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本当の環境問題を話し合おう!コミュの『ガイアの復讐』の矛盾1 熱帯雨林の消滅

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ラブロック氏の提唱する「ガイア理論」は、地球を総合的な生命体とみなし、私も深く感銘を受けました。しかし、氏の最近の著作『ガイアの復讐』は、科学的な根拠に乏しく、矛盾した部分も多く、これまでの氏の業績を汚してしまっているように思います。
また、この著書においては、原子力を擁護する記述が多く見受けられますが、環境団体による公開質問にいまだ回答をしておらず、科学者としての誠実さが問われます。
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/climate/lovelock/index_html
『ガイアの復讐』から、問題のある記述を取り上げ、私なりの検証を述べてみます。皆様のご意見をお聞かせ下さい。

<その1>
地球温暖化により、熱帯地方は4度気温が上昇し、水分の蒸発により、熱帯雨林は消滅するだろうか?

『ハドレーセンターのリチャード・ベッツによれば、大熱帯雨林はその暖かい環境に適応することによって水のリサイクルを可能にし、この制限をある程度打開しているという。そのために生態系は林冠の上に雲と雨を維持するが、この能力には限界がある。彼とピーター・コックスは、気温が四度C上昇すればアマゾンの森林はその力を失い、低木帯や砂漠に変わってしまうと示唆している。そうなる原因はひとつには雨がこの地域ではより速く蒸発してしまうからだが、さらに、世界の気温が四度C上昇すると風の吹き方が地球規模で変化することにも関係している。
    「個体数増加への制約と温度との関係」より』

地球には、風や水蒸気といった温度を調節する機能があり、赤道地帯で生じた熱エネルギーを、高緯度地帯へ伝播させる作用が働くことは、私などよりもラブロック氏がよくご存知であるはずです。
そのため、これまで高温であった地帯の気温が急上昇するとは考えられず、むしろ、高温多湿な地帯が赤道の南北に広がっていくことが考えられます。
最近の報道では、イノシシの生息域が北上しているというものがありました。

『一関市西部や隣接する奥州市衣川区で、イノシシの目撃や足跡の確認などが相次いでいる。環境省の調査でイノシシは宮城県が生息の北限とされ、本県ではこれまで確認例はなかった。足跡を鑑定した研究者は「岩手での生息もほぼ間違いない」としている。イノシシは西日本を中心に全国各地で農作物などに大きな被害を出しているが、温暖化による影響で生息範囲を広げている可能性もある。専門家は「いったん侵入すると絶滅は難しい。対策は早めに」と訴える。
2007年10月6日 岩手日報』
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20071006_3

青森県内の遺跡からは、イノシシの骨が発掘されており、縄文時代の頃、東北地方はかなり温暖であったと思われます。
このように、熱帯地方のエントロピーが、孤立的に増大するとは考えにくく、ラブロック氏の著述はかなり煽動的ではないかと感じます。
これに関しては、辻田敦氏の研究でも述べられています。

『ところで,温暖化ガスの中でもっとも影響の大きい気体はH2Oである.多くの議論ではこのことが無視されている.
 熱帯または温帯の夏,大気中のH2Oの量が多いので,CO2が多少増えたところでCO2による影響はない.』
http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss023/ss0231.htm#top

もう一つは、地球温暖化の影響により、「雨がこの地域ではより速く蒸発してしまうのか?」 という点です。
これは、熱帯雨林における環境を全く理解していない記述だといえます。
熱帯雨林のジャングルでは、非常に高い、30m以上もある樹林帯が日光を遮り、地面まで達するのはほんのわずかです。このため、樹林下の湿度は非常に高く、樹林が存在する限り、蒸発が速まったり乾燥してしまったりすることは考えられません。
熱帯雨林の減少は、人為的な伐採によるものであり、短絡的にCO2に結び付けようとする恣意が感じられます。

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