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思考実験 gedankenexperiment コミュの ある視点 un certain regard 

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ここは、今は他のトピックに属さない話題を収容できる・吹きだまりのようなトピックです。

もちろんご私見も歓迎、呟きくらいの内容から長文まで、コミュニティの話題に係わりそうな何でもお聞かせいただけると嬉しいです。

(発言者名や引用元なども添えてくださると参考を深めます。

また「ある視点」のみを集積したトピックになるよう、特に投稿された内容に対するご意見・ご感想は、このトピックとそのコメント番号を添えて雑談トピックなどへ投稿いただけたら助かります。)

http://youtube.com/results?q=pierrot+le+fou

google“思考実験”
http://www.google.com/search?q=%E6%80%9D%E8%80%83%E5%AE%9F%E9%A8%93&tbm=nws

2011/05/04 06:00↑

コメント(12)

 

西田幾多郎
 
彼の哲学体系は西田哲学と呼ばれたが、このように体系にその名が付けられるのは日本の近代以降の哲学者の中では唯一と言って過言ではない。
 
郷里に近い国泰寺での参禅経験(居士号は寸心)と近代哲学を基礎に、仏教思想、西洋哲学をより根本的な地点から融合させようとした。
その思索は禅仏教の「無の境地」を哲学論理化した純粋経験論から、その純粋経験を自覚する事によって自己発展していく自覚論、そして、その自覚など、意識の存在する場としての場の論理論、最終的にその場が宗教的・道徳的に統合される絶対矛盾的自己同一論へと展開していった。
一方で、一見するだけでは年代的に思想が展開されているように見えながら、西田は最初期から最晩年まで同じ地点を様々な角度で眺めていた、と解釈する見方もあり、現在では研究者(特に禅関係)の間でかなり広く受け入れられている。
 
最晩年に示された「絶対矛盾的自己同一」は、哲学用語と言うより宗教用語のように崇められたり、逆に厳しく批判されたりした。
その要旨は「過去と未来とが現在において互いに否定しあいながらも結びついて、現在から現在へと働いていく」、
あるいは、鈴木大拙の「即非の論理」(「Aは非Aであり、それによってまさにAである」という金剛経に通底する思想)を西洋哲学の中で捉え直した「場所的論理」(「自己は自己を否定するところにおいて真の自己である」)とも言われている。
そこには、行動と思想とが言語道断で不可分だった西田哲学の真髄が現れている。
論文『場所的論理と宗教的世界観』で西田は
「宗教は心霊上の事実である。
哲学者が自己の体系の上から宗教を捏造すべきではない。
哲学者はこの心霊上の事実を説明せなければならない。」と記している。
 
西田は思想輸入的・文献学的なアプローチを取らず、先人らの思考法だけを学び独自に思想を展開させたがゆえに、彼の著作は一見すると独創的で難解である。
しかし、禅の実践から抽出された独自の学風は文献学者、「哲学学者」への痛烈なアンチテーゼでもありえよう。
一方、田辺元や高橋里美などから西田哲学はあまりにも宗教的であり、実践的でないという批判がなされた。
 
PC:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E5%B9%BE%E5%A4%9A%E9%83%8E↑
CP:http://bbgate.froute.jp/pc2m/?_ucb_u=http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E5%B9%BE%E5%A4%9A%E9%83%8E↑
 

(鈴木大拙ってそんなに凄い人だったんでしょうか。
「思想輸入的・文献学的なアプローチを取らず、先人らの思考法だけを学び独自に思想を展開」する、これは大切な反面、危うくもあるのだろうと感じました。
これらの均衡を保ちながら思考する難しさ。)
 
 

“年収1500万円世帯の子、4割が難関大進学
教育格差が浮き彫りに”
 
関西社会経済研究所は1月31日、「資産課税についてのアンケート調査結果」について発表した。
調査対象は、全国の18歳以上の子どもがいる世帯主1000人、調査期間は平成22年11月29〜30日、インターネットによる調査。
 
平成23年度税制改革で「資産課税」に関する改正が行われ、高額の遺産相続に対する課税が強化された。
同アンケートは、今回の税制改正の効果を検討するために実施したもの。
相続税負担の現状などのほか、所得・保有資産と教育の関係について触れている。
 
「所得階層別の子に対する定期預金状況」では、定期預金を行っていないという回答が所得が上がるにつれ減る傾向がある一方で、1500万円以上の階層では 56.8%と増えている。
 
職業についてみてみると、本人が会社役員の人の40%は、親も会社役員。
自営業者の人の31%は、親も自営業である。また、アルバイトをしている人の17%は、親もアルバイトをしている。
親の職業と子どもの職業の関係から、階層の固定化が伺える。
また、職業別の平均年収は、専門家は1101万円、会社役員は801万円、公務員・団体職員は788万円、会社員は727万円、自営業は507万円、アルバイトは172万円となっている。
 
教育投資額は、1か月に「10万円以上」教育費をかけるのは1500万円以上では11.4% だが、200〜600万円の世帯では1%前後と差がある。
一方で、ボリュームゾーンの「2〜4万円」は所得による大きな差はみられない。
 
所得階層別の子どもの進学状況では、高所得の家庭ほど、難関大学への進学率が高いことがわかる。
1500万円以上世帯では39.0% が難関大学(旧帝大、医学部、早慶など)に入学させている。
この値は、400〜500万円世帯に至るまで下がり続けて、400〜500万円世帯では 6.5%となっている。
 
同研究所では、「親の資産による教育格差が存在する現状を踏まえ、格差拡大を防ぐため、子ども手当は必ず教育費に充当されるような支給方法が望ましい」と提言している。
 
(前田有香)
2011/02/02-14:32 RBB TODAY
PC:http://www.rbbtoday.com/article/2011/02/02/73967.html↑
CP:http://bbgate.froute.jp/pc2m/?_ucb_u=http://www.rbbtoday.com/article/2011/02/02/73967.html↑
 


money song
http://www.youtube.com/watch?v=rGGj7nTl5R4&fmt=18
 
 
“「ワープ航法」は以前よりも現実の領域に近づいたとNASA研究者が語る”

SFではそんなに珍しくもない「ワープ」ですが、実現するには膨大なエネルギーを必要とするため実現は不可能であろうとみられてきました。
しかし、NASAジョンソン宇宙センターの研究者がいろいろ実験を重ねた結果、「現実的ではない」から「調べる価値はある」へ、少し希望が持てるレベルへと近づいたことがわかりました。
「ワープ航法」はA点から遠く離れたB点までを超光速で移動する航法のことで、『宇宙戦艦ヤマト』や『スタートレック』のように宇宙を舞台にした作品で用いられています。
 
1994年にメキシコの物理学者 ミゲル アルクビエレが発表した アルクビエレ ドライブはまさにこのワープ航法のこと。
その基礎理論はウィキペディアの「ワープ」の項目に記載がある通り、スタートレックのワープ航法をヒントにしたもので、物理学の法則の“抜け穴”を利用して宇宙船を超光速で移動させるというものでした。
しかし、この理論の通りだと、ワープ航法には尋常ならざるレベルのエネルギーが必要であることがわかり、現実的なものではないと考えられていました。
しかし、NASAのジョンソン宇宙センターで研究を行っている物理学者の ハロルド ホワイトさんは、必要なエネルギーを著しく少なくすることで、ワープ航法をSFの領域から科学の領域まで引き戻すことができ、「希望はある」と語っています。
 
アルクビエレ ドライブ は、超巨大なリング型装置の中央にラグビーボールのような楕円形の宇宙船を配置。
宇宙船の前方の空間を収縮、後方の空間を膨張させる時空を生み出し、宇宙船は平坦な時空の泡の中にいることでワープさせるというもの。
恒星間宇宙飛行の実現を目指すエンジニアと科学者のグループ、Icarus Interstellarの Richard Obousy氏は
「宇宙のすべては光速度によって制限されます。
しかし、真にクールなことは、時空と呼ばれる宇宙の骨組みは、光速度による制限を受けないということです」と語っています。
アルクビエレの概念に基づけば、宇宙船は光速の約10倍を達成することもできるはず。
これまでの研究では、このワープ航法の実現には最低でも木星の質量エネルギーに等しいだけのエネルギーが必要になるとみられていました。
 
ホワイトさんは最近、宇宙船を包むリングの形が水平な輪っかではなく、丸いドーナツ状なら何が起きるかを計算しました。
この場合、ワープ航法に必要なのはNASAが1977年に打ち上げたボイジャー1号ぐらいの質量エネルギーであることがわかりました。
さらに、空間歪曲の強さが時間と共に変動するなら、必要エネルギーをより減らせると、ホワイトさんは気付きました。
 
ホワイトさんが示す、リング状のワープ航法装置。
装置といっても宇宙船をぐるりと包み込むほどの大きさです。
SPACE.com に対して「私の示した調査結果は、ワープ航法を非現実的なものからもっともらしいもの、さらに調べる価値があるものへと変えたのです」と語ったホワイトさん。
現在はジョンソン宇宙センターのラボに「ホワイト&ジュデー ワープフィールド 干渉計」という卓上サイズの装置を作り、1000万分の1という時空の揺らぎの小さな事例を生み出せるかどうかを確かめようとしているとのこと。
 
2012/09/18-14:15;43 GIGAZINE
PC:http://gigazine.net/news/20120918-warp-drive/
CP:http://zhp.jp/r3LT
 
 
“意思決定をすばやくしたいなら、決断を「実験」として捉えればいい”

私たちは毎日、驚くほどたくさんの決断を迫られています。
メールにどう返事をするか、ムダなものをどやって片づけるか、仕事を引き受けるべきか、などなど。

そうした決断のたびに相当なストレスが生まれています。
それは多くの場合、正しい決断を下すのに十分な情報を持っていないのが理由です。

結果が明確にわかっていれば、それをよく考えた上で決断できます。
ですが、ほとんどの場合に結果はわかっていないものなのです。

では、どのように決断したら良いのでしょうか?

決断を実験としてとらえてみる大抵は、そもそも決断しないという方法がとられます。
つまり、決断から逃げるわけです。
しかし、そのせいで受信ボックスがいっぱいになったり、ムダなものが山積みになったり、人生の重大な選択が先延ばしにされたりして、ストレスが大きくなってしまいます。

そこで、今回は効果のある対処法を紹介します。
決断を最終的な選択と考えずに、実験としてとらえてみるのです。

不安や思考停止に陥るのは、たいてい「完璧な選択だろうか」「間違った選択をしていないだろうか」と心配しているときです。

決断を実験ととらえれば、余計なことを考える必要がなくなります。
というのも、それが実験なら結果として何が起きるのかをただ確かめるだけで良いからです。

決断を「実験」と考えた実例たち

ケーキの会社を興すべき?
実際にいくつかケーキをつくってみて、友人たちに売ってみましょう。
これは実験ですから、失敗も何もありません。
実験が終わったときには、自分が本当に起業すべきかどうか、もう少しはっきりわかるようになっているはずです。

バレエ教室に通うべき?
実際に教室に行って体験してみましょう。

仕事を引き受けるべき?
とりあえず引き受けてみて、様子を見てみましょう。
もしかしたら、その仕事を好きになれず、別を探したくなるかもしれません。
けれど、それもそんなに悪いことではありません。
少なくとも、以前は知らなかった「情報」を手に入れたわけですから。

ブログを始めるべき?
とりあえず始めて、様子を見てみましょう。

ムダなものを捨てても大丈夫?
捨ててみて、なくても平気かどうかを確かめてみましょう。

旅行の荷物を減らしても大丈夫?
試しに減らしてみましょう。
これくらいのことでは死にはしません。

代償は伴う。
でも、世界が終わるわけではない実験には、ときに代償が伴います。

たとえば、「ためしに」大学に入ってみて、1学期を棒に振るのは安い代償ではありません。
ですが、その学期の終わりには「この学校は自分に合っているかどうか」という貴重な情報が手に入るはずです。

別の街へ引っ越すという実験も、代償は安くないでしょう。
とはいえ、それで世界が終わるわけではありません。
もし気に入らなかったら、新しく手に入れた実験結果を活かして、進路を変えれば良いのです。

ここで役に立つのが、大局的な視点です。
実験には何カ月も、ときには何年もかかるかもしれません。
でもそれは長い人生から見れば短い期間です。
そうした大きな実験からは、貴重な教訓を得ることができます。

実験をするだけなら、失敗も何もありません。
どんな結果も教訓になります。
笑顔でリラックスして、実験を楽しんでみてください。

Easier Decision-Making: Conduct Experiments | Zen Habits
Leo Babauta(原文/訳:梅田智世/ガリレオ)
2013/08/28-11:00 ライフハッカー日本版
http://www.lifehacker.jp/2013/08/130828decision_experiments.html
 
“考えれば考えるほど眠れなくなる哲学に関する9つの思考実験”

布団に入って眠ろうとしても、気になることを考え出すと知らない間に試行錯誤しすぎて、気づいたら時間がかなり過ぎてしまっていた、ということがたまにあります。
そんな考え出すとなかなか眠りにつけない「哲学に関する9つの思考実験」を georgedvorsky が公開しています。

9 Philosophical Thought Experiments That Will Keep You Up at Night
http://io9.com/eh-wont-really-keep-me-awake-1-mafia-solved-it-have-1345062629 (CP:http://zhp.jp/bEcX )

◆1:囚人のジレンマ

「囚人のジレンマ」とは、ゲーム理論における重要な概念の1つで、ある状況下に置かれた2人の囚人が沈黙を守り続けるか、罪を認めてしまうかという問題です。
ただし、囚人は共犯者がなんと答えているかわからないという状況にあります。

囚人のジレンマを簡潔に説明すると、2人の銀行強盗が逮捕され別々の取り調べ室に連れて行かれます。
取調室で警察は2人に
「罪を認めるか、黙ったままいるのか選ぶことができる。
もしお前が罪を認めて、共犯者が認めなければ、お前の懲役を共犯者にかぶせてやる。
つまり、お前は釈放だ。
2人とも罪を認めなければ本来の懲役より短くしてやる。
もし2人とも罪を認めれば、本来の懲役そのままになる」と提案します。

囚人にとって最善の選択は、お互い罪を認めずに、短い懲役を受け入れることに見えますが、自分の利益のみを追求する限り互いに裏切りあう、という結末が発生します。
これがジレンマと呼ばれるゆえんです。
囚人のジレンマは、不十分な情報しか与えられず、自身およびもう一方の人物の意志決定が結果を大きく左右してしまう場合において、人間は自分の利益を優先してしまい、結果的に最善の選択をできない、ということを教えてくれるとのことです。

◆2:マリーの部屋

「マリーの部屋」は、 フランク ジャクソンによって行われた思考実験です。
マリーという女性は白黒の部屋で生まれ、白黒のテレビのみをみて育ちました。
マリーは生まれてから1度も色を見たことがありません。
マリーは白黒の本を読んで勉強し、視覚の神経生理学についての専門的な知識を持っています。
例えば、赤いトマトを見たとき、色に関する情報がどのように神経を伝わり、脳に伝達され、目で赤い色を視認できるかのプロセスについて熟知しています。
では、マリーが白黒の部屋から飛び出し、外の世界で初めて色を視認するとどうなってしまうのでしょうか?
マリーは視覚の経験からさらに何かを学べるのか? という思考実験が、マリーの部屋です。

マリーは視覚の神経生理学について誰にも負けない専門知識を持っていますが、「色を視認する」という行動を経験したことがありません。
この思考実験は、「主観的な経験」が「客観的な観察」からは知り得ない情報を含んでいるということを示しています。
日本のことわざにも「百聞は一見にしかず」という似たようなものがあります。
 
 
>>[005]

◆3:箱の中のカブトムシ

「箱の中のカブトムシ」は私的言語論として知られており、マリーの部屋と少し似ているとのこと。
ルートヴィヒ ウィトゲンシュタイン によって提案されたこの思考実験は、まず数人の人が集まったグループを思い浮かべます。
グループの各人はカブトムシが入った箱を渡されますが、誰もカブトムシがどのような形をしているか知りません。
また、それぞれの箱には違う形のカブトムシが入っており、他のグループメンバーには、自分の箱に入っているカブトムシについてのみ話せます。
ですので、グループ内のメンバーが得たカブトムシの情報はそれぞれ違っており、彼らにとってカブトムシは、単に「箱の中に入っている物」を示します。

この思考実験は、カブトムシは人間の心に似ており、他の人間の心は当人にしか知り得ず、他人は何を考えているか予測できないものである、ということを示しています。
他人が経験していることを視認できても、心の中で経験に対してどのように感じているか、などは全くわかりません。
この概念は、意識問題やクオリア体験に強く関係しているとのことです。

◆4:中国語の部屋

哲学者 ジョン サールが発表した中国語の部屋という思考実験は、まず1人の英語しか理解できないイギリス人を小部屋に閉じ込めます。
部屋のドアからは1枚の中国語が印刷された紙が渡されます。
イギリス人は、部屋の中に唯一置いてある、中国語に関するマニュアル本を見て、返事を書くというもの。
しかしながら、そのマニュアルにはこの文字が書かれていたら、このような文字を書いてわたせ、などど書かれているのみ。
イギリス人はマニュアル本を見て、外の人間と意思疎通していきます。
外の人間は、部屋の中にいる人が中国語を理解している人であると思い込みますが、実際には中国語を理解できないイギリス人が、マニュアル通りの作業を繰り返しているだけです。

この概念は、イギリス人をCPU、部屋をコンピューターとするアナロジーになっています。
プログラムは言語を識別できるかもしれないが、意味まで理解していないという、ある意味人工知能に対する無敵の理論であり、機能主義は間違っていると主張する概念であったとのことです。

◆5:経験機械

哲学者 ロバート ノージックが著書『アナーキー・国家・ユートピア』内で提唱した経験機械とは、人間の脳に電極でアクセスし、希望するあらゆる経験を与えてくれる機械があるとしたら、人間は進んで実行するか? という映画『マトリックス』のような思考実験です。
ただし、電極につながれている人間は、小さなタンクに閉じ込められ、現実世界で意識はありません。
つまり頭の中でのみ自分が望むことを経験でき、実際には何もしていない、ということ。
人間は本質的に、よりよいものを選ぶ性質を持っていますが、経験機械の場合、人間の尊厳はどうなるのか? という問題を提起しています。
このため、哲学者の間では、なかなか答えのでない難問のようです。

◆6:トロッコ問題

トロッコ問題は、イギリスの哲学者 フィリッパ フットによって提起された倫理学に関する思考実験で、1台のトロッコがブレーキの故障により暴走、トロッコが勢いよく進む線路の先は2つに分岐していて、一方の先には5人が、もう一方では1人の作業員が作業中。
この状況下で、分岐点のスイッチを動かせる人物はどのような行動を取るべきか、とういうもの。
簡潔に言えば「ある人を助けるために他人を犠牲にしてもいいのか」ということです。

功利主義者であれば、1人を犠牲にして5人を助けるべきだ、という考えですが、義務論に従うと誰かを目的のために手段として使うべきではなく、何もするべきではないとのこと。
この思考実験からは人間のモラルが、正と誤だけで判断できず、いかに複雑かということがわかります。
 
 
“映画『ハンナ アーレント』 どこがどう面白いのか 中高年が殺到!”
2013/12/09 週刊現代
comment=001
http://mixi.jp/view_event.pl?&page=1&id=75150308 CP:http://m.mixi.jp/http://m.mixi.jp/view_event.pl?&page=1&id=75150308&readmode=start
 
 
“イエナプラン教育”

イエナプラン教育(イエナプランきょういく、ドイツ語 Jena-Plan)とは、ドイツのイエナ大学の教育学教授だった ペーター ペーターゼン(Peter Petersen, 1884‐1952年)が 1924年に同大学の実験校で創始した学校教育。
子どもたちを『根幹グループ(英語では ファミリー グループを訳されることが多い)』と呼ばれる異年齢のグループにしてクラスを編制したことに大きな特徴がある。

イエナプラン教育の特徴として、以下のものがあげられる。

学級は異年齢の子どもたちによって構成される。
通常、3学年にわたる子どもたち、例外的に2学年にわたる子どもたちの場合もある。
学級は『根幹グループ(ファミリー グループ)』と呼ばれ、学級担任の教員は「グループ リーダー」と呼ばれる。
毎年新学年になるごとに、年長の子どもたちが次のグループに進学し、新しく年少の子どもたちがグループに参加する。
原則として、グループ リーダーは交替しない。

学校での活動は、会話・遊び・仕事(学習)・催しという4つの基本活動を循環的に行う。
会話はサークルを作ってグループリーダーも生徒と共に参加して行われる。
遊びは企画されたもの、自由遊びなど様々な形態が用いられる。
仕事(学習)は、自立学習と共同学習の2種類がある。
催しは、週のはじめの会、週の終りの会、特別の年中行事、教員や生徒の誕生日などで、喜怒哀楽の感情を共有して学校における共同体意識を育てることに目的が置かれている。
また、この4つの活動を循環的に行うために、時間割は教科別で作られず、4つの活動のリズミックな交替をもとにして作られる。

生と仕事の場としての学校。
学校は、子どもと教員と保護者とからなる共同体とみなし、子どもが大半の時間を過ごす場として、リビングルームとしての環境づくりを強調する。

学校教育の中核としてのワールドオリエンテーション。
教科別の学習をつなぎ、それに基づいて『学ぶことを学ぶ』ために設けられた総合的な学習の時間が尊重される。

インクルーシブな教育を目指し、生徒集団を、可能な限り生の社会の反映としてとらえ構成しようとする。
そのために、早い時期から、特別のニーズを持つ障害児らの入学を積極的に認めてきた。

↑ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%8A%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E6%95%99%E8%82%B2 CP:http://zhp.jp/1J1Y
 
 
“私たちの「もの」の捉え方”

三条河原町通り沿いの、とある大型書店の中をブラブラと歩いていたら、面白そうなタイトルの本が目に飛び込んできて、思わず手に取って購入しました。
行動経済学の始祖で 2002年のノーベル経済学賞受賞者でもある ダニエル カーネマン (Daniel Kahneman) 博士はベストセラーとなったその著作 "Thinking, Fast and Slow" の表題が示す通り、ヒトには大きく分けて二つの思考システムが備わっていることを、博士自身の研究成果や、多くの先行研究を挙げながら説明しています。

直観的な思考パターンがシステム1であり、論理的に考える時間と労力のかかる思考パターンがシステム2です。
例えば私たちが普段赤信号を見ると、何も考えなくても立ち止まります。
信号が青に変わったらアクセルを踏み、あるいは歩き始めることでしょう。
その時には、特に何も考えていないはず。

普段の仕事でも決まったルーティーンがある場合、ほとんど意識しなくても、勝手に体を動かすことができる。
最初に仕事を教わったときは、慣れるまで相当の時間を要したはずですが、慣れてしまえば考えなくてもスムーズに仕事を進めることができるようになった経験は、誰しもがお持ちだと思います。

一方でシステム2は、論理的な思考パターンであり、例えば数学の問題や慣れないデータを分析するときに発動します。
また、日常生活の中では直観的なシステム1を追認する作業をシステム2は担っている。
例えば青信号になったからすぐに前進してしまえば、大事故に巻き込まれてしまうかもしれません。

子供たちには信号だけを頼りにするのではなく、さらに左右を確認することを、周囲の大人たちは何度も繰り返し教え込むはずです。
システム1に従ってばかりだと、時には失敗する。
ただ、システム2は怠惰であり、例えば子供たちが友人同士でいろいろと話に夢中になり、お菓子も食べながらアレコレと考えていると、信号が変わった途端についうっかりと左右を確認し忘れるかもしれません。

では実際に思考エンジンの存在を実感してもらうためにも、博士がよく利用している簡単なクイズを取り上げてみましょう(少し、問題は改変しております)。

問題1

一昨日から今この瞬間に至るまで、皆様は朝・昼・晩に何をお召し上がりになりましたか(外食した場合はレストランの名前も)。
では思い出しながら、次の問いに直観で答えてください。

鉛筆1本と消しゴム1個は、合計110円です。鉛筆は消しゴムより100円高いそうです。
消しゴムの値段はいくらですか。

ついうっかり10円と答えてしまった方。
ご安心を。
この手の質問をマサチューセッツ工科大学に在学する秀才たちに実際に博士が投げかけたところ、結構な確率で彼らは誤答したそうです。
何を食べたかを思い出す作業がなければ、おそらく正答率も上昇するでしょう。

では、次の問題を考えてみましょう。

問題2

昨日、友人や知人、職場の同僚と何を話したかを思い出しながら、次の問いに直観で答えてください。

図Aと図Bで、横の線分の長さはどちらの方が長いですか。

この図は錯覚をおこすものとして有名ですので、答えを知っている方も多いかもしれません。
答えは「同じ長さ」なのですが、そうと知っていたところでBの方が長いように見えてしまう。
これは視覚的な錯覚ですが、限られた情報から実際に決断を下す場合や、物事を分析する場合には、私たちはありとあらゆる心理学的な錯覚から無縁ではいられません。
ご興味のある方は、ぜひ本を読んでみてはいかがでしょうか。

>>[009]

■ ダニエル・カーネマン博士が "review" を上梓した理由

2012年5月21日、ワシントンDCで開催されたレクチャーに招待されたカーネマン博士は、なぜ本を出版することにしたのか、というサイエンスライターの質問に対し、次のように説明しています。

博士は幅広い心理学分野の重要な研究を一つの物語としてまとめ上げ、科学論文でいう総説(レビュー)を上梓した。
この本はただ一般人向けに描かれたわけではなく、未来の心理学研究者に向けて発信されたものでした。心理学研究の歴史が(あくまで一人の研究者の視点から編まれたものだが)重要な文献を引用しながら説明されています。

研究者にとって、自らが身を置く研究分野の歴史を深く知っていることは重要なのですが、年月が経過してしまうと、研究の潮流を生み出した偉大な研究成果が膨大な数の文献の海の中に埋もれてしまい、アクセスが悪くなるものです。

せいぜい20年ほどの歴史しかないような分野でも、文献数は膨大であり何が重要で何が重要でないか、知っておくべき文献とそうでない文献とを区別することは難しい。
ましてやすべてに目を通すような時間などない。
博士が重要と思う文献のリストは本に載っており、気になった論文があればすぐに検索できるようになっています。
巻末を参照すれば、自ら文献の海の中を探索して迷子にならずに済むはずです。

なお、博士は講演の中で、 サイエンス コミュニケーターに向けて次のように警鐘を鳴らしていました。
科学的事実を受け入れるかどうかは、一般的に人々は自分で吟味して判断するものではなく、自らが信を置く情報源の考えに大きく依存している。
この内容は、サイエンス記事を書く新聞記者や私のようなブログで発信する人間も含めて、傾聴に値するものといっていい。
特に記事の結論やタイトルには大きく影響を受けます。
人々は、自分の生命を脅かすことがない無害なものと日常的に接触していると、その或る物を比較的安全だと認識します。
この心理学的な効果は、ポーランド出身の著名な社会心理学者 ロバート ザイアンツ博士 (1923-2008) が発見した単純接触効果 (the mere-exposure effect) と呼ばれるものです。
例えば、サイエンス関連のニュースは生存を脅かすことなどまずない、無害なものです。
そこに大きな落とし穴がある。

最近話題にもなっていることですが、科学的な発見には常に再現性の問題がついて回ります。
正当な研究であっても、少し実験条件や分析対象を変えるだけで、結果が予測と異なってしまうことは多々ある。
さらに言えば、ほとんどの研究者は再現実験を試みて失敗に終わった経験を持っているに違いない。
それゆえに科学者はある結論を述べるときに、どのような条件での結果であるか、慎重に議論するのです。

しかし、科学とは疎遠な大多数の人々は、なぜ彼らが回りくどい発言に終始するのか理解することが難しい。
一つ一つの結果を一般化しすぎると、それは過剰一般化でありウソとなることを、なかなか皮膚感覚で理解できないでしょう。

細分化された社会において、忙しい日常生活を送る多様な現代人は、科学論文の議論や結果を踏まえて、その内容に納得したうえで結論を受け入れるわけではない。
自らが信じる物事は、実際には自分が信頼するジャーナリストや記者が信じていることをそのまま受け入れ受肉したものである場合が多い。
これは何もサイエンスだけの話ではなく、国際ニュースや政治・経済ニュースを読み解くときにも、常につきまとう問題でしょう。

>>[009]

■「身近なもの」に親近感を抱く

前述したもう一人の心理学者を、最後に紹介いたしましょう。
偉大な社会心理学者 Robert Zajonc です。
彼は心理学と生物学といった異なる専門分野にわたる「学際的」な研究を60年以上にわたって推進した。
そして彼の唱える学説は、常に周囲の反論を呼び込んだだけでなく、アカデミアの強い関心も集めたのでした。
ある研究者は、ザイアンツ博士は自ら提唱する刺激的な論文を投げかけて生じる反論の嵐を、実に楽しんでいるようであった、と語っています。

周囲の反論を反証するデータを蓄積し、次々と論文を発表しているうちに、周囲の見る目は徐々に変わっていく。
反論しようと実験した人が、博士の説を裏付ける結果を出すこともあれば、多くの心理学者の興味を引き付けて参入を促した結果、研究領域として幾つもの花が咲いたのでした。
博士の唱える学説は、いつの間にか突飛なものから主流へと変貌を遂げる。
なぜそれほどまでに、情熱的に心理学者として研究活動に専心したのか。

ザイアンツ博士は、ナチスドイツとソ連の板挟みとなり消滅したポーランド出身で、両親をナチスドイツの攻撃により失っています。
両親の命を奪った攻撃から、重症を負いながらも命からがら辛くも生き延びた博士は、戦後ユニセフでの経験から、心理学分野の研究に没頭することになる。
その目的は世界平和へのあくなき希求でした。
博士が影響を受けたというUNESCOには以下の言葉が高々と掲げられている。
"Since wars begin in the minds of men, it is in the minds of men that the defenses of peace must be constructed"
(戦争は人間の心に端を発するものだから、人間の心の中にこそ、平和の防壁を築き上げなければならない)

博士の研究は多岐にわたっており、すべて詳述することは難しい。
"the mere exposure effect" の発見や "social facilitation" の研究はよく知られています。
前者は単純に無毒な情報に瞬間的にさらされているだけで、ヒトはその事象に親近感を抱くというものです。
サッカー中継中に見向きもされない広告も、コマーシャル中にただ何となくチラリとは見られているロゴの数々。
実はそれらは瞬間的に我々の網膜に実像として把握されており、実際のところ深層心理で親近感を抱かせているというのです。
なんでこの商品を買ってしまったのだろうなぁ、ということはありませんか。
コマーシャルだけでなく、道行く人々のファッションや装身具、街を走り抜ける車。
色々な物が頭の中に知らぬうちにインプットされてしまう場合もあるのではないか。
実際のところ、あらゆるものが宣伝塔になっていることになる。

後者 "Social facilitation" とはその言葉の通り、は他者との接触により動作の能率が変化する現象のことです。
エキスパートは観衆の存在により能率を向上させるが、一方で中途半端な技術者は観衆の前では実力を発揮することが難しくなるらしい。
イチロー選手は大観衆のヤンキースタジアムの中でこそ、より能力を発揮することができるかもしれない。
しかしながら、未熟なアマチュアの一選手があの中に飛び込めば、実力の半分も発揮することができないでしょう。

このような現代心理学の偉業は、実際のところ現在起こっている様々な現象分析のヒントになっているように見えます。
例えば、専門家からすると忌み嫌うような人物も、一般大衆からすれば無毒無害であると判別されるので、テレビのチャンネルを変えたり、インターネット・サーフィン中にニュースを物色している間に、一連の動作によって親近感がわいてくるのだろうなぁ。

2014/04/30-21:19 HUFFPOST JAPAN http://www.huffingtonpost.jp/yuta-takayama/thinking-fast-and-slow_b_5239034.html CP:http://zhp.jp/AJYv
 
 
“若い血液との交換で若返りが可能?”

2014/05/06 National Geographic http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=014&bbs_id=44606471
 

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