シネマカレンダーコミュのJUNO/ジュノ

１６歳の高校生が予想外の妊娠をし、少しずつ成長していくストーリー。

賛否両論ですね。
この重い話をコメディータッチにしたことで、軽率だとか、不妊治療を受けている人の気持ちも考えろ、など、批判意見の方が多く聞くかな。。

私は、このリアルさに、あっぱれって感じがします。
命の大切さに気付いて自分で育てる！（養子縁組はしない）なんてキレイ事のストーリーより、観る価値があるかな。

パンクロックとＢ級ホラー好きな主人公ジュノ。遊び半分でセックスして、妊娠。
この話はジュノの両親の寛大さ（天然キャラ？）もとっても重要。
ジュノは親に気付かれる前に中絶をしようと、病院へ。そこの受付スタッフがガムを噛みながらゲーム（ＤＳ）に夢中。ふと、外で中絶反対運動をしている同級生の言葉を思い出す。「赤ちゃんにも爪はある」
ジュノは病院を飛びだし、同級生ポーリーとともに里親さがしを・・。

養子縁組も決まり、すべての医療費は負担してくれることに。それ以上のお金は「特に要らない」と。ここがいいね。ジュノは赤ちゃんを売り物にはしなかった。
おなかがどんどん大きくなっても、ジュノは他人事のよう。「すぐにあげたいんだけど、まだシーモンキーみたいなもんよ」など、暴言の連続。

でも最後に、出産後ベットで泣いているジュノに対し、父親が「次は自分のために」と優しい一言を。

日本でも「こどものこども」って映画が公開になりますね。１１歳の小学生同士がひっつけごっこをして、妊娠する話です。先生役に麻生久美子さんなので、気になりますね。

ジュノの前田評・・・９０点

２００８．６．２０