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モンハン小説書いてみない?コミュのモンハン小説

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昨年からゆっくりマイペースにモンハン小説を書いてます。
1話完結型で読みやすさ重視しています。
出演者は自分を始め、これまで一緒に狩りさせていただいた方に了承を取って出演させていただいてます。

↓↓モンハン小説一覧はこちら↓↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1697441985&owner_id=1154023

小説はマイミクのみの公開にしております。
どちらかといえばアイルー設定に拘り、アイルーがメインとなりつつある小説ですが興味を持っていただけたらこれ幸いです。

こちらのコミュの場をおかりしてプロローグのみ公開させていただきます。
拙い文章ですが、よろしければお暇潰しに。。。

コメント(4)

温泉の有名地としても知られている―――ここはユクモ村。
気候の落ち着いた、とある大陸の奥深くにひっそりとあるこの村ではアイルーと人が仲良く平和に暮らしている。
そしてそのユクモ村には小さなギルドがあり、数多くのハンターがそのギルドを拠点としている。


「・・・で?今日もそんなクエストを持ってるわけニャ?」

「う・・・だって・・・。」


そんな小さなギルドで1人の女性と1匹のアイルーが向かい合っている。
女性の背中には自分の身長とそう変わらない大きな笛が1本。
その隣にちょこんといるアイルーの背には細くて長い剣が1本。
どうやらこの1人と1匹はハンターであり、ギルドの掲示板の前でクエストと睨めっこしているようである。


「採集クエばっかじゃ強くなれないニャ」

「いたい!!!いたいよその言葉!!!」

「だったら討伐クエとかに行くニャ」

「だって・・・怖いじゃん・・・」

「それでもハンターニャのか・・・?」


女性の手には1枚の紙・・・その紙には『特産キノコ5本採集』と書かれている。
女性とアイルーの前にある掲示板には『ドスジャギィの討伐』や『ナルガクルガの捕獲』といったクエストも貼りだされている。
それでもそんな中から女性が選んだのは採集のクエスト。
アイルーの話によるとどうやら女性が選ぶクエストは毎回採集クエのようである。


「そんなんじゃいつまで経ってもお師匠様には追いつけないニャ」

「う・・・」

「アイリは今のままでいいんだニャ?」

「うぅ・・・」

「お師匠様が今のアイリの様子を知ったら泣くだろうニャー・・・」

「わかった!!!わかったよ!!!」


アイリと呼ばれた女性がバン!!!と掲示板に持っていたクエストを戻す。
そしてその隣に貼ってあったクエストを鷲掴みした。


「今日は血石の採集にするから!!!」

「結局採集クエには変わりニャいのニャーーーーーー!!!!!」


・・・。

・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

アイルーの叫びはユクモ村全体に響いたそうな。































   ** プロローグ **
































さて、ここで先程の女性とアイルーの紹介をしておこう。
女性の名前はアイリ。
ハンターとしてはまだまだ駆け出し。
使用武器は笛。
ペイントボールを投げれば明後日の方向へと飛ばし、モンスターを見ると一目散に逃げ出す。
とにかくダメハンター。
そしてそんなアイリと共にいるアイルーはベベポ。
背中には自分の身長よりも長い剣が1本。
小さな身体を生かし素早く敵の懐に潜り込み、その長い剣で敵の急所を一突きする。
アイリよりもよっぽどハンターとしての素質がありそうだ。


「ベベポ・・・これぐらいでいいかなぁ・・・」

「まだ5個しかないニャ・・・あともうちょっと頑張るニャ」


カンカンとピッケルで鉱石を採掘する音が辺りに響いている。
ここは北の方にある冬山。
大陸1の寒さを誇るこの冬山では洞窟内は全て氷で覆われている。
しかしこの冬山で取れる鉱石はどれも価値の高いものである。
地質学者にとってこの冬山は未開の発掘地でもある。
凶暴なモンスターも多く、ハンター以外の者であれば忽ちモンスターの餌になってしまうだろう。
そんな未開の地で取れる鉱石を手に入れるために地質学者はハンターに依頼をし、今回そのクエストを選んだのがアイリというわけだ。


「うぅ・・・寒い・・・」

「さっきホットドリンクを飲んだばかりニャ。
そうやって縮こまってるから寒いのニャ。
寒いならピッケルを振るニャ」

「ベベポ・・・冷たい・・・この冬山より冷たい・・・」


アイリが口を尖らせて言うが、ベベポはそんなアイリを呆れた顔で見てまたピッケルを壁に向かって振る。


ヒュォォオオオオオオオオ・・・


洞窟内に冷たい風が入り込んでくる。
アイリもベベポも白い息を吐きながらピッケルを振り続けていた。


ヒュォォオオオオオオオオ・・・・・・・バサッ・・・



「・・・ん、何か今変な音しなかった・・・??」

「気のせいニャ。
よそ見ばかりしてニャいで早く血石を掘り出すニャ。」

「で、でも・・・。」


アイリはチラチラと洞窟の入り口の方を見ているがそこには何もいない。
首を傾げながらまたピッケルを振り始めた。


ヒュォォォオオオオオ・・・


洞窟内には風の音とピッケルの音、そしてアイリとベベポの息遣いだけしか聞こえない。
しかしそんな空間に割って入ろうとしている者がいた。
その変化に気付いたのは先程から洞窟の入り口の方ばかり気にしていたアイリだった。


「ベペポ!!!さっき何か影が動いた!!!」


アイリの慌てた言葉にようやくベベポが入り口の方へと意識を向けた。
先程と変わらぬ洞窟の入り口・・・しかし明らかに何かが違った。
ハンターの勘とでもいうのだろうか・・・チリチリと緊張した空気が流れ始めた。


ヒュォォォオオオオオ・・・


相変わらず風の音が煩い。
この風の音に邪魔されて気付かなかったか・・・と、ベベポは小さく舌打ちをした。
先程まで握っていたピッケルをその場へと放り投げ、背中にある剣へと手をかける。
アイリは洞窟の入り口の方を睨み続けるベベポを見て同じように視線をむけた。


ヒュォォォオオオオオオオオ・・・バサ・・・バサ・・・


ゆっくりと何かが洞窟の入り口へと降りてこようとしている。
その姿はまだ確認出来ない。
緊張した時間が続く。
アイリもベペポも息を殺してじっと1点を見つめていた。


ズシ・・・ズシ・・・グォォォオオオオオオオオ!!!!!!「アイリ避けるニャ!!!」


ベベポの声と共にアイリは地面へと叩きつけられた。
ベベポに身体を突き飛ばされていなければ今頃アイリはモンスターの咆哮によって落ちてきた氷柱により大きなダメージを受けていただろう。
アイリは今まで自分の立っていた場所にあった砕けた氷を見てぞっとした。


「よそ見してる暇はないニャ!!!」


ベベポがモンスターに向かって駆けだす。
ベベポの先にいるモンスターをアイリはようやく見た。


ベリオロス――――


別名“氷牙竜”とも言う。
その名の通り巨大な牙と、そして鋭い棘が特徴である。
翼や尻尾に生えたスパイク状の鱗を巧みに使い、滑りやすい氷の上を自由自在に駆け回る。
氷の上で彼のその動きについて行くのは非常に困難であろう。


「そんな・・・!!!」

「アイリ!!!ぼさっとしてる暇はないニャ!!!早く武器を構えるニャ!!!」


ベベポは突っ立って動かないアイリにそう言いながらもベリオロスへと向かっていく。
ベリオロスがベベポに向かってその長い尻尾を振りおろすがベベポはサッとかわしベリオロスの足元に向かって剣を振りおろした。


「アイリ!!!」


足元へと移動したベベポが見えなくなったためベリオロスは標的をアイリへと変えたのだろう。
今度はその長い爪をアイリへと振りおろした。


ガキン!!!!!「うぐっ・・・!!!」


アイリは背負っていた笛でベリオロスの爪を受け止めるもその力が強かったのだろう、そのまま吹っ飛ばされた。


「アイリ!!!」


ベベポがアイリの方へと駆けていく。
ベリオロスはそのベペポの姿を目で捉え、素早くベベポの前へと移動した。


グルルルル・・・


大きな牙の間からチラチラと赤い舌が見え隠れしている。
ベベポは剣先を下ろし、身体を低くした。

『どんな敵であっても弱点はある』―――

それは昔師匠に教えてもらった言葉。
正直ベリオロスの弱点なんて知らない。
キッとベベポは1点を見つめた。
ベリオロスがベベポへ向かって爪を振りおろす。
ベベポはそれを軽く横へとかわし、そのまま剣を振り上げた。


グギャァアアオオオオオ!!!!!


「ベベポ!!!」

「アイリ!!!煙玉ニャ!!!」


ベベポの剣がベリオロスの翼にあたり、ベリオロスが怯む。
少し体勢を崩したベリオロスの横をスルリと抜けてベペポはアイリの元へと駆け寄った。
そしてアイリの荷物から煙玉を取り出し、地面に向かって勢いよく叩きつけた。


「さっさと逃げるニャ」

「うん!!!」


辺り一面が煙によって白くなる。
ベリオロスが突然の煙に驚いている横をアイリとベベポは洞窟の入り口へと向かって一目散に駆けだした。


「・・・で、結局血石は集まらニャかった、と。。。」

「うっ・・・」

「採集クエストで失敗とか恥ずかしくて村を歩けないのニャ」

「うぅ・・・言葉が突き刺さるよ、ベベポ君・・・。」

「全く・・・」


ベベポはフゥ・・・と息を吐きだした。
そしてガックリとしているアイリを見ながらボソリと呟いた。


「・・・でもあの時アイリが笛を吹いてくれたから一瞬の隙が出来たのニャ」

「え??何か言った??」

「何にもないニャ!!!さっさと次のクエストに行くニャ!!!」




あの時―――
ベベポが身体を低く構えた時に聞こえた小さな旋律。
その音色はベベポに力を分け与えた。
そのおかげでいつも以上に力強い攻撃を繰り出すことが出来た。
だからこそ出来た隙―――

アイリとベベポがこれまで大きな怪我なくハンターとして生きてこれたのはベベポの強さとアイリのサポートがあったからかもしれない。


「よし!!!今度はこのクエにしよう!!!」

「今度は燃石炭の採集ニャのかーーーーーー!!!!!やっぱり採集クエストニャのは変わらないのニャーーーーー!!!!」


ベベポの叫びは今日も・・・そう、ユクモ村に響くのであった。

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