第69回東アジア歴史文化研究会
日時：2010年3月8日(月)
場所：常円寺祖師堂地下ホール
テーマ：「日本人が知ってはならない歴史−今日の日本の危機の根源を探る」
講師：若狭和朋氏（九州大学大学院客員教授・教育学博士）
１．今時大戦に診る日本人の知的過誤
（戦力展開における２乗の法則は既説につき略）
１）パレート最適解における過誤
ア）目的と目標 例 目的：戦争に勝つ
目標：目的のための手段・・･作戦、戦備
イ）複数の目標間に trade off が存すること
例 美味しいことと値段
ウ）優先順位をはっきりさせろ：これは間違い
エ）単一の目標では単一の解しかないから
オ）馬力と燃費と頑丈さ・・・そして防弾壁
カ）零戦はなぜ「双胴の悪魔」に勝てなくなったのか
キ）なによりも大切なのは歴戦のパイロット
２）合成の誤謬（fallacy of composition）
個々には正しくても全体としては破滅すること
例：福笑いの破滅した顔
日本は負けると決まっている戦争に無謀にも突入したのか
そうではない。必死の日本の必勝の戦策とは
昭和1６年11年15日に確認された「腹案」がそれである。
「対米英蘭蒋戦争終末促進ニ関スル腹案
要はインド洋の制圧である。ここには真珠湾はない。
２．戦後の「第二の敗戦」の諸因
１）OSSの「日本計画」への不和
インテリジェンスへの無知･･･豊臣秀吉とは何者なのか日本人は知らない･･
２）日本国憲法に潜む恐るべき毒素・奸謀への無理解
３）東京裁判とニュールンベルグ裁判の差異への不解析
３．今の日本の危機の根源
１）「日本列島は日本人のだけの所有物ではない」・「国というものが何だかよくわからない」（09.11.25FNNニュース、鳩山首相）
２）では、「日本とは何なのだろう」「日本人とは誰のこと？」
３）いま､私は父母の生命を受け継いでいる。そして､祖父母4人の生命をも･･･。先祖の数は２のn乗であるから21代前の先祖の数は100万人を超える。30代前に遡ると15億人になる。このなかで一人でも欠けていたなら今の私の生命は存在しない。気が遠くなるような生命のリレーが今の私を生んだのである。ちなみに今上陛下は125代であられる。２の125乗を計算すれば天文学的数字になる。高校生なら「ああ！これは収斂や」と叫ぶ。「共通の先祖になっていくのや！！」「だから天照大神か！！」。･･･ヒストリア学習の一コマである。
４）「日本、日本人とは何だろう？」※私たちは「今の日本、日本人」しか考えていないのではないだろうか。天地を創り、田畑を造り、道を造り、文字を造り、言葉を整え、堂々たる歴史の継承のなかに今の日本、日本人があることを想起すべき。これを国体という。･･･「国民体育大会ではない」（笑い）
５）「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、その地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」（憲法第１条）。では、「主権者」の日本国民の「総意」で「象徴」を否定し廃位することができるか。法科大学院生の少なくはない者が私から「退学したら」と優しく諭され愕然とする。何故か。実定法はノモス（法の法たる自然法）を否定できないことを知らないからである。
６）「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」（第１条）というのは国体の規定。天皇絶対主義とかいう☆☆学者も多い。これは､「君臨すれど統治せず」という意味。「天皇陛下に司法権、立法権、行政権がありましたか」とは私。統帥権の独立は「長州の足軽たち○○の失敗作」（これは私）→「東條英機の遺言は・・・」
７）Constitutionを憲法と訳しているが､医学では「生まれつきの」等々と訳す。つまり憲法とは自然法の叙述に他ならない。日本の「主権者」は誰かとの設問に「国民」と書いたら×である。イギリスには憲法典はないが、マグナカルタ以来、イギリスの主権者は書かれていない。フランス革命「憲法」は「人民」とした。この「人民」がアメリカに乗り込み、インディアンたちを殺し尽くして「実定法の国」を造った。「人民」とは呪われた言葉、概念である。中華人民共和国や朝鮮民主主義人民共和国には、呪われた「人民」がいる。リンカーンのあの演説は「人民の､人民による、人民のための・・」は大悪訳。人民とは「優れた指導者に服従し自由を得る民衆」というルソー「発明」の概念。
８）参政権を「国民固有の権利」と憲法15条は定めている。地方参政権なら外国人にも認めてもよいとする部分的許容説があったが､最近に至って消滅した。1995年2月の最高裁判決の「傍論」で部分的許容権を唱えた園部逸夫判事は「俗論」と書き、自分の立場を否定した（『日本自治体法務研究 第九号』2007年）。それだけではない。この立場のチャンピオン長尾一紘中央大学教授は全面的に自分の説を放棄した（『産経新聞』平成22年1月29日１〜３頁 インタビュー記事は一例）
長尾教授はドイツの少数説を日本に紹介した人だが、自説の否定により鳩山首相たちは理論的支柱を失った。厳しい論争に真摯に応接された長尾教授に人間としての敬意を表する。石垣島、対馬、沖縄、島根県、日本の危機に日本人は目覚めねば。
９）日本の「特別永住者」には在留資格に制限はなく、また5年以内であれば韓国と日本の間を自由に往来でき､日本での経済活動も自由である。これは世界中では例外的措置である。アメリカでは国籍取得の最終問答は「アメリカのために銃を取るか？」である。「税金を納めている」というのは、行政サービスの対価に過ぎない。安全・・・
10）国体とは右翼用語ではない。国体＝ナショナル・アイデンティティなのである。今日の佳き日を日本の国体を再確認する日としませう。民主民本が日本の国体。
イ）日中での歴史の共同研究などは無意味であるだけでなく､罪科のみが残る。「南京大虐殺」など完全な謀略を日本は呑まされている。東大の北岡教授たちよ。
ロ）支那事変は日本が始めたものではない。昭和11年12月の西安事件こそが不幸な戦争の基点であり､コミンテルンの謀略。主役はスターリンと張学良。
ハ）張作霖爆殺（昭和2年）はＫＧＢの謀略。実行組織は「グリーシカ」。実行の責任者はナウム・アンチゴン、直接の実行者はメルニコフ。（ミトローヒョン文書）
ニ）当時、イギリスの陸軍情報部極東課（Ｍ12c）が４ヶ月をかけて調査している。「ソ連が主役だ」と報告している。（文書番号 WO105・5750・M12c Note Oct・1928）
ホ）謀略史観？？
謀略や陰謀、情報工作は歴史の常である。日本人は「忍者」をなぜ軽く描くのだろうか。豊臣秀吉とは何者だったのだろうか。FRBの大インチキを日本人は・・。
日時：2010年3月8日(月)
場所：常円寺祖師堂地下ホール
テーマ：「日本人が知ってはならない歴史−今日の日本の危機の根源を探る」
講師：若狭和朋氏（九州大学大学院客員教授・教育学博士）
１．今時大戦に診る日本人の知的過誤
（戦力展開における２乗の法則は既説につき略）
１）パレート最適解における過誤
ア）目的と目標 例 目的：戦争に勝つ
目標：目的のための手段・・･作戦、戦備
イ）複数の目標間に trade off が存すること
例 美味しいことと値段
ウ）優先順位をはっきりさせろ：これは間違い
エ）単一の目標では単一の解しかないから
オ）馬力と燃費と頑丈さ・・・そして防弾壁
カ）零戦はなぜ「双胴の悪魔」に勝てなくなったのか
キ）なによりも大切なのは歴戦のパイロット
２）合成の誤謬（fallacy of composition）
個々には正しくても全体としては破滅すること
例：福笑いの破滅した顔
日本は負けると決まっている戦争に無謀にも突入したのか
そうではない。必死の日本の必勝の戦策とは
昭和1６年11年15日に確認された「腹案」がそれである。
「対米英蘭蒋戦争終末促進ニ関スル腹案
要はインド洋の制圧である。ここには真珠湾はない。
２．戦後の「第二の敗戦」の諸因
１）OSSの「日本計画」への不和
インテリジェンスへの無知･･･豊臣秀吉とは何者なのか日本人は知らない･･
２）日本国憲法に潜む恐るべき毒素・奸謀への無理解
３）東京裁判とニュールンベルグ裁判の差異への不解析
３．今の日本の危機の根源
１）「日本列島は日本人のだけの所有物ではない」・「国というものが何だかよくわからない」（09.11.25FNNニュース、鳩山首相）
２）では、「日本とは何なのだろう」「日本人とは誰のこと？」
３）いま､私は父母の生命を受け継いでいる。そして､祖父母4人の生命をも･･･。先祖の数は２のn乗であるから21代前の先祖の数は100万人を超える。30代前に遡ると15億人になる。このなかで一人でも欠けていたなら今の私の生命は存在しない。気が遠くなるような生命のリレーが今の私を生んだのである。ちなみに今上陛下は125代であられる。２の125乗を計算すれば天文学的数字になる。高校生なら「ああ！これは収斂や」と叫ぶ。「共通の先祖になっていくのや！！」「だから天照大神か！！」。･･･ヒストリア学習の一コマである。
４）「日本、日本人とは何だろう？」※私たちは「今の日本、日本人」しか考えていないのではないだろうか。天地を創り、田畑を造り、道を造り、文字を造り、言葉を整え、堂々たる歴史の継承のなかに今の日本、日本人があることを想起すべき。これを国体という。･･･「国民体育大会ではない」（笑い）
５）「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、その地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」（憲法第１条）。では、「主権者」の日本国民の「総意」で「象徴」を否定し廃位することができるか。法科大学院生の少なくはない者が私から「退学したら」と優しく諭され愕然とする。何故か。実定法はノモス（法の法たる自然法）を否定できないことを知らないからである。
６）「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」（第１条）というのは国体の規定。天皇絶対主義とかいう☆☆学者も多い。これは､「君臨すれど統治せず」という意味。「天皇陛下に司法権、立法権、行政権がありましたか」とは私。統帥権の独立は「長州の足軽たち○○の失敗作」（これは私）→「東條英機の遺言は・・・」
７）Constitutionを憲法と訳しているが､医学では「生まれつきの」等々と訳す。つまり憲法とは自然法の叙述に他ならない。日本の「主権者」は誰かとの設問に「国民」と書いたら×である。イギリスには憲法典はないが、マグナカルタ以来、イギリスの主権者は書かれていない。フランス革命「憲法」は「人民」とした。この「人民」がアメリカに乗り込み、インディアンたちを殺し尽くして「実定法の国」を造った。「人民」とは呪われた言葉、概念である。中華人民共和国や朝鮮民主主義人民共和国には、呪われた「人民」がいる。リンカーンのあの演説は「人民の､人民による、人民のための・・」は大悪訳。人民とは「優れた指導者に服従し自由を得る民衆」というルソー「発明」の概念。
８）参政権を「国民固有の権利」と憲法15条は定めている。地方参政権なら外国人にも認めてもよいとする部分的許容説があったが､最近に至って消滅した。1995年2月の最高裁判決の「傍論」で部分的許容権を唱えた園部逸夫判事は「俗論」と書き、自分の立場を否定した（『日本自治体法務研究 第九号』2007年）。それだけではない。この立場のチャンピオン長尾一紘中央大学教授は全面的に自分の説を放棄した（『産経新聞』平成22年1月29日１〜３頁 インタビュー記事は一例）
長尾教授はドイツの少数説を日本に紹介した人だが、自説の否定により鳩山首相たちは理論的支柱を失った。厳しい論争に真摯に応接された長尾教授に人間としての敬意を表する。石垣島、対馬、沖縄、島根県、日本の危機に日本人は目覚めねば。
９）日本の「特別永住者」には在留資格に制限はなく、また5年以内であれば韓国と日本の間を自由に往来でき､日本での経済活動も自由である。これは世界中では例外的措置である。アメリカでは国籍取得の最終問答は「アメリカのために銃を取るか？」である。「税金を納めている」というのは、行政サービスの対価に過ぎない。安全・・・
10）国体とは右翼用語ではない。国体＝ナショナル・アイデンティティなのである。今日の佳き日を日本の国体を再確認する日としませう。民主民本が日本の国体。
イ）日中での歴史の共同研究などは無意味であるだけでなく､罪科のみが残る。「南京大虐殺」など完全な謀略を日本は呑まされている。東大の北岡教授たちよ。
ロ）支那事変は日本が始めたものではない。昭和11年12月の西安事件こそが不幸な戦争の基点であり､コミンテルンの謀略。主役はスターリンと張学良。
ハ）張作霖爆殺（昭和2年）はＫＧＢの謀略。実行組織は「グリーシカ」。実行の責任者はナウム・アンチゴン、直接の実行者はメルニコフ。（ミトローヒョン文書）
ニ）当時、イギリスの陸軍情報部極東課（Ｍ12c）が４ヶ月をかけて調査している。「ソ連が主役だ」と報告している。（文書番号 WO105・5750・M12c Note Oct・1928）
ホ）謀略史観？？
謀略や陰謀、情報工作は歴史の常である。日本人は「忍者」をなぜ軽く描くのだろうか。豊臣秀吉とは何者だったのだろうか。FRBの大インチキを日本人は・・。
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