仁露館コミュのガチャフォースＳＳ　「外伝～Ｇブラック」

第一話

　俺の名はGブラック。
デスブレンに造られた最強のデスボーグ。
真Ｇレッドを倒す為に造られ、ただそれだけの為に俺は存在する。

　メガボーグ星破壊戦争時にダークナイトが真Ｇレッドから奪った一つのデータ。
それはデスブレンによって解析され、コピーされて一つの核となった。
元データはデスナイトに返還され、それによってＧ－レッドの手に渡り彼本来の姿、
真Ｇ－レッドの体を手に入れる訳だが、実際はそれすらも一つの試みによる計算された結果でしかなかった。

　Ｇ－Ｂ計画。
　本来の姿を取り戻した真Ｇ－レッドの戦闘データはすべて記録に取られ、
そしてそのデータはその核の構成エネルギーとなった。
そしてすべてが整い、一つの形が出来上がった、いや出来上がろうとしていた。

　その名はＧ－ブラック。
　総ての能力は真Ｇ－レッドを参考にされつつ、同じ戦闘コンセプトのまま
より多くの武器を持ち、そしてその能力は確実に越えていた。

只一つ、真Ｇ－レッドを倒す為に。

　そしてその試みは成功を収めようとしていたが、ただ一つだけ誤算があった。
エナジー回収役のコマンダー、オロチ達の造反。
この為にガチャボーグ抹殺の最終計画の繰り上げが行われ、それによりコストの削減が行われた。
　高コストであるＧ－ブラックはその削減のあおりを受け、とうとう出撃する事は無かった。
完成データも試作原型である一体を残し、すべてエナジーへと変換された。

　そう、一体だけを残し。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 10月11日 17:37

02

　ねえ、知ってる？

しらねぇ。

　ガスッ！
もちろんこの音はうさぎがコウを殴った音。
お互いにとって当たりが悪かったのか
コウは頭を、うさぎは手を抱えてうずくまっている。
そしていつもの如く、二人のあてどない口ゲンカにつながっていく。
良くあるいつもの風景だ。

　「で、何を聞いて来たんだろうね？」
「ふーんだ、知らなーい。」

　二人のケンカは放置のまま、カケルはため息をついた。
放課後のジャングル公園は、まだ早いのか、この４人しか来ていない。
Ｇレッドはおろか、（本当は「真」なのだが気にしていないらしい）ケイももう止めようとする気配すら見えない、みんなこのケンカは馬も食わないと知っているから。

　そんな二人を視野の外にいれつつ、サスケがカケルの肩から向かいのベンチに降りてきて言った。

『ああ、そう言えばちょっと小耳に挟んだんだがよ。』

『最近、辻斬りが流行ってるらしいぜ？』

「辻斬り？」
『ああ、暗い町でいきなりばっさりとな。』
と斜めに切り落とす姿を真似しつつ目をきらきらさせて話している。
しかもワクワクしているオーラは隠す気も無いらしい。

ナオもサスケの隣に降りてきた。
『私も聞いた事がある、結構なはぐれボーグがやられてるって。』
ナースボーグだからか、彼女の顔色は優れない。
「で、相手は誰なの？」
そう言ったマナの言葉に、二人のボーグは沈黙で返した。

サスケはあさっての方向を向き
ナオは下を向いて。

　「赤い目の、黒いＧレッドだそうだＺＥ。」
その声は空から振ってきたように聞こえた。

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