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本当の環境問題を話し合おう!コミュの核施設周辺の白血病はウィルスが原因?!

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「核施設周辺で確認される小児白血病は、男親の作業被曝が原因ではなく、ウィルス感染によるものである」という説がありますが、私はこれに大きな疑問を感じております。それについて私なりの検証を行ってみました。
「核施設と白血病」のトピックとあわせてご覧ください。↓
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28792291&comment_count=3&comm_id=2499291


《ウィルス説支持者の傾向》
私が感じる疑問を端的に指摘できるのでここから始めましょう。
まずは、私がとあるトピックでの議論でいただいたコメントと紹介ページです。

メモ『キンレンのニュータウン説:それは、新しい核施設では、人里離れたところにいろんな所から人を集めてニュータウンが作られる。このような場所では、免疫のない人々(特に感染しやすい乳幼児)と、感染因子(例えばウイルス)を保持した人とが接触し、その結果小児白血病が多発するのではないか、というものである。キンレンはこの考えのもとに、新しい工業団地と大都会周辺の町について調べて工業団地のニュータウンでのみ小児白血病の多発を認めたので、この説が正しいとしていた。』
http://www.taishitsu.or.jp/topics/t9909-a.html

この記事を書いた菅原 努という方の経歴が記されています。↓

『菅原 努博士は、三重大学医学部にはじまり、遺伝学研究所、放射線医学総合研究所を経て、・・・』
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jrr/japanese/kakusho/kourou/k2006-02.html

遺伝学研究所[文部科学省]
http://www.nig.ac.jp/index-j.html
放射線医学総合研究所[文部科学省]
http://www.nirs.go.jp/

つまり、菅原 努氏は、原子力を国策として推進する政府関連の研究者であり、国の意向をなぞらえた主張をする傾向がある方であると思われます。

そのほかのネットで探すことのできるウィルス説支持の記事にも、同様の傾向が見られます。
たとえば、以下のページ↓
ペンキンレン人口混合説(きんれんじんこうこんごうせつ)
http://www.jaea.go.jp/04/nsed/ers/radiation/refa/dresa/term/br001220.htm

このページの出典元は、(アドレスの前半http://www.jaea.go.jp/ )
日本原子力開発機構(旧動燃)
http://www.jaea.go.jp/

このように、総じてウィルス説の発信は原子力推進の立場からのものだといえそうです。


《ウィルス説は立証されたといえるのか?》
前述のページには、キンレンのニュータウン説についてこのように記されています。↓

ペン『小児白血病の過剰発生の例としては、田舎の新設工業団地、第二次大戦の田舎への学童疎開、戦争中田舎への軍の駐屯地新設、田舎での新設ニュータウン、発電所/ダム/油田などの大規模工事サイトなど、人口混合が急に起こった場所で観察されている。ただし、小児白血病の病原体についてはまだ分かっていないのが問題である。』
http://www.jaea.go.jp/04/nsed/ers/radiation/refa/dresa/term/br001220.htm

ところが、「小児白血病の過剰発生例」の具体的なものはまったく記されていません。「観察」したのは誰なのか?「観察」されたのはどこなのか?が明確ではない以上、この言葉を鵜呑みにするわけにはいかないでしょう。
さらには、肝心な病原体は、キンレンが説を提唱してから20年近く経過した現在においてすら、いまだ発見されていません。
(最近の研究では、ヒトTリンパ好性ウイルスというものが発見されているようですが、この感染経路が、「自然には性行為または哺乳により感染することが多いが、出産時、母体内での感染もある。」とあり、空気感染が想定されるニュータウン説との関連は薄いでしょう。)↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88T%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E5%A5%BD%E6%80%A7%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9


《核施設からの放射能説は否定されたのか》
まずは、状況証拠として、これまで白血病が多発した地域では、ほとんど必ずと言っていいほど、深刻な放射能汚染が確認できます。
例↓
チェルノブイリ原発事故
『事故は被災地に大量の放射性ヨウ素を拡散させ、とりわけ小児の甲状腺ガンの多発を招いた。その後、甲状腺ガンは成人にも多発する傾向が見られ、小児の白血病も増加する傾向にある。』
http://www.news.janjan.jp/living/0605/0604280539/1.php
劣化ウラン
『昨年七月までに、湾岸戦争に参加した退役米軍人五十七万九千人のうち、二十五万一千人(約四三%)が退役軍人省に治療を求め、十八万二千人(約三一%)が病気や傷害に伴う「疾病・障害」補償を請求した。病名は白血病、肺がん、腎臓(じんぞう)や肝臓の慢性疾患、気管支障害、慢性的けん怠感、皮膚斑点(はんてん)、関節痛などである。』
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/tokushu/index.html
広島・長崎原爆
『白血病の過剰リスクは、1945年に広島・長崎で被爆した人々に最も早くから認められた放射線被ばくによる晩発影響の一つです。』
http://www.rerf.or.jp/radefx/late/leukemia.html
スリーマイル原発事故
『原告側は「事故後原発から半径六〜十二キロの住民の間で、白血 病や肺がん患者が四倍近くに達している」とするコロンビア大学関係者の調査結果や、原発周辺の樹木の損傷から「被曝線量当量は三 百(三シーベルト)と推定される」とするロシアの専門家の調査を証拠資料として提出。』
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/us/020428.html
マヤーク核施設
『長期間被曝した流域住民2万6千5百人を対象にした追跡調査では、急性白血病と慢性骨髄性白血病の増加が顕著。消化器系のがんや女性のがんなども増えている。』
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/former_soviet/010923.html
インド東部ジャドゴダ・ウラン鉱山の村
『30年前、インド東部の先住民族の住むジャドゴダはウラン採掘の村として、核開発の最先端を行く村になった。しかし、その陰で、野放しの放射性廃棄物投棄によって、環境は汚染され、住民に、ガン、白血病、流産や奇形が発生している。』
http://www.morizumi-pj.com/jadogoda/jadogoda.html

また、「核施設と白血病」トピックでも紹介したように、ドイツでは、環境省(つまり国が)原発周辺での小児白血病の増加を認めています。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28792291&comment_count=3&comm_id=2499291


次に、先の菅原 努氏の作成文では、白血病患者の父親の被曝線量が低いことが疑問視されています。↓
メモ『これがガードナー仮説として注目を集め、実験的、疫学的な検討が世界中で行われた。とうのは、もしこの通りであるとすれば、今まで考えられていたよりは遙かに少ない線量でしかも子に放射線の影響が出るということになるからである。実はこのことは1982年の阪大医放射線基礎医学の野村大成教授の研究「親マウスにX線を照射し、それらから生まれた仔マウスを飼っていると発がん頻度が高いことを見いだし、それが遺伝性であることを証明した」が生物学的な支えになっている。しかし、野村の実験では数百mSv以上の高線量を要したのに、ガードナーらの場合は10〜100mSvとあまりにも線量が低い。』

しかし、たとえ低線量であっても、ガン発症の危険は避けられないことは、1990年当時、ゴフマン博士の研究成果などですでに発表されていたことであり、まったく不可解なことではありません。ようは、その研究成果を受け入れる気があるかないかの違いでしょう。
「ガン発症のメカニズム」参照のこと
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=36988778&comm_id=2499291


また、以下のページには、キンレンの感染説の詳細が記されています。↓

「安心科学アカデミー」ページより
http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~wajima/helr4-3.htm

どのような理由からか、白血病発症者の合計数が「核燃料サイクル施設批判」(「核施設と白血病」トピックのコメント2)に紹介されたものとまったく違っています。

安心科学アカデミー
『シースケール村内生まれの若者に発生した白血病・リンパ腫による死亡数(1954-1988)は、合計で6人(中略)シースケール村外生まれの若者(シースケール村以外の生まれで、村の学校に通った)に発生した白血病・リンパ腫による死亡数の合計も5人という多数で、期待数0.74の6.7倍で、やはり発病率は期待死亡数より有意に高い』

核燃料サイクル施設批判
『シースケール村で発生した四人の白血病のうち三人までが100ミリシーベルト以上の高被曝者を父親にもち、残りの一人も50〜99ミリシーベルトの被曝者です。』

「核燃料サイクル施設批判」では、シースケール村内で発生した白血病の総数が4人としているのに対し、「安心科学アカデミー」では、合計11人に増えています。
どちらが正しいのか?といった場合、信頼度の問題になると思います。
「安心科学アカデミー」もページ内を検索していくと電子科学研究所というのに行き当たり、これも文部科学省の外郭団体であるようです。

「安心科学アカデミー」のほうは、ガードナー説(被曝遺伝説)に対抗するために、データを操作したのではないかと思われます。(原発などではデータ改ざんはお手の物です。)


以上、私の推測では、「核施設周辺の白血病はウィルスによる」という言説は、原子力推進の立場にある文部科学省が、ネットを通じて流布しているものであると考えます。
皆さんのご意見をお聞かせください。

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