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生活保護者の集いコミュの「僕は親を捨てました」30代男性が告白。カネの無心に追い詰められて

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https://news.yahoo.co.jp/articles/ef72f373847a2316705c99e597d022b2a877cd6d

「親を捨てた」人たちが増えている――。多くの人にとって、なんとも信じがたい現象が超高齢化社会を迎えた日本で現実に起きている。果たして子供の行った選択は非情なのか? 当事者取材で明らかになった「親を捨てる」の深層に迫る。

⇒【グラフ】老親と離れて暮らす300人アンケート「実家に帰る頻度は?」

親を捨てざるを得ない子供が増えてきている
「ねぇ、息子はいつ来るの?」

 東北地方にある低価格がウリの某激安介護施設、がらんとした室内で、人手が足りないのか放置された老女がひとり、そう寂しそうにつぶやいていた。答える人間はいない。

 東京で働く40代の息子も、入所直後は3か月に一度は見舞いに来ていた。それが半年に一度、1年に一度になり、もう5年は来ていない。連絡すらもないという。

 これは家族代行サービスを行う一般社団法人「LMN」代表の遠藤英樹氏が見た光景だ。今、全国でこのように“捨てられた”状態の高齢者が増えている。いったい、なぜか。遠藤氏が解説する。

「かつて“親の世話は嫁の義務”なんて言葉もあり、夫の妻が義理の両親を世話するという文化がありました。また団塊世代は兄弟も多く、親をみんなで支えることもできました。

 しかし、今の30〜50代の現役世代は都市集中型の生活スタイルに、実質賃金の低下で夫婦共働きは当然。人手は足りず、地方に住む親には金銭的援助しかできない現状があります」

300人アンケートの結果でも…
 取材班が老親と離れて暮らす30〜59歳の男性300人に実施したアンケートによれば「親の世話を見る」と回答したのはわずか74人。一切の世話をしたくない人も多い結果に。

「一般的な介護施設は年金だけでは賄うのは難しい。親の貯金がなければ、子供が負担するしかありませんが、毎月数万円の出費が何年も続くのは正直苦しい……。

 現代は超高齢社会で、たくさんの“老親”がいます。年金未納者の親もいるだろうし、遺族年金が少ない母親もいるでしょう。逆に中年フリーターのような子供にお金がないこともある。

 親子共倒れになるぐらいならば、いっそ親を激安の介護施設に送ったり、連絡を断絶して生活保護を促したりするなど、そんな“捨てざるを得ない”子供がいるのも私は納得できます」

 超高齢社会が進むなか、激安介護施設は現代版の“姥捨て山”になりつつある。

Q.田舎に住む親の世話をしますか?

・経済的支援のみ 143人
・すべての世話を見る 74人
・ほかの親族に見てもらう 35人
・世話をしない 19人
・生活保護を受けてもらう 18人
・その他 11人

※調査期間は2月26日〜3月1日、30〜50代の70歳以上の老親と離れて暮らす男性300人を対象に調査

親子共倒れになる前に……CASE 1 木下義之さん(仮名・34歳)
「たとえ薄情と言われようと、僕にも僕の生活があるんです……」

 木下義之さん(仮名・34歳)は語気を荒らげた。3年前、64歳になる父親を捨てた当事者である。

「小学生の頃に両親が離婚。不動産業を営む父とは別々に暮らしていましたが、たまに会えば遠出をしたり、ゲーム機やお小遣いをくれて離れていたけど大好きでした。父も昔は羽振りが良かった記憶があります」

 義之さんは女手一人で育ててくれた母には無理をさせたくないと、勉学に励み、奨学金を得て公立大学に進学。’08年には地方信用金庫に就職した。

終わらない父のカネの無心。親子の絆が子を追い詰める
「父親との関係が変化したのは社会人になってすぐ、リーマンショックの影響で父の会社が倒産したんです。その後も父は定職に就かず、アルコールに溺れ、僕にカネを無心してくるようになりました。

 最初は『携帯代が足りない。1万円を貸してくれ』と言ってきたのですが、すぐに金額も頻度もエスカレートしていきました」

 義之さんの当時の手取りは月20万円台前半。月2回、計10万円も父に振り込んだ時期もあった。

「父はずっと独り身で、『迷惑かけて申し訳ない……』と電話口で泣く姿がかわいそうで……。私も消費者金融に借りてまで父に渡していた時期もあり、借入額が利子含めて200万円に膨れ上がりました。それに加え奨学金も300万円近くになっていました」

ATM代わりはもう無理「僕は父を捨てました」
 そして3年前、義之さんに役所から一通の封筒が届く。生活保護の扶養照会だった。

「行政が親族の僕に金銭的な援助ができるか問い合わせてきたんです。胸は痛みましたが、僕だって限界。『金銭的な援助』の欄に『不可』をつけて返送しました」

 その後も、父親からは「まだ足りないんだ……」というカネの無心は止まらなかったという。

「僕も結婚を考えていたので、ATM代わりにされるのはもう無理。『口座にあるだけのお金を振り込んで親子の縁を切るか、人生やり直して親子関係を続けるか選んでほしい』と伝えたら……間髪入れずに『あるだけ振り込んでほしい』と。なけなしの15万円を振り込み、僕は父を捨てました」

父親からの電話は着信拒否
 以来、義之さんは父親からの電話は着信拒否設定にして、一切の連絡を断っている。

「母も最近は再婚して、新しい家庭を築いている。僕の実家は“解散”したんです。人付き合いも苦手な父は、コロナ禍で生活も安定せず、孤独死するかもしれない。たとえそうなっても無縁仏になってほしいとすら願っていますね」

 カネの切れ目が“親子の縁”の切れ目となってしまった。今年の秋には結婚式を挙げる予定の義之さん。

「食卓を家族全員で囲むような平凡な家庭を築くのが夢。今は父と縁を切っていますが、このまま本当に自分が幸せになれるのか、ときどき猛烈な不安に襲われるんです」

 義之さんは話し終えた後もしばらく、手元の携帯を見つめていた。

【遠藤英樹氏】
LMN代表。自身の父の介護体験をきっかけに、本事業を設立。介護から納骨までのコンサルティングと高齢者の生活サポートも行う

<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/長谷英史 アンケート/パイルアップ>
※週刊SPA!3月16日発売号の特集「ルポ[親を捨てた人]」より

―[ルポ[親を捨てた人]]―

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