何とかナルナル?!プリキュア５コミュの【Ｇｏプリ②】学園のプリンセス！登場キュアマーメイド！感想

アロマとパフの説明を受け、幼少時に出会ったカナタの為にプリンセスプリキュアをやることにしたはるはる。グランプリンセスを目指し、「強さ｣「優しさ」「美しさ」を身につける為に、「まずは強さから」と早朝ランニングを始める。なかなか感心だ、歴代プリキュアでやっていたのは、響ちゃん（キュアメロディ)ぐらいか。彼女の場合は、プリキュアの為ではなく普段からの自主トレみたいだったが。ボクも早朝ランニングはやってました。キホン、鍛えていないと「人間力」ってあがらない気がする。
…の後で早速入学式で遅刻してしまう(笑)。学園のプリンセス、海藤みなみちゃん（以後みなみん笑)が先生に怒られているのをフォローしてくれたのは、はるはるの早朝ランニングを目撃していたからである。しかし漫画などで描かれる生徒会会長って、バリバリのリーダーシップで生徒の憧れとか多いけど、実際はそんなにいいものじゃない。朝礼の指揮をとったり時に校則に沿って注意とかするから、どちらかというと生徒には嫌われる存在である。
まぁノーブル学園の校風だったら、校舎ウラに呼び出されてリンチされるなんてこともないだろう(笑)。普通みなみんみたいなお嬢さんには、何かと取り巻きがいるものだが、彼女の場合は抜きん出過ぎて（おそらく経済環境的にも）「孤高のヒト」らしい。入学初日に「弟子入り」を申し出る、はるはるの一途さ(笑)。怒られてかえって喜んでいるのは、みなみんの「本気度」を感じるからであろう。しかし幼少から「プリンセスになりたい」と言ってた割には、「何にも準備して来なかった」のね。まぁ、ストーリーとテーマの都合上だろうけど(笑)。

「プリキュアは、変身前のダメージは回復しない」ことが、今回のエピソードで判明する。しかし「生身でプリキュアをかばう」みなみんのスゴさよ！さらに見たこともない怪物たちを前にして、「あなた方には屈しない」と言い放った。カッコいいが、あまりにも無謀だ。おそらくは、はるはるへの想いもあったからであろう。
キュアマーメイドに変身後も、ゼツボーグの攻撃を紙一重でかわして、素早く懐に入って反撃、敵のカードをボードにしてサーフィンをし、かなりの身体能力の高さを見せる。「強く」「優しく」「美しく」、プリンセスプリキュアになる要素だとしたら、彼女ほどぴったりな子はいない。戦闘後の「ごきげんよう」も、他メンバーより一番カッコいい。

＜かれんとみなみ＞
プリキュアを知るヒトなら誰でも思うだろうが、設定的に激しくダブっているのは、「Ｙｅｓ！プリキュア５ｇｏｇｏ」のキュアアクアこと『水無月かれん』ちゃんである。学年はかれんちゃんの方が上であるが、生徒会会長で、セレブなお嬢様である。正確には、お家の規模的にはみなみんの海藤家の方がケタが違う感じである。かれんちゃんは両親が国際的に有名な音楽家、みなみんの方は幾つものグループ会社を持つ海藤コンツェルンである。
かれんちゃんはバイオリンなどを弾く文化系で、みなみんはバレエなどをやる体育系？しかし運動神経バツグンのりんちゃんと互角にテニスをするほど、かれんちゃんも運動は出来るし、バレエもおそらくやっているだろう。逆にみなみんも、バイオリンでなくとも何か楽器ぐらいはたしなんでいるはずである。立ち位置的にも似通った二人であるが、「プリキュアになるきっかけ」において、その性格の違いが出ている。

同じように生徒会会長で、「ヒトに頼られる」存在だったかれんちゃんとみなみん。しかしかれんちゃんの方は、「また私がやらなければならないの」と、キュアドリームこと「夢原のぞみ」ちゃんに「プリキュアになって欲しい」と頼まれながらも断るのである。「全てを独りで(背負って)やらなければならない」ということに対して、悩んでいたのである。彼女は、のぞみちゃんたちプリキュア５のメンバーとふれあうことで、「独りではない」と勇気を得てプリキュアに変身したのであった。
対するみなみんには、同じ様な境遇ながらその悩みがない。彼女は幼少の頃から「海藤コンツェルンの一翼をになう」という自覚と覚悟があったからである。世界中を飛び回り、幾つもの会社の経営でハードスケジュールをこなし、且つその苦労を自分には見せない両親、兄を見て「かくありたい」と望んで努力をしてきたのである。
ある意味、ゼツボーグと戦うキュアフローラ（はるはる）を見た時、巨大な困難に立ち向かう姿に共鳴してしまったのかもしれない。さらに深読みすると、「女性の社会進出」がうたわれる昨今の世相も反映しているのかも知れない。今や「高校生社長」の女の子とか出て来る時代である。「女は嫁に行って」などの「戦略結婚」の道具に使われることなく、「自ら経営する」時代になったということだろうか。

みなみんもカッコいいが、かれんちゃんの挫折からの変身のエピソードも忘れられない。ボクの「スーパー魔女っ子大作戦」で、コンビを組ませるとか、ロゼッタを交えて会社経営の話をさせるとかしてみたい(笑）。