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アレルギー専門医のお肌相談コミュのプロトピック軟膏(タクロリムス軟膏)とは

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プロトピック軟膏は普通に言う非ステロイドではありません。
移植手術の時の拒絶反応を押さえたり、免疫の病気を抑えたりする『免疫抑制剤』です。 
ステロイドの様な多彩な副作用はなく、単なる化学物質ですので作用も副作用も比較的シンプル(軽いという意味ではありません)です。 飲み薬で大量なら抵抗力が落ちて肺炎になったり腎臓を侵したりするのですが、外用剤で非常に濃度も低く吸収もよくありません。 従って、全身的な副作用はまずありません。 長期に外用しても皮膚が萎縮(薄く弱くなる)したりしません。
ただ、炎症を抑えて痒みや湿疹を抑えるのですが、ばい菌をやっつける正常の炎症反応も抑えるため感染症は悪化します。
トビヒやミズイボ、ヘルペス、白癬などです。 
しかし、それはステロイドも同じです。
また、同じように癌を抑制する炎症も抑えるため発癌性が増すという理屈があります。 実際に移植をしたした場合は大量にこの薬剤を毎日内服しますが、何年も内服してごく稀に悪性リンパ腫などの癌になるひといるのは事実です。
 しかし、塗り薬の場合は濃度が低く、吸収も悪いのでこの心配はまずないと考えられています。 ただ、プロトピックを外用している所には紫外線療法は併用しない事になっています。
また、2才以下やじくじくしている所には使用しないように一応なっています。
感染症に気をつけ、紫外線療法は外用部に使用しなければ問題ありません。

このクスリの最大の欠点は、吸収が悪く普通は顔や首にしか使用しません。 また、刺激感、熱感がある場合があります。
だいたい2〜3日で慣れます。 それでもダメなら小児用(濃度1/3)を用いるか、塗る前に手背で白色ワセリンで薄めて外用します。 軟膏の中に空気が入って刺激感が減ります。

以上がプロトピック軟膏(タクロリムス軟膏)です。
このクスリはステロイドとは効き方が違い、赤味を良く抑えてくれます。 顔面や頸部に長期使用する場合にはステロイドよりむしろこちらに比重を置いたほうが良いでしょう。

発ガンについては、ネット上でステロイドやプロトピックを攻撃する場合によく言われることなので、初めてきいてびっくりすといけないのであえて書きましたが、まずその心配はありません。







コメント(3)

こんにちは
解りやすいです。ありがとうございます。
私が一回も処方されたことがないのは「顔」「首」に出ないからなんですね。
肘の内側とか、膝の後ろに出るからですね。
良くわかりました。
大変分かりやすく感謝です。

しかし、私の一番苦手な吸収が悪い、熱感がある場合があるとか・・・塗った患部が気になって気になって掻いてしまいそうです。
課長さん

吸収が悪いといっても、いつまでもべたべたという訳ではありません。 組織中の濃度が上がりにくいと言うことです。
熱感や痛みは個人差ですね、数日で慣れることが多いです。
将来的には、免疫抑制剤の外用や内服がステロイドに取って代わると考えています。 ジクジクしている時には難しいので、ある程度調子の良いときに使って慣れておくと良いと思います。

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