Save the Children Centreコミュのブログ９

クライメット・チェンジ
テーマ：かんきょう

2008-08-09 01:05:05
日本から「暑い、暑い」と便りが届く。３５度を越える厳しい暑さとか。国内最高気温は更新し続けているに違いない。ケニアでは7月からずっと「寒い、寒い」と言っている。赤道直下とはいえ、標高約１７００メートルの高地なので、この辺の気温は年間平均１９度前後。「大山の頂上と同じです」とか「アフリカの軽井沢と呼ばれています」などとよく説明する。息の白い朝もある。この数日間晴れが続き、日中外に出ると暑いものの、屋内では涼しい。厚手のジャケットを着たり脱いだりしている。

この寒い時期に物を冷やす必要はない。冷凍庫を掃除した。氷の固まりを溶かすと去年の残りのグアバの実が出てきた。子ども達がジャムを作ってという。最近、朝食はパンとチャイ（ミルクティー）だけだ。捨てるのはもったいない。よーしと、気合を入れてジャム作りに取り掛かった。５キロのグアバの実を濾して煮詰める作業は半日かかる。これを食べきったら、もうジャムの材料は何もない。

炭火の残りでジャムを煮ていると、台所のジョージが「ああ、マペラ（グアバ）のジャムですか」と砂糖を持ってきてくれた。去年はマペラの大豊作でしょっ中ジャムを煮ていた。ダレ（桑）も沢山採れてジャムにした。

「今年はマペラもダレも実が成らないわねえ」「雨が足りなかったんですよ」

「ジョージ、１０月か１１月には雨が降るかしら」「いやあ、分かりませんねえ。昔と違って最近の天気はまったく予想がつきません。クライメット・チェンジです。困ったもんです」

クライメット・チェンジは、ジョージとの井戸端会議にも出てくるようになった。異常気象は、平常の現象として人々の生活を脅かし始めているのではないだろうか。