出雲國風土記コミュの出雲国風土記とはずがたり

コミュ立てたのはいいが、全くの放置状態。
そしたらいつの間にやら二桁の参加者…。
貧乏性の私は、「何かせねば」と思い、
徒然なるままに、出雲について書き込んでみたいと思います。
暇だったら、読んでください。

コメント(6)

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日本史を勉強した人は
712古事記
713風土記
720日本書紀
という風に、編纂年代を憶えたかと思いますが、
『古事記』と『日本書紀』は編纂完成年であり、
『風土記』は編纂命令が出た年を表しています。
また風土記は一冊ではなく、当時あった国の数だけ本来は存在したはずです。
なので各国によって、編纂完成年が異なってきます。
例えば『常陸國風土記』は、いろいろな説がありますが、
720年以降と私は考えています。
ところが『出雲國風土記』は、奥付に「天平五年」と記されているので733年と正確に分かるのです。
この辺りが『出雲國風土記』の史料としての価値を高めています。

[2] mixiユーザー 10月05日 01:50

やはり日本史を勉強した人は、
『出雲國風土記』は、現存する5つの「風土記」のうちの１つであると、
学んだかもしれませんが、
ここで使われている「現存」という言葉の意味は、
「７３３年に編纂されたもの」ということではなく、
「写本が残っている」ということです。

『出雲國風土記』の写本は何十種類もあるらしいのですが、
よく使われるものは、
「細川家本」「倉野本」「日御碕本」「万葉緯本」の４つです。
このなかで最古の写本である「細川家本」ですら、
1597年のものとされています。

[3] mixiユーザー 10月09日 05:43

『出雲國風土記』研究者が使っている、
活字化された『出雲國風土記』としては、
岩波書店の「日本古典文学大系」ｼﾘｰｽﾞの『風土記』が、
一番信用されているように思われます。(写真左）

装丁が赤のもので、五風土記と逸文が収められています。

ちなみに『日本書紀』も、
このｼﾘｰｽﾞを引用しておけば、
問題ありません。

しかし、しっかりした装丁なので、持ち運びには不向きです。

そこで重宝されるのが、
松江今井書店の『出雲国風土記』です。(写真右）

これは地元島根県でしか手に入らない代物です。

研究者なら本当に皆持っているものですが、
それは「内容が素晴らしすぎる！」というよりは、
「薄くて軽い！」が最大の要因だと思われます。

[4] mixiユーザー 10月12日 00:17

私のお薦めの『出雲國風土記』関連本は、『古代出雲と風土記世界』（瀧音能之編・河出書房新社発刊）です。

出雲における考古学上の貴重な発見は、余す所なくｶﾗｰ写真で載せられており、また、地図や年表を多用し、分かりやすくまとめられています。巻末には参考文献も載っており、更に詳細な本を求めるときの助けになります。

しかし最も驚くべきことは、この本の執筆に参加している面子の確かさ！

出雲古代史研究の先駆者、故水野祐先生に始まり、現在の『出雲國風土記』研究の二大巨頭、瀧音能之・関和彦両先生の揃い踏みときたら、あんた買わなきゃ損でしょう(笑）。この方達以外の執筆者も、現在最前線で活躍されている方達ばかりです。

もし『出雲國風土記』に興味を持たれたなら、是非手に取ってみてください。全くの入門書としても、出雲についてかなり知識を持った人向けの本としても最適だと思います。

注）河出書房新社の回し者ではありませんw。

[5] mixiユーザー 10月12日 12:45

非常に為になる紹介ありがとうございます。
参考にして、勉強してみようと言う気になりました。
早く、内容についてお話できるようになりたいです（*^・^*）

[6] mixiユーザー 10月13日 01:47

＞niginiginomikoさん

ｺﾒﾝﾄ有難うございます！
ちょ～嬉しいっす！！
これからも、つれづれなるままに書いていく所存ですので、宜しければ読んでやってください。

出雲神話は、大和朝廷的価値観とは異なった内容になっているので、なかなか興味深いと思います。是非楽しんで勉強してみてください。

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