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[未来へ。〜私のエコロジー〜]コミュの[その8★パンダは誰のものか?]

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★「人寄せパンダ」という言葉があります。
 日本に始めて中国からパンダ(ジャイアントパンダ)がやってきた時、上野動物園には長蛇の列ができました。そこから生まれた言葉ですが、現在ではかつてほどの人気ではないように思えます。
 
 さて、先日の日中首脳会談は、このところ内外の多くの批判に晒されている日中両首脳が、かたや7月の「サミット」を、かたや8月の「オリンピック」を是が非でも成功させたいということから、まさに大事な問題を先送ったり、ないしは蓋をすることを申し合わせた“国を越えての”偽装会談であったと言わざるを得ません。
 互いに生き延びることを第一に考えた権力者ならではの(私的)目的のために、両国のひとびとにとっての本来の互恵とか、友好とかとは程遠いものだったと言えるかもしれません。
 
 例えば先日起きた、20000人もの死者を出したというミャンマーのサイクロンによる災害。アジアの盟主だかリーダーだかしりませんが、日本と中国の首脳が同席したこの時に、何故率先して緊急支援を発表できないのか。二人の頭の中には「サミット」と「オリンピック」という事しかないのでしょう。あきれたもんですね。

 さて、今回、再びパンダがやってくるそうですが、マスコミが言うような「贈与」か「貸与」かが問題ではなく、絶滅しかかっている動物を相も変わらず政治の道具に使っている鈍感さこそが問題です。
 これはもちろん長きに渡る中国の戦略ですが、1970年代の認識ならともかく、環境立国なる宣言をした2000年代にも関わらず、この提案を断らない我が国の首脳も“同罪”です。
「絶滅危惧種の保護が今日の世界の潮流であり、本来の生息地でいかに絶滅を防ぐかに協力したい」と丁重に断ればいいでしょうに。
 
 そもそも、パンダの多くが生息する地域は四川省とはなっているものの、チベット人の多い地域だそうです。まあ、それはともかくとして、
こうした貴重な動物を「あげる」だの「貸す」だの、誰に許可を得たのですか?パンダはもともと誰のものなんですか?
 
 わたしの尊敬する幻想理論の岸田秀さんは
「動物園とは人間が“百獣の王”であることを示すために作られた」
と喝破しています。
 ヨーロッパを中心に始まった珍しい動物を世界から集めて誇示するような動物園文化も、そろそろ見直す時かもしれません。
 こういうことを言うと、「子ども達が動物と触れることは命を大切にする教育の場になる」というような反論がくるでしょう。でも、これは人間中心のご都合主義(こじつけ)だと思います。それなら人間以外の動物が動物園なるものを作ったという話は聞いたことがありませんし、だからと言って動物が人間のように仲間や他の動物を平気で虐待したという話も聞きません。そもそもライオンが「俺は“百獣の王”じゃあ!」なんて自分で言ったなんて話は聞いたことがありません。こころ秘かに自分のことをそう思っているのは人間くらいでしょう。
 
 今回もエコロジー発言に繋がっていきますね。人間優先の論理、人間賛美の論理では、決して環境問題は解決できないと肝に命じるべきです。

 とりあえず動物園の賛否は置いておくにせよ、まずパンダにはお引き取り願い、生息地の環境破壊を食い止めるための協力をする...というのが、パンダにとっても、もしかしたらチベットの人達にとっても、もちろん未来を担う子どもたちにとっても真っ当な考えだとは思いませんか?(08年5/8の日記より)

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