好きです『北海道』コミュの■　北海道の祭り（イベント）

●　先住民の心が生きた祭り

　　北海道は、ほかの都道府県に比べて伝統行事的な祭りや催しは少ない。その中で長く北海道に継承されている祭りと言えば、オロチョンの火祭り（網走）やコタン夜祭り（然別、シカリベツ）などのアイヌ民族のお祭り。民俗信仰に根ざしているだけに、荘厳でで幻想的なムードが漂う祭りだ。先住民文化を知るためにも、是非訪ねたい。

●　寒さや雪を目玉にした冬のイベント

　　北海道はほぼ大半が冷帯と亜寒帯に属する寒冷地。降雪量も他地域とは比べモノにならない。その寒さや雪を利用したイベントは、冬の北海道の筆の楽しみだ。
　　もっとも有名で規模が大きいのは、さっぽろ雪まつり。１週間の会期中には３００基以上の雪像が展示されるほか、イベントなども派手に繰り広げられる。各種の会場があるが、旅行者には大通公園のメイン会場がおすすめ。雪像の数が最も多く、多くの見物客で賑わっている。会期中は内外から観光客が集まるので、ホテルなどは早めの予約がベター。運悪く会期に間に合わなかったら、最終日翌日の雪像取り壊しを見物するという裏技もある。これもなかなか見応えあり。

そのほか、最低気温の記録を持つ母子里での天使の囁きを聞く集いや氷柱抱きつき大会が行われる「もんべつ流氷祭り」、昭和新山国際雪合戦なども、ユニークで楽しい。

寒い冬だからこそのイベントに参加すれば、寒さも吹っ飛ぶ。この際、思いきり寒さを楽しんでしまおう。

●　自然を利用したスポーツのイベント

　　豊かな自然に恵まれた北海道には、スポーツのイベントも多い。スキーやスケートなどのウィンタースポーツをはじめ、サロマ湖１００ｋｍマラソン、北海道バルーンフェスティバルなど、スポーツイベントが目白押し。氷上カーレースや犬ぞりレース、サケ釣り競技会など北海道でなければできないモノもある。全日本チュービング大会、北海道丸太押し相撲大会、全道長靴アイスホッケー大会も、熱戦あり、アクシデントありで、見ているだけでも楽しい。道外からも参加できるものもあるので、問い合わせを。

●　自然を観賞するイベント

　　長く寒い冬が終わると、いよいよ花たちの季節だ。５月から８月にかけては、桜、ライラック、チューリップ、スズラン、アヤメ、花菖蒲、エゾカンゾウと、いろんな花をテーマにしたイベントが全道各地で行われる。会期中はそれらの花がもっともきれいに咲く季節だ。花いっぱいの北の大地を満喫しよう。ハクチョウやナキウサギ、ホタルなどの観察会も、普段はあまり見られないだけに是非、参加してみたい。

●　お土産調達にも便利な特産品祭り

　　旅行者にとって、もっとも参加しやすいのが、イカやカニ、サケなどの魚介類やジャガイモ、トウモロコシ、メロンといった農産物をテーマにした祭り。特産地で旬の時期に開かれるので、味も質も最高だ。つかみ取り大会や早食い競争などのアトラクションがあるほか、食べ放題コーナーなども設けられている。即売会では特産品を市価よりも、かなり安く買うことができるので、お土産も買えて一石二鳥なイベントだ。