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生活保護者の集いコミュの母子家庭で生活苦の記憶…71歳女性「『幸せなお嬢さまになる』空想で気を紛らわせた」<新宿共助>

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/99215?rct=t_news

二十四節気の大雪(たいせつ)、暦で本格的な冬が始まる日とされる昨年十二月七日に七十一歳の女性が一人で暮らす都内のアパートを訪ねた。十一月下旬に都庁前の食品配布会場で出会った。「もう三日も食べていない」と恥ずかしそうに話す様子から、暮らしぶりが気になった。
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 布団が敷き放しの六畳間に本や書類が散乱。玄関はゴミ袋の山だ。「本当は、きちんとしたいのよ…」。女性は片付けられない理由を説明する。「コロナが広がってからは家でテレビを見るばかり。気持ちがふさぎこんじゃってね。ずっとイライラしているの」
 福岡県出身。母子家庭で生活が苦しかった記憶が、つきまとう。「もらった服ばかり着ていていじめられた」と振り返る。「子どもにつらい思いをさせたくなかったから、自分は結婚も出産もしなかった。『不幸な女の子が幸せなお嬢さまになる』空想をして気を紛らわせていました」
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 掃除、皿洗い…。仕事は懸命にしてきたが、ずっと不安定な雇用形態で働いてきた。「手に職もつかないし、このままではいけないと思ってきたけど、その日食べるので精いっぱいでした」。二〇〇八年、リーマン・ショックで工場の派遣契約を打ち切られた。本で知った都内の支援団体に相談して、生活保護の利用を始めた。

 生活保護費の減額が続き、暮らしは厳しい。一三年からの三年間で、国は食費などに充てる生活扶助費の基準額を最大10%下げたほか、一九年十月には消費税も増税された。コロナ禍で消毒液やマスクへの出費が増えたのもこたえる。

 「電子レンジは五年ほど前に壊れてから、直せていません。以前は貯金もできたけど、最近は毎月、一円玉や十円玉しか残らない。死んだ方がましだなって思わないこともないの」
 それでも、住まいがあるだけ運がよかったと感じる。渋谷のバス停で女性が殺害された事件には戦慄(せんりつ)を覚えた。被害者は路上生活をしていたとみられる。「生活保護がなかったら。想像するだけで恐ろしい」

 家を出るとき、きれいにまとめられた髪にピンク色のヘアピンが見え、「かわいいですね」と声をかけた。さみしそうな女性と、少しでも明るい話をしたかった。「本当はね、おしゃれが好きなのよ」とほほ笑みが返ってきて、少しだけほっとした。 (中村真暁)=随時掲載

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