世界の危険宿・人物＆被害情報コミュのアルゼンチン

2005年　１２月
場所　ブエノスアイレス　ビクトリア・ホテル前
犯罪情報　クリームかけ強盗　（未遂）

夜行バスに乗りアルゼンチンはブエノスアイレスに朝到着。

疲れた体を引きずってビクトリア・ホテルを探していた。

持っていた地図で大体の場所が解ったのですが、思わず目の前で立ち話をしている３０代半ばの３人組に「ビクトリア・ホテルはどこですか？」と聞いた。
すると３人はだまーってお互いの顔を見合わせ１５秒経過。
ラチがあかなかったので「グラシアス（ありがとう）」と言ってその場を去った。

地図どおり進むと１分もたたないうちにビクトリアホテルを発見。さあ、入ろうとした時、さっきの３人組が後ろから付いて来てて「ビクトリア・ホテルはそこじゃない。もう１ブロック進んだところにある。」なんて言う。
当然声のするほうへ振り向く。
すると振り向いた反対方向から人が勢いよくぶつかってきた。
一瞬ヨロッとするが、先ほど自分が道聞いた人達がビクトリア・ホテルを目の前にして「ビクトリア・ホテルじゃない。etc」なんて言い出すものだから、おかしいなーと思いながらももう１度地図をよく見直すことにした。

するとさっきの３人組のうちの１人が、「あなた、そこ、汚れているわよ。」なんて言い出す。

見るとズボンの腰の辺りからクリームがかけられている！！

（あ！ケチャップ強盗で有名なあの手口だ！！）と私の頭に電光石火のごとくひらめいた！
瞬間、私の鼻を髭剃りに使うシェイビングクリームの匂いが鼻に付いた。く・くさい！！（もちろんシェイビングクリームなんて持っていないし今まで使ったこともない。）

しかもご丁寧にもズボンのポケットをねらってしっかりとクリームがかけられている。それは、あきらかに付いたのじゃなくて、スプレーか何かから出したてホヤホヤのいかにも狙ってかけましたって感じのクリームがべっとり。

そしてビクトリア・ホテルと堂々とガラス戸に書かれているホテルを目の前にして、さっき答えられもしなかったビクトリア・ホテルの場所を違うなんて言っている。

この３人組　明らかに、く・くさい！！

いや！まちがいない！強盗だ！！！！！

つ！遂に私にもその時がやってきた！！！！！！
何故だか顔がニヤーとしてしまう。

ふと、顔を上げると上下スーツで固めた一瞬だけ紳士風に見える、でも、明らかに下心のある背の低い小太りの中年男性が、私は怪しくない親切なおじさんだってのを顔に装い、素材がトイレットペーパーと一目でわかる素材のティッシュをご丁寧にも両手に持って、どこからともなく現れた！

来た！来た！来た！来た！！！来たーーーーー！！！！！！！

あんたら全員グルやなーーー！！←（私の心の声）↑↓
今時そんな有名な手口に引っかかるか！！バーカ！！！！！！

ということで、よってきたハエを軽くシッシと振り払ってホテルにチェック・イン！

ということで　被害は私のズボンが汚れただけですみました。

コロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビア・ブラジル・パラグアイと来て、やっとここアルゼンチンにて、ちょっとは気がゆるめられるかな？なんて思っていたのにそうは問屋が卸さないようです。ゆっくりできたのはパラグアイだけだなー・・・

これからも気をつけよーっと。

ケチャップ強盗とは、スペイン・マドリッドあたりでは常套ですね。ケチャップをわざと付けて「何か付いてますよ」と声をかけ、チリ紙で親切を装いながら被害者の服を拭いてる隙に　ポケットやその他の所から貴重品を抜き取る。という手口。