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ラテン(イベロ)アメリカ文学コミュの寺尾隆吉『ラテンアメリカ文学入門』(中公新書)

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いまをときめく寺尾先生の近現代文学通史、気がついてみると刊行からはや十年もたっているのに驚く。頁をめくるに連れて新書版とはいえ、初心者向けの案内などではなく、勉強家である著者だけあって些細な論考に分け入ってインパクト強し。わたしもまがりなりにもラテンアメリカ文学通を名乗ってはいるものの、眼から鱗級の言及が少なくない。まずは冒頭からメキシコ革命小説の虚実が暴かれる。いまでは振り返る人が少なくなったアストゥリアスとカルペンティエルに一足突っ込んで解説しているのも嬉しい。いわゆるラテンアメリカ文学ブームがいかに始まって、いかに勢いを喪ったかについては語る人はこれまた少なくないが、やはりここでもかなり実証的に論述。魔術的リアリズムの光と影。地域性から世界性を帯びて前衛化もしていくが、にもかかわらず前衛を目指したビセンテ・レニェロがなぜ冷や飯を喰わねばならなかったのか。ひとつのシンボルとしてのブライス=エチェニケの限界性。作品が通俗化していく中でイベロアメリカ圏の出版社はどのような動きを選んだのか。著者の作家への評言はかなり辛口で、よくぞ言ってくれた!とまで思わせてくれる。もちろんブックガイド的に利用するのもおおいに意味あり。

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