い国に、より良い生活を目指すにはどうするべきか、考えるきっかけとなる映画になっているんじゃないかと思います」と本作へ込めた思いを語っていた。

 映画『護られなかった者たちへ』は10月1日より公開。

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