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「はなさきこ」お話の小部屋コミュのぞうり 草履 ゾウリ・・・

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ふらふら小学校の夏休みは、毎年母の田舎で過ごした。
それは、母に仕事があった為で、三歳年上の兄は、拝島の親戚へ行った。

私には、兄との夏休みの記憶がないのはこの為で、それは未だに空白のままになっている。。

田舎はお盆の時期に、ちょっと変った事をしていた。
それを今思い出すと、広い座敷に小ぶりの櫓(やぐら)みたいなものを作り、先祖代々家にあった、ありったけの神様や、仏様のお曼荼羅を、だらりだらりと飾り立てた。

お盆の霊のお迎えには、採り立てのナスや胡瓜を、動物に見立てて作り、迎え火を炊き、子供達は浴衣を着せてもらい、提灯をもち、霊をお迎えに行く・・・

その時、浴衣に合わせて履くぞうりを、近所で作ってもらうのだが・・

私の母は九人兄弟の末っ子で、長男の兄とは20歳もはなれているから、私は従姉妹たちの中でも、いつも一番下だった。(ある時までは)

だから母の実家の従兄妹達も(その殆どはどう言う訳か、男ばかり)、私にしてみれば、叔父さん、叔母さんと変わりなかった。
その叔母さんの代表が、君ちゃんと言う人で、とても存在感のある人だった。

その君ちゃんが、「マサコ〜、あんたにもぞうりを頼んであるから、下のOOさんとこへ取りに行っておいで」

と言われたので、うれしくて走って取りに行くと、それは藁で編んだぞうりだった。

私の頭に閃(ひら)めいた草履は、七五三で履く、金糸銀糸の入った立派なものだ・・・
(あれを浴衣に履くのも可笑しいが、その時私はまだ子供だったから。。)

全くガッカリして、子供ながらに、破れかぶれで、(同じぞうりでも偉い違いだ!!)と憤慨したものだった。

今にして思うと、私はその時から、人が言ったことと、自分の想像にかなりの隔たりがあることに、気づかなければいけなかった。

ああ! それなのに。。未だに私はこの距離感を忘れて、期待に胸をはずませてしまう失敗を繰返している・・・

ぞうり、草履、ゾウリ〜、なんでアナタもぞうりなの〜!!

コメント(3)

 >ぞうり、草履、ぞうり〜、なんでアナタもぞうりなの〜!!

うまい!!
やまだく〜ん 
さきこさんに金糸銀糸のついた座布団15まいもってきて!!
戦後間もなくの頃(ベトナム戦争ではなく・・笑)
妹と写った、たった一枚の写真が残っています。
家のまえの路地で撮ったものらしい。

ボロイ家、ボロイ服、しかし足元は、
ピカピカの藁ぞうり。
じいちゃんが編んでくれたぞうりでした。
>ピカピカの藁ぞうり。
じいちゃんが編んでくれたぞうりでした。


うう、泣けちゃう・・・


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