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@ちゃんねるヲタドラマコミュの〜花の大乱舞〜第51回

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第51回「北の抵抗」

1553年(粒苺2)1月2日。山城の国京都。

矢島大納言まいみ主催の年賀の儀がここ京・手鞠城で取り行われていた。
手鞠城には甲斐の須藤まあさが供の菅谷りさこを引き連れて上洛して来ていた。

城に入ったまあさとりさこは矢島家の近習の者数人の導きでまいみたちがいる城の主殿に向かうべく長廊下を歩いていた。すると途中の廊下の隅に一人の人物が深々と頭を下げ座っていた。その者はまあさとりさこが目の前を通るのを見守った。まあさとりさこはその者が昨年の12月に突如甲斐を出奔した、吉川ゆうだとわかった。まさあとりさこは無言でゆうの前を通り過ぎる。

「殿。いゃ須藤様。この、ゆうがしたことにお腹を立てているのはごもっともでしょう。しかし。。しかし。。」ゆうは頭を下げながら、まあさに言葉をかけ続ていた。

「ゆう。そちの気持ちは良くわかっておる。そなたの突然の出奔劇がなかったら、この須藤まあさ甲斐で新年を過ごしていただろうよ。こうして上洛出来たのも、ゆう。そなたのお陰だ感謝しておる。長年須藤に奉公していた功績により今回の出奔、誰も咎めにいたさん安心して、矢島大納言様に仕えよ」まあさは頭を下げていたゆうの顔を上げさし、出奔への諌めはしないと約束した。
「そちの兄の吉川鱈衛門(きっかわたらえもん)の罪も問わないと、りさこが」
吉川ゆうの兄、吉川鱈衛門は菅谷家に長年奉公し、数々の功績をたてていた。

「鱈衛門はゆうに返すわ。私、近々、上総青零(かずさぶるれい)と婚儀をすることになったの」
りさこは照れながらゆうに報告をした。

「それはおめでとうございまする。兄もりさこ様の幾世を随分と気になされていましたから」ゆうは鱈衛門がりさこに好意を持っていたのを知っていた。

「そろそろよろしいでしょうか。。主殿で大納言様がお待ちです」まあさとりさこの案内をしていた近習は二人に話しを中断させた。

「ゆう。しかと頼むぞ」まあさはゆうに意味不明な言葉を言い残し、りさこと共に近習の案内で主殿に向かう。

「須藤中納言様。菅谷相模守様。おつきです」近習は主殿の前に立ちつくすと声をあら上げ、二人の名を呼んだ後、襖を開けた。

城の主殿の上座には矢島大納言まいみが堂々と腰を据えていた。
その両脇には矢島家の面々が勢ぞろい、軍師未知千の利休をはじめ、鈴木あいり。萩原まぃ。矢島ちさと。新垣りしゃ。大和宇瑠福。兵庫佐貴勝。亜出御酢双葉が座っており、まあさとりさこを出迎えた。既に秋山りゅかは家臣、城やぶきと共に到着していた。

「これはこれは。中納言殿お待ちしていました。おぉ。。つんでれ。。いゃ菅谷相模守もお揃いで。。さぁさぁ中にお入りください。今年の京は一段と寒いですからな」
案内していた近習はまあさとりさこを用意されていた席に二人を座らせた。
席についた二人の目の前には火鉢が置かれ、暖がとられていた。

「中納言殿も着いた事だし。年賀の儀を続ける。淡路の美兎(みう)を呼べ」
まいみは主殿の外に能舞台を作られていた。まいみが呼んだ、淡路の美兎とは最近、京で人気の女旅芸人であった。音曲・踊り。白拍子何度もこなす者である。

やがて軽快な音曲共に美兎という女子が赤い服をまとい現れた。
「美兎。その服はキャナのおがまにゃから買い求めた物か」まいみは上座から立ち上がり能舞台に近づき、美兎が来ている服に目をやった。

「買い求めたというより、おがまにゃ様のご提供で。。大納言様。これ似合いますか?」美兎はまあさの方を見て軽く会釈をした。

「今宵は淡路で流行りの舞をおひとつ」と言い、美兎は大扇子を右に持ち、笛や太鼓といった楽器の音色に合わせ、ひとさし舞う。その可憐な舞に大和と兵庫たちは唖然と見入っていた。まいみは上座には戻らず、まあさとりさこの膳の前に座り、二人の小皿に酒を注いだ。

「須藤殿。よく。。よくぞ来て下さいました。いついつお越しになるか、この大納言、首を長くしてお待ちしておりましたぞ」まいみはうっすらの偽涙を流し、まあさの同情をあおった。

「菅谷りさこもよくぞ来てくれた。聞くところによるとそなた近々婚儀があるとか。得意の忍びの術、上総には使うなよ」泣いていたまいみは今度は笑って見せた。

「二人とも明日はハロー朝廷に参内せよ。後花音天皇の妹君、優花皇女は熊野に落ちたと言うが行方知れず、側近の与音卿は比叡山攻めの時に我が方が捕らえ、今は陸奥の国松島に流刑にしておる。最大の側近。。近衛まあ卿も行方不明。我々は一刻も早く優花皇女と近衛卿を見つけたたい」まいみはいささか焦った様子をふと見せていた。まあさはその行動を見逃さなかった。

「近衛卿は私が京に来ていると知れば自ら投降してきましょう」まあさは以前から親しくしていた近衛卿の安否が気が気ではなかった。

「そうしてくれると我が方もありがたい。優花一派も武装解除してくれれば天下は治まるのに。。おぉぉもう一人いたな」まいみはニヤリと笑みを見せた。

「真野陸奥守えりには何度も上洛を促す書状を書いたのだがなしのつぶてでのぅ」

「確か、未知千の利休殿は真野陸奥守様の義兄。利休様を使者に使わせてたらいかがですか」まあさはまいみにアドバイスをした。

「それは既にした。平泉の館にも入れなかったそうだ」まいみは溜息をつき、今度は少し怒った顔をし、未知千の利休の方を見た。

未知千の利休はまいみの怒った顔を見て、すまなそうに一礼して見せた。

「中納言。朝廷に参内したら判ると思うが。。後花音天皇からそなたにあるお達しが出る。その事がいかなることでも拒んではならないぞ、良いな」
まいみはまあさの耳元で囁いた。
まあさは何気に朝廷から言われるのではないかと予感していたので。まいみの言葉を素直に受け止めた。

「さぁ。美兎。。舞ぇぇぇ」まいみは美兎にもっともっと場を楽しくせよと言った。

「殿。まいみはなんと」まあさの隣に座っていた、りさこはまいみの囁きが気になってしょうがなかった。りさこの問いにまあさは何も言わず。美兎の舞に手拍子を入れて楽しんでいた。

まあさの目の前には秋山りゅかが年賀の儀に出された膳の食を美味しそうに食べていた。りゅかはまあさと目が会うと。にっこりの笑みを見せた。
(りゅか。そなたも何を考えているか読めん奴だな)と、まあさも思い、りゅかに笑みを返した。

「諸侯に一言申しておく。この大納言。後花音天皇より武家の束ねを一切任せてられておる。私の命に逆らう者は朝廷にはむかう者だと認識し、命があらばこれを叩く。まぁ、ここにいられる諸侯の皆さまはこの大納言の意に賛同しているお方々ばかりですので。。謀反とかありませんな」まいみは脅しとも言える言葉で年賀の儀をしめくくった。まいみは一人、主殿から出て行く。それを見て
「では。今宵はお開きと言うことで。皆さま!!」未知千の利休も立ち上がり、まあさとりゅかをお送りせよと近習に命令した。

まあさとりゅかは矢島家の諸侯の方々に一礼し、主殿を後にした。

「中納言様。甲斐にお帰りを際は是非、我が乙女城にお立ち寄りを!」りゅかはそう、まあさに告げ、家臣、城やぶきと共に手鞠城を後にした。

まあさとりさこも手鞠城を後に再建した須藤屋敷に戻った。

「殿。首尾はいががでしたか?」屋敷の警護を任されていた、早駆けのさきはまいみとの話し合いの結果をまあさに尋ねた。

「後花音天皇から何かお達しがあるそうだ。恐らく先の戦についてだろうよ」

「御咎めがありまするか。我々はもう朝敵でありませんぞ」りさこは少し怒った口調でまあさに真意を尋ねる。

「りさこ落ち着いて。。殿。私が調べた所によると。。」さきはまあさが京に来るまでの間に朝廷内や矢島家周辺を調べていた。

翌日。1月3日。
京の町は朝から雪が降っていた。
まあさとりさこは正装し、朝廷から用意された牛車に乗り、ハロー朝廷に参内した。

「須藤中納言まあさに申しつける。先の戦。いかなる大義があったにせよ多くの人を戦に巻きこんだのは事実。よって今の官位、従三位中納言より正四位下参議に任じる」後花音天皇はまあさの位をひとつ落とし参議とした。秋山りゅかと同じ位になった訳だ。

「それとそなたが治めておる、常陸の国を我が朝廷の直轄地する」

「わかりました。して常陸にはどなたが。。。」まあさは後花音天皇に尋ねた。

「それは大納言に聞くがよい。まあさ参議。妹、優花を一刻も早く投降させるよう心掛けよ。それと近衛卿の捜索も」そう、まあさに伝えると後花音天皇は部屋を後にした。まあさとりさこが後花音天皇を見送ると今度はまいみが部屋に現われた。

「まあさ殿。参議就任おめでとうございまする」まいみはまあさの位が落とされることをあたかも知っていたようだった。その言葉にりさこが怒ろうとしたが、まあさが辞めさせた。

「後花音天皇より常陸の国の事は聞いたな」

「はぃ。して常陸の守護には誰が」まあさはまいみに尋ねる。まあさは後花音が大納言に尋ねよと言った時に矢島の誰かが常陸を治めると思っていた。

「あいり。鈴木あいりを常陸の守護に任じる。あいりは昨年の暮れ、朝廷より婿を貰ってな。

コメント(2)

書き出したのに
また操作ミスで消えた
携帯で書くのはむずい

冒頭から淡路の美兎登場

美兎・・各地を転々と廻る旅芸人一座の女座長。舞を得意とし、音曲を鳴らすことが出来る。甲斐に逗留した時、須藤まあさに感銘し京での再会を約束する
第51回始めました。
漏れも動画作りたいわ。

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