増田悦佐氏によれば、ただ一国ポストモダン社会を実現した国だそうである。ポストモダン社会とは、知的エリート支配という厄介な階級支配のくびきから逃れ大衆が解放された社会のことだと言う。
大衆が知的エリートから主導権を奪ったことによって欧米が防ぐことができなかった排除型社会への転落を阻止し、世界で唯一の包摂型社会を形成したと言うのである。
包摂型社会とは、社会からあれやこれやの少数派を切り捨てていくのではなく、みんな仲良く仲間に入れて、社会を形成していこうという国だという。
包摂型社会では排除された人には排除に対する耐性や免疫が備わっていないという大きな問題があると言う。この問題にどう向き合うべきか答えの見えない課題を抱えていると思われる。
誰も経験したことのない社会を築き、ひたすら先頭ランナーとして走っている国には自ら答えを導き出さなければならない状況におかれている。
たまには、自分の国の姿を大きな目で見つめ考えて見ることが必要だと思うのである。
興味のある人は、増田悦佐「格差社会論はウソである」ＰＨＰ研究所刊の本をお読みください。
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