ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

「はなさきこ」お話の小部屋コミュの母と私の共通点・・・お料理

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
あまり書くことがなかったお料理に関して、最近思うこと。
母は、毎朝4時には起床。 もっとも就寝も早く午後8時にはもう床に就いていた。私たち兄妹は「ニワトリ」と言っていた。(笑)

兄はアルバイト持ちの大学生で、私は高校生。二人分のお弁当持が必要だ。
母は朝から天ぷらを揚げ、それがあるときは鳥のから揚げやハンバーグ。 野菜炒めに卵焼き。どんぶりいっぱいの漬物と一緒に出される朝食は小さなテーブルいっぱいに広がった。

母は自分の席に着くと兄のお弁当を詰め始める。 が、私のは絶対に詰めてくれなかった。
起こされた私たちは洗面を終え、朝の食卓につく。 兄はおかずっ喰いで、ご飯はほんの申し訳程度に食べ、殆どはおかずを食べつくす。 私はご飯が主でおかずを頂く。 

食べ始めると、母はいつも美味しいね〜、ほんと美味しい・・・と言いながら食べる。
私はそれがちょっと変だと思っていたが、口には出さなかった。
自分の作ったものを、美味しいって言うのは、自画自賛だ。 良く言うよ〜!って感じ。

でも今の私がそうだ。 自分で作ったものは、自分で選んで買い、野菜は綺麗に洗ってどんな料理にしようかと考える。 調味料で全く違ったものになるので、イメージを作りあげることから始まって、何を使ったらどうなるか思案を重ねて料理をする。

味見をして、「ああ、美味しいナ〜!!」これなら彼ら(夫と息子)が食べても喜んでもらえる・・・なんて思うのだ。

やっぱり私も自分で作った物を美味しいと思う。
たまによそで食べると、何かが足りない。 もしかして美味しかったとしも、きっと味の素や、化学調味を使かっただろうな、とその形跡を感じる。

いつか兄が送ってくれた本の中に、向田邦子の料理本があった。 それは妹さんが書いたもので、「ままや」とかの小料理屋にまつわる話だったと思う。 好きな本だったので取って置いたが、知り合いに貸したきり戻って来ることはなかった。

その中で、向田さんは、「料理が上手な女は、頭が良い」とか何とかと書いてあったような気がする。  料理は実に頭を働かせる仕事だと思う。 頭の良し悪しの基準はつけがたいが・・・

記憶の中からその味を出す為に、調味料を混合し、ハーブの性質やスパイス、リキュールとその分量を明確に使いこなさなければならない。

母の生きた時代は、今のように便利ではなかったから、きっと手に入らなかったものの方が多かったし、代用品が殆どだったと思う。 

料理をしながら、ああ!これか・・・と思うことがままある。 それは、スパゲッティ、ナポリタンを作った時、母がちょっぴりカレー粉を入れているのを見たのだ。

ある料理番組で、日本の若いイタリアンシェフが修行の為現地に行った。 その折そこのオーナーシェフは、「隠し味にカレー粉を入れたョ、トマトソースとカレー粉は合うからな」と言っていた。

母はもう既に亡くなって10年以上が経つが、私が食べた母のスパゲッティは今から半世紀以上も前のものだ。 上記の料理番組は、きっと2000年以降の物だったと思う。

料理を母から教えて貰うことはなかったが、今にして思うと毎日食べさせてもらったことが何よりの教えと実感している。

私の料理好きは、きっと毎日食べた母の味と余り物を上手に変身させる祖母の贈り物かも知れない。





コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

「はなさきこ」お話の小部屋 更新情報

「はなさきこ」お話の小部屋のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング