何とかナルナル?!プリキュア５コミュのプリキュア、男の子でやってもいいですが…

プリキュア、男の子でやってもいいですが…

ボクはココに、思いだけ吐露しておきます。
プリキュアファンの中でも、ボクは特に依存度が高く、そのイメージを神格化してしまっている人間だろうと思われる。おそらくソレは、男性ファンの方がその傾向が強いかもしれない。個人的には実家の家業をクビになって独り慣れない肉体労働で、どれみちゃんの代からそのルックスのカワイさ、優しさ、行いの尊さに癒され明日もガンバる元気を貰っていたので、思い入れが強過ぎる分その変化が受け入れられないのである。でもこれからも変革は続いていくだろう。プリキュアは本来女の子がメインターゲットの番組なので、女の子たちが喜ぶのであれば続ければいい。

よくアイドルアニメとかと一緒にプリキュアファンになる男性は多いと思うが、ボクは違っていてプリキュア一択なのである。確かにEDとか踊って歌うのもスキだが、カノジョたちは「地球の為に戦っているヒトたち」なのである。よくアイドルが「みんなの為に」とか言うが、その根本は「自己顕示」である。「New Stage」辺りから「女の子は誰でもプリキュアになれる」というコンセプトになって来たが、ソレはトンデモなくって、「地球が砕け散っても諦めない」女の子なんて、いくらでも存在しているワケがないのである笑。
よく「平凡な子がヒーローになって」とかいう作品もあるが、まぁメッセージや視聴者獲得の為のモノなのだろうが、本来は「非凡なヒト」しかなれないはずなのである。少し譲って言い方を変えれば、「非凡になれるヒト」しかなれない、結果「なるべくしてなったヒト」なのである。仮面ライダー１号の本郷猛は頭脳明晰・スポーツ万能、ショッカーのデータが割り出した日本屈指の才能ゆえにショッカーに対抗出来たのである。アイドルがヒトを守る為に、死を覚悟して戦うとは思えない。コレがボクにとってのアイドルとプリキュアの決定的な違いである。

舞台劇ではあるが、ソレまでは女性のみで構成されていたプリキュアに５人の男性メンバーで構成されたユニットが誕生した。同じニチアサでも、戦隊モノで「女性メンバーだけ」の戦隊、女性主役の仮面ライダーはまだ登場していないし、今後も登場するコトはないだろう。それを考えると、「男性だけのプリキュア」が登場したのは活気的なコトなのである。構成的には似ているのであるが、プリキュアを「戦隊」と思うヒトはほとんどいないだろう。しかしボクの考えでは、プリキュアが男性になると、「戦隊になってしまう」のである。
舞台の男性プリキュアが、どの様な内容であったかは知らない。おそらくイケメンな子達がプリキュアに変身して、時にメンバーで衝突したり挫折も味わいながら、成長・団結して歌って踊って悪を倒す…内容なのではないだろうか。それなら、刀剣乱舞や戦隊モノと同じ様な内容で、プリキュアである意味がない。マスクやロボなどの設定の違いもあるが、ボクにとってはストーリーの面でもプリキュアと戦隊では決定的な違いがある。プリキュアは、「相手を倒していない」のである。正確に言うと、「相手を浄化している」のであって滅ぼしているのではないのである。

ただ相手の存在自体が悪（病原菌とか）であれば、浄化されれば存在自体がなくなってしまうケースもある。時にプリキュアたちは、敵のコトも思いやる。彼らは何故人類に敵対するのかと。その思いが通じて味方になるモノもいるし、ラスボスたちとも和解して彼ら自身も共存している場合もある。最も感動したのは、絶望の存在であるクローズに対し「絶望は消えない」と、キュアフローラは受け入れて共に生きようとしたコトである。
悪の権化を滅ぼさない。時に和解して共に生きる。これはプリキュアだから出来る解決策なのである。ネットで検索を掛けた時検索ワードに「春のカーニバル　駄作」「ワンダーウーマン1984　ひどい」と出て来た。どちらも駄作とは思っていないが、おそらく共通している原因は「ラスボスを倒していない」トコロにある。大体バトルものとして両作を観に行ったモノは、最後の強敵を倒してしまわないと消化不良に陥ってしまうのである。

「シン仮面ライダー」が不評だった原因の一つは、1号と2号が「ダブルライダーキック」で0号を倒さなかったトコロにある。特にヒーローものは、敵を倒してしまわないとファンはナットクしないのだ。しかしプリキュアは、敵も受け入れる戦いの歴史があるので可能で、スーパーヒロインだから出来るコトなのである。現実では戦争の終わりは和平交渉であるが、男のヒーローでこれをしてしまうとファンからの共感は得られない。同じプリキュアでも男がコレをやると、全くサマにならなくなってしまうのだ。
他のヒーローもの同様、プリキュアでもパワーアップをする。大体のヒーローたちは、新しいアイテムを手に入れて新技を習得する。プリキュアもそうなのだが、カノジョたちの場合その気の高まりと成長によって新アイテムが現れる。窮地に立っても、気力でパワーアップ出来るのだ。女性は特に出産をすると「子どもを守る」モードになって、ココロが強くなる。痴漢や暴漢に立ち向かう女性もいる。実は男は、「急に強くはなれない」のである。

まぁ先天的に強い子というのはいるが、大概の男は「実績を積み重ねて強くなっていく」のである。昔のスポ根モノなどは血のにじむ特訓などをしたモノだが、男は「鍛えないと強くなれない」のである。「敵を受け入れるココロ」を持つプリキュアは、ボクにとっては「女神さま」なのである。「女神を男が出来るはずがない」のだ。母体でもある女性がするから生理的説得力があるので、子宮を持たない男が愛を説いても生理的説得力がないのである。
とはいえコレは個人的な認識であって、その違いを認識しているクリエイターも少ないだろうし、それらを無視しても作品としては成り立ってしまうだろう。我々男たちも「処女で献身的な童顔巨乳」とか、現実には居もしない少女とかを限りなく量産していい気になって来たので、身の回りまで世話して「君の為に世界と戦うよ♪」とかいうイケメン戦士が量産されても文句は言えないだろう（笑）。

ただ彼らが「歴代プリキュア」としてドリームやフローラたちと共演するのは、耐えられないので記憶から削除してスルーさせてもらう。歴代プリキュアの声優さんたちが、イケメンプリキュアにときめいて収録とか楽しんでもらっても別にいい。ボクはボクのスキだったプリキュアだけを、愛しつづけるだけである。トロプリ後のシリーズは、世代交代がされたのか新しいヒトたちが「プリキュアとは何なのか」を模索して作っている印象がある。
もうボクの眼には別のモノに見えているので、「そろそろ潮時」と思っている。それでも歴代への愛情をネットでつづるコトは、完遂させるつもりでいる。