生活保護者の集いコミュの生活保護不正受給１１０件：青森

昨年度総額は１２・４％増６７５４万円
　県内で２００８年度に発覚した生活保護費の不正受給は、前年度比９件増の１１０件に上ったことが、県健康福祉政策課の調査でわかった。

　同課によると、１１０件のうち、働いて得た収入の無申告が４４件と、全体の４割を占めた。次いで、年金給付の無申告が２６件、収入の過少申告が１０件などとなっている。住宅の家賃証明書に大家の印鑑だけをもらい、実際の家賃より高い金額を請求するなど、住宅扶助の不正も３件あった。

　福祉事務所による課税調査や就労調査などで発覚するケースが大半で、中には、近隣住民から「パチンコで遊んでばかりいる」という通報を受けて調べたところ、夜間に仕事をして収入を隠していた事例もあった。

　不正受給総額は、前年度比１２・４％増の６７５４万円。一括や分割で全額返還される見通しのため、現時点で刑事告訴はしない方針だ。また各福祉事務所は、１１０件の中で、基準以上の収入があるケースでは、保護費の支給廃止や減額などの措置をとった。

　不正受給の総額は、記録が残る０３年度から０６年度まで毎年増加。０７年度は減少したが、０８年度は再び増加に転じた。県健康福祉政策課は、「受給者は保護を受ける権利があるが、正しく収入などを申告する義務もある。今後も調査を強化して不正防止を図る」としている。

　一方、０８年度の県内の生活保護世帯数は、前年度比３％増の１万８９７２世帯（２万５０８７人）。長引く県内景気の低迷が主な要因とみられ、過去１０年で最多となった。支給額も前年度より約１０億円増えて約３７７億に上った。

（2009年10月25日読売新聞）

＊数字に注目してください。不正受給の世帯は、０．００５％、金額的には、０．０００００１７％です。

＊＊パチンコに回す余裕は本来ないと思いますが違法ではありません。ここで、不正とされているのは、収入を申告しなかったことです。